他人の失敗を喜ぶのが人間の本性
今回は、中野信子さんとヤマザキマリさんの著書
「生贄探し」について紹介します。
脳科学者である中野信子さんが、人間とはこういうものであると
解説してくれていて、とても勉強になりました。
「他人の不幸は蜜の味」という言葉がありますが、
嫉妬や妬みなど負の感情を持っているのが人間の本能です。
このように言うと、「私は他人の不幸を喜ぶような
卑しい人間ではない」という反論があるかもしれません。
しかし、人間が妬みの感情を持っているからといって、
それは悪い心ではないようです。
人類が進化する過程では、他人との生存競争のために
食べ物や異性を奪い合ってきました。
そして結果的には、他人の不幸が自分の幸福に繋がり、
子孫を残すことができる可能性が高まるため、他者を妬み、
他者の不幸を喜ぶことが必要でした。
このような経緯から、妬みは否定するものではなかったのですが、
現代社会を生きる私たちにとっても、この感情がしばしば
争いの元となっているようです。
本の内容を通して、人間の本性を学んでいきましょう。
なぜ人は他人の目を気にするのか?
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