2023年06月25日
東京は晴れ。本日はすこぶる暑かった。もう夏がすぐそこまで近づいている。梅雨は終わりを迎えにきているのであろうか。しかし最後の最後に存在感を見せに来るような気もしている。本日は土曜日。すこぶる暑い梅雨の土曜日。
旅行。一昨日昨日と福島に旅行に行ってきた。簡単にここに記録しておこうと思う。
23日朝。JRで御茶ノ水へ。御茶ノ水で千代田線に乗り換えて北千住。北千住にて買い物。長旅に向けての食事の準備。東武線。リバティという特急列車に乗ろうとするもまさかの売り切れで乗れず。リバティは鬼怒川温泉を通過する列車である。そのことに気付いていなかった。平日でも乗る人はそれなりにいるだろう。なんたる失態である。仕方がないのでまずはけごんという特急で会津方面へ向かう。社内で車掌さんに相談し、リバティになんとか乗り移りたい旨を相談。渋々という感じで了承していただく。無事に途中でリバティに乗り移ることができた。ありがたいことである。序盤からのトラブルであった。しかしトラブルがあろうとも酒やつまみは変わらずにうまい。途中からは完全に山の中を列車が走る。最高である。こういう光景が見たくて新幹線ではなく、あえて東武線を選んだのだ。
昼。昼過ぎに会津田島に到着。そこからは会津鉄道に乗り換えて芦ノ牧温泉を目指す。二両編成の電車である。これまた見事な山の中を電車が走る。芦ノ牧温泉駅に到着。芦ノ牧温泉駅の駅長は猫であった。駅の売店は猫グッズの嵐。完全にネコ推しの駅である。9時半頃に自宅を出て着いたのが15時。約5時間半の旅。国内旅行でこんなに移動に時間をかけることもあまりない。駅からは宿の送迎バスに乗る。約15分。川沿いの大きなホテルに到着。親や兄弟はまだ到着していない。先にチェックインを済ませ、近くを散策に出掛ける。足湯を発見。足湯につかりまったりする。そこそこの深さのある足湯である。体ごとつかろうと思えばいけないこともない。こんなものが近所にあったら自宅に風呂などいらないのではと考える。宿に戻ると兄と両親が到着していた。夜の予定を確認して温泉に入りにいく。風呂。熱めである。久しぶりの温泉に体が喜んだ。露天風呂は見事なフォレストビューであった。1時間30分ほどであろうか。ゆっくりしっかりとお湯を楽しんだ。
夜。総勢13人が揃っての夕食である。温泉で食べる夕食はうまい。お品書きにご飯が入っていなかったので別途頼む。3杯も食べてしまった。一緒に行った食べ盛りの子供たちも若干引いている。まあいいだろう。しかたがないだろう。私はご飯が大好きなおじさんなのである。酒と食事を楽しむとすっかり眠くなってしまった。兄や弟はどこかで飲んでいたらしいが、私は早々に部屋に切り上げ眠りにつく。全くもって自己中心的である。しかし多少自己中心的にふるまっても理解してくれるのが、昔から知っている家族のいいところである。22時頃に目覚める。2度目の風呂を堪能。同じ風呂でも夜は夜で違った顔を見せる。明るい時と暗い時。宿では必ずそのどちらでも風呂に入るべきである。部屋に戻りまたビールを飲んで眠る。
24日朝昼。7時頃に目覚め朝食を食べに行く。バイキングスタイルの朝食。和食も洋食もかっ食らう。もちろん米は多めにかっ食らう。食後に風呂へ。この旅最後の風呂を名残惜しむ。10時にチェックアウトし車で約30分。大内宿へ向かう。昔ながらの宿場町の趣きがかなりの部分そのまま残った場所である。私は知らなかったが有名な観光地らしい。大内宿の街並みを楽しんだ。大内宿にて食事。名物であるネギ蕎麦を食べる。ネギが丸々一本出てくる。そのネギを箸代わりに使い、齧りながら蕎麦をいただくというスタイル。ネギの丸かじりなんて初めてである。辛い。食べられないことはない。しかし辛い。だがとてもいい経験をさせていただいた。大内宿に行ったらこれはやるべきことなのであろう。ディズニーランドに行ったらチュロスを食べるようなものであろう。しかし一緒に頼んだ天ぷらがうまかった。蕎麦よりも天ぷらの味が下に残っている。
午後。晴れきて暑くなった。大内宿より湯野上温泉駅へ。藁ぶき屋根の洒落た駅舎である。湯野上温泉から会津若松へ。昨日も乗った2両列車である。会津若松に到着。ここで両親や兄家族と別れる。彼らは東京へ戻る。まだ時間が早いので私と妻は会津若松を散策することに。周遊バスにてまずは酒蔵へ。酒蔵ツアーに参加するつもりであったが時間が合わずに断念。近くをブラブラ。野口英世青春通りという道を発見。野口英世の像なども建っている。そういえば野口氏は福島県の出身であった。若い時に会津の学校に通ったらしい。野口英世と私は誕生日が一緒。そのために私は勝手に野口英世に親近感を持っている。再びバスに乗り込む。白虎隊で有名な飯盛山へ。会津若松は中学の時に修学旅行できた。間違いなく飯盛山へは行っていると思うのだが記憶が曖昧である。妻のリクエストでさざえ堂に入る。なんとも不思議な建物を体験する。白虎隊が自刃した場所へ。少し先に鶴ヶ城が見える。僅か150年ほど前のこと。高校生のような子供たちが自分たちの想いを通してここで果てた。それはとても凄まじいことのように思える。飯盛山を後にしバスで会津若松駅へ。
夜。会津若松よりJRで郡山へ。1時間と少しで郡山に到着。学生時代に知り合った郡山出身の先輩のことを思い出す。もう随分と連絡を取っていないが、あの人は今どこで何をしているのだろう。元気にやっているのであろうか。このように普段は想わない人のことを思い出す装置にも旅はなってくれたりもする。郡山より新幹線に乗り込む。やまびこ。新幹線で約1時間半。無事に東京に到着した。なかなかにハードな旅であった。行ってみて思った。芦ノ牧温泉は1泊で行くような距離感のところではない。
本日。旅の疲れが残っている。朝から労働に出掛けていたのだが眠くて仕方がなかった。今日ゆっくり眠れば、明日はもう少し回復してくれるかもしれない。しかし久しぶりの旅であった。関東地方から出たのも約2年ぶりのことであった。しばらくは東京での地味な生活が続くであろう。そしてまたそのうちに旅に出る機会もまた訪れるであろう。私には地味な毎日の生活も好ましい。しかし時に旅に出ることもまた私には好ましく思える。