リニアモーターカー ~撮影旅行よもやま話集~
山梨県で実験走行をしている、リニアモーターカーの実験線を観に行ったことがあります。
石和温泉の宿に泊まって、温泉にもしっかり浸かり、早朝には中央本線石和温泉駅の近辺で、遠く山の向こうに頭だけ少し観える富士山や、在来線が走る姿も撮影しました。
近くに中央自動車道の河口湖線はあるし、富士急行の大月線はあるのだが、街から離れているから、リニアモーターカー実験線の周りに何にもない。
静かでいい所だが、本当にこんな場所でリニアモーターカーが走っているのかって思える場所でした。
でも確かにリニアモーターカーの実験線らしい、高架橋はある。
中央自動車道の高架の下を通り、左折して坂道を登って行くと、リニア見学センターが、本当にありました。
リニア走行試験が観えると言う、『どきどきリニア館』と『わくわくやまなし館』の両方にある展望室から、リニアモーターカーの走行風景を写して来ましたよ。
どちらの施設でも、丈夫そうな窓ガラス越しからの撮影でしたね。
ガラス越しのため、走行風が感じられないため、リアル感があまり無くてチョット残念でしたが、こればかりは仕方が無いのでしょう。
また、ガラス越しの撮影だから、ガラスの反射にも細心の注意が必要でした。
さらに、リニアモーターカーは時速500キロで実験走行中。
東海道新幹線が時速285キロ走行だから、倍近いスピードだ。
大井川鉄道を走る蒸気機関車の10倍は速い。
そうなると、シャッタースピードは1000分の1秒程度か、それ以上で切らないと、リニアモーターカーがブレてしまう。
いっそのこと流し撮りで、リニアモーターカーだけが停まったようにして、周囲を全部流すのは、この展望室からでは、チョット難しいか・・・
そんなことを考えながらの撮影でした。
リニアモーターカーの撮影後、リニア実験線の高架下を通り、リニア展望広場の上の展望台にも行ってみました。
しかし、パソコンの中に写真が1枚も残っていないことを考えると、たぶん好みのアングルで写せなかったのでしょうね。
リニア実験線の高架橋下を歩いている時に、リニアモーターカーが通過して行きましたが、路面とは非接触なのに、空気を切り裂く風切り音なのか、中々の轟音での通過でしたよ。
でも鉄道特有のガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタンの線路の継ぎ目で発生する騒音が一切無かったので、やっぱりリニアモーターカーなんだって、実感しました。
で、チョット気になってしまったのが、大幅に建設工事が遅れているリニア新幹線が、品川駅~名古屋駅で開通する頃には、このリニア実験線の設備って、かなり老朽化するのではないだろうかってことです。
大きなお世話かも知れませんが、リニア実験線の設備も最新のものとそれなりに入れ替えしないと、他の場所とのバランスが取れないような気がしましたよ。