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【ゲームレビュー】シリーズ信者のペルソナ3リロード本編&エピソードアイギス

今更感がありますが、今年発売されたペルソナ3リロードの本編とDLC、エピソードアイギスの感想記事になります。
ストーリーのネタバレを含みます。気になる方はご注意下さい。

はじめに

私はアトラスのゲーム、特にペルソナシリーズが大好きです。
ペルソナ3は昨年発売されたペルソナ3ポータブル(以下P3P)リマスターで初見プレイしました。

今回のリメイクに新規要素がないことは事前に告知されていましたが、それでも今回のリメイクを心待ちにしていました。
しかしレビューに関しては忖度なしです。

プレイ状況

シリーズプレイ歴:P3P、P4G、P5R
その他外伝作品も現行機で遊べるものはほぼ全てプレイ済み

クリア時間
本編:125時間(難易度ルナティック)
DLC :40時間(難易度ハートレス)

ゲーム概要

2006年にPS2で発売されたペルソナ3のリメイク作品になります。グラフィックの強化はもちろん、原作で問題があった部分が改善され遊びやすくなっています。

あらすじ

港区の人工島ポートアイランドにある月光館学園高等部に編入した主人公の少年は、怪物の襲撃をきっかけに「ペルソナ」という心の力に目覚める。
彼は特別課外活動部(S.E.E.S.)に加入し、仲間と共に「影時間」に現れる謎の怪物「シャドウ」を討伐するため戦い続ける。
果たして彼を待ち受ける運命とは…

公式サイトより

ペルソナ3リロード本編

発売日に購入し、3か月ほどでエリザベス討伐、トロフィーコンプリートまで行きました。

今回の感想では主にリメイクとしてどうだったかという評価をしていきます。

良かった点

原作に忠実なリメイク

リメイク発表時、シナリオの変更やイベントの大幅な改変(特にラストの展開)も予想されていましたが、今回はいい意味でかなり原作に忠実でした。
変わった点といえば、P5基準のバトルシステム、リンクエピソードやコミュのフルボイス化等、原作の形を崩さないものばかりでした。
特に原作で希薄だった男性陣との追加エピソードは良かったですね。

追加されたイベントは概ね高評価

演出面の強化

リメイクなので当然ではあるのですが、現行機向けに演出がかなり強化されています。
所々でアニメーションも挿入されますが、正直今回はムービーのクオリティがかなり高かったので相対的に考えて不要だったかなとも思います。
特にエンディングまでの流れは大変素晴らしく、キミの記憶が流れた途端、前回遊んだ時には出なかった涙が溢れてしまいました。

ゲーム史に残るエンディングだと思う

遊びやすくなった

当然今作は遊びやすさも追求されています。
バトルにおいてはシフトチェンジで総攻撃しやすくなったのが特徴です。
他にもおみくじによってコミュの進行が大幅に易化したり、寮でできることが大幅に増え、ステータス上げがしやすくなったり…。(その分暇な時間も増えました)
このように現代に合わせて遊びやすくなっています。

人によってはヌルいと感じる方もいるでしょうが、多くの方に遊んでもらう目的があるリメイク作品においては正解だと思います。

UI

シリーズ恒例になりつつありますが、相変わらず見栄えと実用性を兼ね備えた素晴らしい完成度です。

天才か?
総攻撃はP5っぽく

新BGMとアレンジ曲

ボーカルが川村ゆみさんではなくなったという点で一抹の不安を抱いていましたが、完全に杞憂でした。
原曲とは違った良さがあり、非常に良かったです。

Color Your Night は新曲ではダントツのお気に入り。

心配していたキミの記憶も最高でした。高橋あずみさん、Lotus Juiceさん、ありがとう!

悪かった点

原作に忠実であることの裏返し

原作に忠実という所を良かった点で述べましたが、裏を返せば保守的であるとも言えます。
つまり今まで遊んだことがない人にはお勧めですが、例えば過去P3を遊んだものの合わなかった人、直近で遊んだばかりの人など、そのような方々に向けた新しいP3ではないということです。

このような作品に対する評価はリメイクに何を求めるかにもよりますが、私も原作同様、退屈に感じる部分がなかったわけではありませんでした。

テコ入れするべきだった要素

繰り返しになりますが、忠実なリメイクということで、原作から変わったイベントはほとんどありません。そのためここはテコ入れするべきだっただろ、と思う要素もあります。

謎に飛ばされた文化祭はその代表例

4や5で印象的だったイベントが簡単にスキップされてしまうことも多い3だったので変えても良かったかな...?と思います。

他にも3はコミュ上げが単調になりがちなため、5のコープのようにアビリティ解放もセットにすることによって誰を優先的に上げるか考えられるようにするのも良かったかも?
ただどこまで変えるかの塩梅が難しいですね。

やはり単調なタルタロス探索

ペルソナ3最大のボトルネックであったタルタロス探索ですが、多少のテコ入れはされています。外観の大胆な変更やモナドの扉等、少しでも単調さを和らげたいという工夫は見られますがやはり変わらないしんどさがあります。

やはり250階以上登るのはしんどい

エピソードアイギス(DLC)

原作の時点から賛否両論だったFES要素であるDLCも先日クリアしました。
こちらに関してはかなり辛口評価ですのでご注意ください。

はじめに

ペルソナ3はポータブルしか遊んでおらず、フェスの後日談が賛否両論なのは知っていたのでどのようなストーリーなのかある意味楽しみにしていました。
しかしこちらのdlcに関しては、正直苦痛に感じる部分も多く、steamのレビュー等が賛否両論だった理由もよくわかりました。
本編の方で原作に忠実であることを褒めましたが
、このDLCは原作から変えなかったことが仇となったように感じました。

良かった点

BGM

やはりBGMは素晴らしかった。
新しい戦闘BGM、オープニング曲も非常に良かったです。また、Heartful CryとBrand New Daysはガチ名曲。

悪かった点

ゲームの流れがあまりにも単調 

今回のDLCの評価はこの一言に尽きます。
ゲーム全体の流れとしては、
時の狭間と呼ばれるタルタロス並みに長いダンジョンをひたすら攻略する→仲間の過去を見る→次のダンジョンへ…
という繰り返しになります。
これがかなり厳しい。100以上ある階層をひたすら進んでいく必要がある上、基本的に出てくる敵も本編と同じですし、かなり単調です。
また、進むごとにエリアが変わるというタルタロスと同じ特徴がありますが、使いまわしが多くて単純に飽きます。
さらに本編とは違い、日常パートがないので期間が自由、基本的にダンジョン探索の際のsp管理が不要というのも単調さを加速させています。
本編ではコミュ要素がいいスパイスになっていた、ということを実感させられました。

今回私が難易度ハートレスで遊んだというのもありますが、戦闘に関しては本編以上にストレスを感じました。
原作はハード固定だったってマジ?苦行じゃん...。

ストーリーについて

ストーリーについて、ここが一番賛否両論あるイメージですが、私は否定寄りです。
というのも、個人的な感情論にはなりますが、先ほども書いたように私はエンディングまでの流れに感動し涙すらした人間です。その完璧ともいえるエンディングを崩してまでやりたかったことがこれか…?というのが私の正直な感想です。
あえて主人公の生死を明かさず、余白を残したにも関わらず、後日談で解釈の余地を許さなくする、というのはあまり気に入りません。

でも正直、正解とか不正解とかないと思うんですよ。理論的に考えて答えが出るようなことじゃありませんし。
私の意見に対しても当然賛否あると思います。繰り返しになりますが正解なんてものはないのではないでしょうか。

でもゆかりっちはかわいそう

メティスに関してはまぁ...。って感じです。

新規の方へのお勧め度は?

P3R本編は大変お勧めできます。
ただし元が多少古いゲームですので、ネタバレのない程度に下調べし、雰囲気を掴んでおくことをおすすめします。
既にセールも何度か行われているので、狙ってみるのも良いでしょう。

DLCの方はというと…微妙です。本編が好きだった方もいろんな意味で覚悟を持ってプレイする必要があります…。
xboxゲームパスでDLCまで遊べるので(2024年12月現在)、気になった方は是非!

最後に

名作を忠実にリメイクするという時点で基本的に失敗する要素がないんですよね。
目新しい要素はなかったものの、これもリメイクの正解の一つだと思いました。

ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
ペルソナ6に期待しましょう。
早く情報出して!

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