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巴川の甌穴(おうけつ)

 豊田市の県道、岡崎足助線に並行して流れる巴川には、 甌穴(おうけつ)があります。

 甌穴とはなんなのか?

 河床の岩盤の割れ目や、窪みに河の水が渦を作り、窪みを大きくする。

 そこに、礫砂が入り、渦で回転し窪みを大きく掘り下げてできた穴を、甌穴というのだそうです。

 甌穴は岩盤が露出し、川の流れが急なことが必須条件で、自然現象として出来るのですよ~ 本当に大自然って不思議ですね~。

 豊田市王滝町の巴川河床には200mにわたって、大小150個あまりの甌穴が発達しているのです。

 これこそが、『継続は力なり、小さな力も岩を砕く、年月の力なり』ですよね。

 かつては、巴川の川床へ降りる階段も作られていましたが、今は何故か撤去されてしまい、簡単に川床に降りることも出来なくなってしまったようです。

 巴川に降りる階段の直ぐ近くには、駐車場も無かったし、当時は、県道の岡崎足助線もあまり広い道路では無かったのです。 ※今もこの辺りの道はあまり広くありません。

 甌穴を観たいと、勝手に路上駐車なんてされたら大迷惑なので、こればかりは仕方が無いのかも知れませんね。

 私は、甌穴のことなんて何も知らずに、ただ単に巴川の風景が綺麗だったので、川床まで階段で降りて、写真を撮影してきた訳です。

 だから意識して甌穴を写していませんでしたが、後で写真をチェックして観ると、小さいながらも、何枚かが甌穴と判る写真となっていたのは、嬉しい誤算でした。

川岸の苔むした岩の間には、菫の花も咲いていました。

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