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サラリーマン神話の崩壊

サラリーマンは安定を求めてジリ貧に陥る
フリーランスは安定を得ながらお金持ちになる
資本主義とは、お金が全ての世界だ
お金持ちに搾取され続ける人生から抜け出そう



「あなたがもし24歳で、月の手取りが17万円しかなかったら、
どのようにお金を使いますか?」

・・・・・

・・・

これは、1人のお金持ちが経験した出来事です。

住んでいるマンションの1階にコミュニティスペースがあり、
地域の人たちを集めたワークショップが開かれました。
テーマが「お金の勉強」ということで、面白そうだったので
参加してみることにしたそうです。

講師は冒頭、次のようなお題を出しました。
「あなたがもし24歳で、月の手取りが17万円しかなかったら、
どのようにお金を使いますか?」

ワークショップでは、考える時間が十分に与えられた後、
それぞれがお金の使い方を紙に書き出し、
発表していくのですが・・・・

自分を除く参加者全員が、「いくらを貯金に回すか」を
考えていたことに驚いたそうです。

たった17万円の手取りというのは、なかなかの緊急事態ですから、
一刻も早くこの状況を抜け出さないといけないはずなのに、
まず貯金をするという周りの人たちの考えは、収入を増やすための
行動を起こさないというのです。

一方、お金持ちになった人は貯金ゼロと発表し、
逆に周りの人を驚かせることになってしまいました。
他の人が貯金に回そうと考えていたお金を使って、
本を買うなり、セミナーに参加するなり、人と会うなりして
自分を変える努力をしなければいけないと考えていたのです。


今回は、「金持ちフリーランス、貧乏サラリーマン」という
本について紹介したいと思いますが、上で紹介したお金持ちこそが、
この本の著者である、やまもとりゅうけんさんです。

この本には新たな気付きがたくさんあり、
とてもいい本だと思いました。

本の内容を紹介する前に、皆さんにお聞きしたいことがあります。
私たちは今、資本主義の世界に生きていますが、
資本主義という言葉の意味をご存じでしょうか?

資本主義とは、働いた労働力に応じて報酬を得られる
社会のことを言い、簡単に言ってしまえばお金が全ての
社会のことを指します。

資本主義社会で悠々自適に過ごすために、
あなたが行うことはたった1つ。

それは【お金持ちになること】です。

今回の内容を通して、お金持ちになるための
実践的な知識を身につけていきましょう。




サラリーマンは報われない

学校を卒業してサラリーマンとなり、20代後半になって
仕事にも慣れてきたころ、「仕事にやりがいを感じては
いるんだけど、なんか違うんだよな・・・」と悩み始めるのは、
やりがいという概念に誤魔化され、働きに見合う
対価を得ていないからです。

本のタイトルになっている「貧乏サラリーマン」と言うのは、
日本で最も一般的な働き方であるサラリーマンこそが、
貧乏人になり下がりやすい働き方であるという意味です。

サラリーマンは労働基準法で雇用が保証されています。
企業は、採用した社員がどんなに使えなくても、
簡単にクビにすることは出来ませんから、採用面接で
いくら嘘をついても、一度入社してしまえば安泰です。

つまり、採用に関しては、会社は大きなリスクを負っている
ことになるのですが、そこはさすがにお金持ちが作り上げた
会社というシステムです。
リスクを丸々自分で背負い込むようなことはしません。

使えない社員を雇い続ける金銭的なリスクは、全従業員の
平均的な給与水準を下げることでしっかりと回避されているのです。
要するに、サラリーマンが稼げない理由は、
お金を稼げない(使えない)社員の給料を、
お金を稼げる(使える)社員が賄っているということです。

著者は大学卒業後にサラリーマンとしてある会社に就職しました。
職業はエンジニア、月収は手取りで174,000円です。
やりたい仕事だったし、やりがいを持って働きましたが、
安すぎる給料にはさすがに先が見えなくなり、
フリーランスエンジニアとして独立して働くことにしました。

そうすると収入は一気に3倍になったそうです。


フリーランスエンジニアと言っても、働き方自体は
サラリーマンだった時とそんなに変わりません。
それなのに、会社というシステムから離れ、フリーランスに
なっただけで収入は3倍になったのです。

もしもこれが正当な対価だったとすれば、サラリーマン時代は
本来あるべき収入の3分の2を搾取されていたことになります。



サラリーマンは安定している・・・のか?

日本で最も一般的な働き方であるサラリーマンこそが、
貧乏人になり下がりやすい働き方であると書いてきましたが、
だからといって、サラリーマンは損だから今すぐやめた方がいいと
言っているわけではありません。
サラリーマンになったからこそ働きやすいメリットもあります。

サラリーマンは、会社の看板をフルに使って仕事できます。
会社に勤めているというだけで、ある程度の信頼を得ることが
できるし、会社の看板を借りて人脈を広げていくこともできます。

さらに、日本のサラリーマンは労働基準法でしっかりと
守られているので、犯罪でも起こさない限り、
どんなに仕事ができなくてもクビにはならないでしょう。

ただ、これらのメリットを存分に享受できるのは、
決定権を持っていて会社のお金や人材を動かせる上位層の
サラリーマンか、会社にぶら下がるだけで仕事を頑張る気のない
下位層のサラリーマンのどちらかです。

世の中の大多数である仕事のできる中堅サラリーマンは、
下位層でやる気のないサラリーマンの働きの悪さを
カバーしながら、抑えられた給料で働かされています。

つまり、仕事のできる中堅サラリーマンが
最も損をしているということです。

サラリーマンのメリットをフルに享受するために、
あなたはどんな陰口をたたかれようが気にしない
下位層のサラリーマンになりますか?

それが嫌なら上位層のサラリーマンを
目指すしかないのですが・・・・

それがなかなか難しいのです。


大企業ともなると社員は何千人、何万人と在籍しているので、
その中から出世競争に勝ち残っていくのはごく少数です。
仮に、同期との競争には勝っていたとしても、
上が詰まっていてポストが空かなければ、
どうしようもありません。

要するに、サラリーマンというのは、
期待値の低い過当競争です。

さらには、サラリーマンが安定しているという考え方も
疑わしいもので、サラリーマンの平均給与を調べると・・・

    ・1998年の平均給与 ⇒ 465万円
    ・2008年の平均給与 ⇒ 430万円
    ・2018年の平均給与 ⇒ 441万円

この結果から分かることは、20年前と比べて
物価や消費税などが上がっているのに対して、
平均給与は緩やかに下がっているということです。

主要先進国の中で、平均給与が上昇していないのは
日本だけです。

給与だけではありません、家賃補助や家族手当といった
サラリーマン特有の福利厚生を無くす企業も増えており、
これから復活することは考えにくいでしょう。

そして極め付きは、2020年のコロナショックです。
飲食業界や旅行業界を中心に、日本全国の企業に
大打撃を与えました。
特に旅行業界は、給料が手取りで10万円まで
落ち込んだという話も聞きます。

サラリーマンが労働基準法で守られていると言っても、
会社が潰れるかもしれないという緊急事態が起こった場合は、
どこまでも給料が下げられてしまいます。
この働き方のどこが安定しているのでしょうか?

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