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昔は写真を確認するのも大変でした

 今のようにデジタルカメラではなく、フイルムカメラで写真を写していたころは、撮影した写真の出来不出来の確認が中々大変でした。

 ネガフィルムの場合は、サービスサイズにプリントした写真を、撮影した順番を変えないようにして、1枚1枚確認していました。

 ポジフイルム(リバーサルフイルム)の場合は、スライドビューアーという虫眼鏡のような道具とか、スライド映写機を使って、やはり1枚1枚確認していました。

 そして確認した写真の中から、これならば大きく引き伸ばしプリントしても大丈夫って思えた写真を、カメラ店にお願いをして四つ切サイズとか半切サイズにプリントするのです。

 大きく引き伸ばすと、ピントが甘いとか、肝心のところにピントが合っておらずだったりとか、手振れがあるとかの、写真の粗が目立つようになるのですよ。

 だから手間を惜しまず、しっかり確認するしかないのです。

 それ以外に、水平や垂直が正しく出ていないことだってあります。

 そんなチェックの作業が、アナログなフイルム写真だった頃は、とても手間で面倒なのでした。

 また、ネガフイルムの場合は経年劣化が意外と早く、10数年前のネガフイルムの色が薄くなり、綺麗にプリント出来なくなるなんてこともありましたね。

 過去の写真を探すのも、保管してある大量の写真プリントやフイルムの中から探すことになるので、物理的でアナログな確認作業となるので、埋もれている中から必要とする写真を1枚見つけ出すまで、本当に手間がかかりましたよ。

 以下の添付写真が、度重なる焼き増しもあるのでしょうが、ネガフイルムが経年劣化し始めた写真です。機関車の煙のところなんて、目立つ色抜けしている場所が何か所も発生しています。

武豊線を疾走する「一世紀号」

 そんな状況を解決するため、カメラ店に相談して、一気に大量のフイルム写真をデジタル化、JPEGデータにした訳です。

 デジタルのJPEGデータは、経年劣化もコピーによる劣化も無く、パソコン内に保存しておいて、閲覧する場合にはサムネイルをクリックすれば、大きなサイズの写真として簡単に素早く表示されるのですから、とても便利になりました。

 ただし、昔のパソコンはハードディスクの容量が小さくて、大量のJPEGデータを保存するのに、外付けのハードディスクが何台も必要になるといった、面倒さはありましたよ。今では考えられないことですね。

 今ではフイルムカメラなんて使っている方は殆ど無く、皆さんデジタルカメラですから、管理がとても楽ですよね。

 画像データに、日付やカメラ、レンズ、絞り、シャッタースピード、露出など様々なデータが登録されていますから、便利過ぎます。

 日付ごとやテーマごとにファイルしたり、タイトル名を付けたりすれば、写真を探しやすいですし、大伸ばしに耐えられる写真かどうかの確認も、パソコンの画面で拡大表示してチェックが出来るのだから簡単です。

 画像編集ソフトを使えば、トリミングや水平垂直等の補正修正も出来るのですから、撮影時の多少のミスは後でカバーしてもらえます。

 中にはGPSの情報で、撮影場所の特定まで可能な画像データもあったりします。

 このサイトでも実施しているように、画像データを簡単にアップロード、ダウンロード、共有ができるのですから、デジタル化って凄いですよ。

 以下もポジフイルムをデジタル化した写真です。

日の出前、朝焼けの精進湖湖畔から望む富士山

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