ジャイアンツファンの独り言15
夏場の天王山が終わった。それにしてもカープはしぶとい。粘り強い。
20日からの広島3連戦を1勝2敗で終えたジャイアンツ。最低でも2勝1敗、あわよくば3タテを狙っていた今シーズン最後の、東京ドームでの決戦だった。
ケチがついたのが初戦。山﨑伊織の7失点背信投球で歯車が狂った。2戦目はグリフィンが好投。売り出し中の浅野の同点タイムリーツーベース、主砲・岡本の決勝スリーランでモノにした。
大事な22日の3戦目。エース・戸郷が踏ん張り、浅野の適時打で挙げた虎の子の1点を守り切るかに見えた。
ところが9回表、土壇場でカープが底力を見せる。3球勝負で三振を狙った戸郷のフォークを、小園がうまく拾い中前に同点タイムリー。3試合連続完封を目指した戸郷は、ここでマウンドを降りた。
試合は延長戦にもつれ込み、10回表に矢野の決勝タイムリーでカープが勝利。巨人とのゲーム差を2に広げた。
タラレバは良くないが、戸郷が連続完封の記録がかかっていなければ、9回表は大勢にバトンタッチして、恐らく逃げ切れたはず。
再三再四あった得点機を、ことごとく逃した打線が、戸郷を見殺しにした格好だ。巨人はヒットをよく打つが、得点圏打率はリーグワーストで、肝心なところで点が取れない。
これで、広島の優勝確率が俄然高まった。しかし、巨人はあきらめるにはまだ早い。勝ち越している下位球団との対戦を多く残しており、取りこぼさなければまだチャンスはある。
あとは他力本願である。23日からの広島ー阪神戦(マツダ)には、阪神の意地を見せてほしい。巨人は中日戦(東京ドーム)を3つ勝つつもりで。