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”灰色の男たち” を追い詰めて、 それから

モモ の 時間の花 の最後の花びらがちったかと思うと、にわかに嵐のようなものがまきおこりました。雲と見まごうほどの 時間の花 が モモ のまわりでうずをまいてとびながら、とおりすぎてゆきます。あたたかな春の嵐のようです。でもそれは、自由となった時間の嵐なのです

               (中略)

それからお祝いがはじまりました。モモ の友だちだけが祝い方を知っている、とてもとても たのしい お祝いです。それは、空に おおむかしの星 のきらめくころまでつづきました
そして歓声と、握手と、笑いと、さわがしいおしゃべりがおさまると、みんなは草のしげった石段にぐるりと腰かけました。あたりはひっそりとしずまりました
モモ は下の丸い空地のまんなかに立ちました。そしてあの星の声と時間の花に、じっと思いをひそめました

「モモ(ミヒャエル・エンデ著)」より
おしまい!

追い詰め つつ、 努めること