MoMoの木

数年先の自分にむけて書くnote。 のどにつかえたご飯を流し込むお茶のような記事を目指…

MoMoの木

数年先の自分にむけて書くnote。 のどにつかえたご飯を流し込むお茶のような記事を目指しています。心の琴線に触れたらスキをください。

記事一覧

他人の金で食う飯はうまい

「他人の金で食う飯はうまいか?」 美味いに決まってるだろう、と私は思った。お前はこの年まで育つあいだ、親の金で飯を食らってきたのではないのか?それは他人の金で飯…

MoMoの木
1か月前
1

人の教訓真に受けるべからず

例えば「人付き合いの下地になるから飲み会は参加した方がいい」という教訓を人から聞いたとする。私は会社の上司と飲むのが苦手なのでにわかには受け入れがたいのだが、場…

MoMoの木
2か月前
1

精神と肉体の相互作用と、忘れるという治療法

BMI18を下回ると抑うつ感やイライラ、神経質さが現れて、16を下回ると体が動かなくなってくる。そんな言説を見かけたのだが、私にはまあわかる。というのも私もかなりガリ…

MoMoの木
2か月前

有意義な趣味とはなにか

「そんな事やっても将来何の役にも立たない。もっと有意義な事に時間を使え」 そんなセリフを幼少の頃に親からよく聞いた。ゲームとかネットサーフィンとか、家にこもって…

MoMoの木
3か月前
1

興味関心はどこから生まれるか

それは精神的余裕からだと思う。という話を今回はしていきたい。 精神的余裕があるというのはつまり、家族の愛情を感じているとか、仕事が充実しているとか、そういう満ち…

MoMoの木
3か月前
1

SPIの性格検査を技術で切り抜けたあの頃

「回答に一貫性がないようです。素直に答えていますか?」 と分析されたのがこの間の会社のストレスチェック。大真面目に素直な回答を選んでいるのに、それが矛盾している…

MoMoの木
3か月前
2

つまらない文章を読むべきか

つまらない文章は読むべきなのだろうか。例えば高尚だけど読んでも面白みの分からない純文学とか、勧められたけどどうにも役立つ気がしないエッセイとか、ぶっちゃけていえ…

MoMoの木
3か月前
5

風邪治りのリハビリ記事

先週の日曜日に発熱してからしばらく記事が書けなかった。というのも執筆する気が起きなかったのだ。この文章を書くという行為が、いかに体力に裏付けされているか少し語っ…

MoMoの木
3か月前

明らかに顔採用の女性ばかりのラーメン屋

暇を見つけてはラーメン巡りをするようになって数年。それだけ続けていれば店ごとの特徴が見えてくるのだが、その中でも特に気になるのが若い女性ばかりの店である。 それ…

MoMoの木
4か月前
2

失恋

私は失恋の痛みを知っている。と思っていた。しかしそれは思い違いだったとこの間の経験で痛感した。 失恋の痛みを教えてくれた彼女とは、半年ほど付き合っただろうか。期…

MoMoの木
4か月前
10

人は声から忘れていく。私はまだ声を忘れていない

最初に声を忘れ、最後に香りを忘れる。死んだ人のことはそんな順番で忘れられていくと言われるのを、聞いたことはないだろうか。この記事を書くにあたって私はその出典を調…

MoMoの木
4か月前
3

note記事を書く理由

思えばここで記事を粗製濫造して半年ほど経ったが、記事を書く理由を私は一度も語ったことがない。そういう理由は折に触れて再認識する必要があると思っているので、今日は…

MoMoの木
4か月前
4

なぜ新書を読むよりXを眺めたほうが実用的なのか

私は最近新書が読めていない。もとからそこまで新書を読む人間ではなかったが、明らかに新書よりXを眺めている時間が長くなった。 というのも、新書はいらないところが多…

MoMoの木
4か月前

学生という身分の窮屈さ

もものかんづめを読んでいてこんな一節があった。 私も大学から社会人にかけて「学校」という枠組みからの解放を体感したから、彼女の気持ちはよくわかる。学校とは意味の…

MoMoの木
4か月前
1

闘う君のうたを〜、闘わない奴らが笑うだろう〜の私なりの解釈

この歌は周りからバカにされても夢を諦めず、懸命に夢に向かって励めという内容ですが、この歌が「バカにする奴らのせいで夢を諦める人をなくす」ために作られたと思ってい…

MoMoの木
4か月前
1

尊敬できる人がいない貴方へ

身近に尊敬できる人はいますか?親とか先生とか先輩とか、もっと年を経たら上司とかが選択肢に入ってくるでしょう。去年の私にはそんな人はいませんでした。 もっと昔はい…

MoMoの木
4か月前
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他人の金で食う飯はうまい

他人の金で食う飯はうまい

「他人の金で食う飯はうまいか?」
美味いに決まってるだろう、と私は思った。お前はこの年まで育つあいだ、親の金で飯を食らってきたのではないのか?それは他人の金で飯を食っていることに他ならないじゃないか。

え?親はノーカンだって?いやいや、親だって究極他人じゃないか。ヒモになって彼女に飯を食わしてもらってる情けない男も、パパ活をして年上のおじさんにフレンチを奢られる女も、親に養われる子供と同じだ。他

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人の教訓真に受けるべからず

人の教訓真に受けるべからず

例えば「人付き合いの下地になるから飲み会は参加した方がいい」という教訓を人から聞いたとする。私は会社の上司と飲むのが苦手なのでにわかには受け入れがたいのだが、場合によって、あるいは人によってはこの教訓が響くことがあるだろう。

今回話したいのは、その中でも人によっての部分である。だがまずは場合によってのところをざっと触れておこう。

体育会系の会社なら飲み会は参加すべきだろう。飲みニケーションを重

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精神と肉体の相互作用と、忘れるという治療法

精神と肉体の相互作用と、忘れるという治療法

BMI18を下回ると抑うつ感やイライラ、神経質さが現れて、16を下回ると体が動かなくなってくる。そんな言説を見かけたのだが、私にはまあわかる。というのも私もかなりガリガリなので、痩躯の感じる身体的、精神的な症状を今までの人生で体感してきており、この話は耳が痛いのだ。

驚くことに、痩せすぎると確かに精神が不安定になる。その不安定な精神が体に作用して、さらに痩せ衰えてしまう。そういう負のループがある

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有意義な趣味とはなにか

有意義な趣味とはなにか

「そんな事やっても将来何の役にも立たない。もっと有意義な事に時間を使え」
そんなセリフを幼少の頃に親からよく聞いた。ゲームとかネットサーフィンとか、家にこもってする趣味に関しては特によく小言を言われた気がする。

当然、私は反発した。自分が楽しくてやっているのだ。他人にどうこう言われる筋合いは無いだろう。例えそれが親であっても。

……そう思っていたはずだが、社会人になった今、私はたびたびこう言っ

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興味関心はどこから生まれるか

興味関心はどこから生まれるか

それは精神的余裕からだと思う。という話を今回はしていきたい。

精神的余裕があるというのはつまり、家族の愛情を感じているとか、仕事が充実しているとか、そういう満ち足りた日常を送っていて、常に意識する不安がないということ。

そういう大きな不安がなくても、大量の小さな不安や後回しにした思考で頭の中がいっぱいだと、人は興味を自分の外へ向ける余裕がなくなってしまう。

明日の会議の説明上手くできるかな、

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SPIの性格検査を技術で切り抜けたあの頃

SPIの性格検査を技術で切り抜けたあの頃

「回答に一貫性がないようです。素直に答えていますか?」
と分析されたのがこの間の会社のストレスチェック。大真面目に素直な回答を選んでいるのに、それが矛盾しているとは何事かと、私はひどく憤った。

しかしあなたも覚えがないだろうか。就活をするときに必ず見ることになるSPIの性格検査だ。あれも矛盾した回答をしてしまうと、同じように矛盾していると診断が下される。

しかし人間の思考は矛盾するものだ。ある

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つまらない文章を読むべきか

つまらない文章を読むべきか

つまらない文章は読むべきなのだろうか。例えば高尚だけど読んでも面白みの分からない純文学とか、勧められたけどどうにも役立つ気がしないエッセイとか、ぶっちゃけていえば教科書なんかも教科によってはつまらなくて読む気がしないだろう。まあこれは読むべきだろうが。そういういろいろな背景のある「つまらないけど読むべき」について私なりに考察してみたいと思う。

まず勉強のためとか今後のために読むものは排するべきだ

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風邪治りのリハビリ記事

風邪治りのリハビリ記事

先週の日曜日に発熱してからしばらく記事が書けなかった。というのも執筆する気が起きなかったのだ。この文章を書くという行為が、いかに体力に裏付けされているか少し語っていきたい。

実家に遊びに行った帰り、なんか体に熱がこもってるなー、なんか喉がイガイガするなーと思いながら車を運転していると、家に着くころにはヘロヘロになっていて驚愕した。何かおかしいと思い熱を測っているとみるみる倦怠感が体を包んでいき、

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明らかに顔採用の女性ばかりのラーメン屋

明らかに顔採用の女性ばかりのラーメン屋

暇を見つけてはラーメン巡りをするようになって数年。それだけ続けていれば店ごとの特徴が見えてくるのだが、その中でも特に気になるのが若い女性ばかりの店である。

それはただの店ではない。男女比が酷く偏っている。おしゃれなカフェかと見まがうほどに若い女性ばかりの店で、ああいう店はなぜ生まれるのだろうと私は常に疑問だった。それを今回は考えてみたい。

店側の都合まず接客において外せないのが店員の容姿の良し

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失恋

失恋

私は失恋の痛みを知っている。と思っていた。しかしそれは思い違いだったとこの間の経験で痛感した。

失恋の痛みを教えてくれた彼女とは、半年ほど付き合っただろうか。期間はよく覚えていないが、互いに心通わせる時間はそれくらいあった。しかし次第に連絡はまばらになり、返信スレッドは「話せないかな」の言葉が連なるようになり、薄れるように関係が解消されていった。ついに関係が切れた時は1週間、いや1ヶ月くらいは憂

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人は声から忘れていく。私はまだ声を忘れていない

人は声から忘れていく。私はまだ声を忘れていない

最初に声を忘れ、最後に香りを忘れる。死んだ人のことはそんな順番で忘れられていくと言われるのを、聞いたことはないだろうか。この記事を書くにあたって私はその出典を調べてみたのだが、どうにも見つからなかった。誰が提唱した説なのかはわからないが、ともかく私はこれに懐疑的である。

それはある出来事がきっかけだった。私はkindleで読書をするときに、画面レイアウトにこだわる。画面に何行表示されるかとか、一

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note記事を書く理由

note記事を書く理由

思えばここで記事を粗製濫造して半年ほど経ったが、記事を書く理由を私は一度も語ったことがない。そういう理由は折に触れて再認識する必要があると思っているので、今日はそれをしてみる。

事の始まりは大学院2年の春、研究が軌道に乗って自由時間と自尊心が膨れ上がっていた頃である。私はある作品の二次創作をしていた。研究の合間にカビ臭い自室にこもって、ネットの片隅に放流するささやかな小説を書いていた。

私はキ

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なぜ新書を読むよりXを眺めたほうが実用的なのか

なぜ新書を読むよりXを眺めたほうが実用的なのか

私は最近新書が読めていない。もとからそこまで新書を読む人間ではなかったが、明らかに新書よりXを眺めている時間が長くなった。

というのも、新書はいらないところが多すぎるのだ。速読法をまとめた本を読んだとしよう。するとまず、速読の意義とはいかなるものか、速読法の歴史はどうなのか、速読の種類はどれほどあるのか。余計なところがたっぷり書かれたあと、ようやく具体的な速読法の章に入る。

正直言って私は速読

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学生という身分の窮屈さ

学生という身分の窮屈さ

もものかんづめを読んでいてこんな一節があった。

私も大学から社会人にかけて「学校」という枠組みからの解放を体感したから、彼女の気持ちはよくわかる。学校とは意味のない抑圧が多すぎるのだ。

まず、趣味嗜好は友達グループからの監査を受けなければならない。
もし趣味が世間から見て少しでも奇特なものならすぐに茶化されるし、渾名の由来にされることもあるし、そのうえ普通の趣味だとしてもグループ内で許されてい

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闘う君のうたを〜、闘わない奴らが笑うだろう〜の私なりの解釈

闘う君のうたを〜、闘わない奴らが笑うだろう〜の私なりの解釈

この歌は周りからバカにされても夢を諦めず、懸命に夢に向かって励めという内容ですが、この歌が「バカにする奴らのせいで夢を諦める人をなくす」ために作られたと思っている人がよくいます。

もちろん、歌詞をまっすぐ見つめればそういうメッセージが込められているのは明白です。しかし私はひねくれているので、少し色眼鏡をかけさせてもらいましょう。

あの歌には「夢をバカにされるような奴らは、バカにされるくらいでな

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尊敬できる人がいない貴方へ

尊敬できる人がいない貴方へ

身近に尊敬できる人はいますか?親とか先生とか先輩とか、もっと年を経たら上司とかが選択肢に入ってくるでしょう。去年の私にはそんな人はいませんでした。

もっと昔はいたはずです。学校の先生とか、大学の研究室の教授とか、もちろん友だちにも尊敬する人はいました。架空の人間や、テレビの向こうのタレント、ちょっと上手いことを言うネットの見知らぬ誰かなんかも。しかし去年の私には、尊敬できる人がいなかったのです。

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