マネジャーの感情は誰がケアするの?
メンバーの感情のケアはマネジャーの仕事
マネジャーは組織のパフォーマンスに責任を持っています。
組織のパフォーマンスを左右するメンバーのパフォーマンス。
多くのメンバーが仕事またはプライベートで何か起きたときの感情にパフォーマンスを左右されることでしょう。
メンバーの感情やモチベーション。
それら自体の主体は各メンバーにはありますが、パフォーマンスへの影響を加味すると、メンバーの感情やモチベーションのケア・サポートはマネジャーの仕事の1つであると言えます。
メンバーと感情やモチベーションについて対話を行うことで、メンバーが気付きを得て成長につながることでしょう。
じゃあ、マネジャーの感情は誰がケアするの?
Andyコーチ自身、マネジャーになって思いました。
「メンバーのケアはマネジャーがやる。じゃあ、マネジャーの感情のケアは誰がするの?」
社長ではないので自分よりも上の階層のマネジャーがいますが、彼らの役割なのか。
それとも、マネジャーは「感情のコントロールは自分でしなさい」ということなのか。
ネガティブな感情については、どちらかというと後者のように感じることが多いです。
「社会人なのだから感情を仕事に持ち込むな」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
確かにプロとして対応することの必要性は理解します。
ただ、Andyコーチは人間だから感情があるのは当たり前だと思っています。
特に、マネジャーになると板挟みになることもあればプレッシャーも感じますし、メンバーにものすごく感謝したり、より多くの感情を持つことでしょう。
その感情を押し殺していると、いつか心を壊してしまう可能性があると考えています。
仕事も人生の一つです。
もちろん感情的になりすぎるのは良くないですが、「マネジャー=完璧」という思い込みをなくしていくためにも、マネジャーもネガティブな感情を認め誰かに言える状態になることは良いことであると思っています。
①自分でよりケアできるようにする
マネジャーの感情のケアの1つ目は、自分でよりケアできるようになるということだと思います。
考え方や捉え方を変えることでこんなに感情の整理が楽になるんだとAndyコーチ自身実感しています。
その助けとなっている書籍を2冊ご共有します。
まずは、大ベストセラーの「嫌われる勇気」です。
自分の課題と他人の課題を分けて考える「課題の分離」であったり、
無意識に発生している「承認欲求から解放」であったり、
感情を客観的に見たうえで「感情の選択」であったりを行うことで、
感情の捉え方を変えることができます。
しっかり自分の中に落とし込むと衝撃的なほど効果がある書籍だと思っています。
もう1冊は「リーダーの仮面」です。
自分自身の人格と別の「リーダーの仮面をかぶる」ことで、
「感情とリーダーシップの分離」を行ったり、
他者からの評価だけでなく「自己評価にしっかり向き合う」ことを重視したり、
時には信頼できるメンバーに「感情の共有」を行うことで、
自分自身の感情をコントロールできるようになるというものです。
自分と仕事での自分、他者と自分を分離させて考えることはなかなか難しいことではありますが、自分の中でスイッチを作るきっかけにできる書籍です。
②他の人に頼ってもいい
Andyコーチは、自分自身でケアできるようにするのは必要と思いますが、感情を吐き出せる相手を持つことも重要だと考えています。
それは、信頼できるメンバーでもいいでしょうし、利害関係が気になるのであれば第三者的にコーチ・メンターをつけるのもいいでしょう。
個人的なおすすめはコーチ・メンターをつけることです。
Andyコーチ自身もつけています。
海外では特に経営者層にはエグゼクティブコーチが付いているケースが多いのですが、日本だとまだまだレアな状態です。
第三者で秘匿義務があるので安心して感情についても話せますし、コーチからの問いを通じてあなた自身が成長することができるはずです。
コーチの選び方としては、トライアルで話してみて話しやすさや相性で決めるのがいいと思いますが、コーチをつける上で気を付けてほしいことが1つだけあります。
コーチングの資格は有象無象とあります。
例えばAndyコーチがコーチ養成講座を作り受講生が終了すれば、その受講生はコーチング資格を持つことができると言えるくらいの状況なのです。
体系的にしっかり学びスキルがあるとしっかり認められてコーチング資格(例えば、生涯学習開発財団認定コーチなど)を取得している方を選ぶことをおすすめします。
スキルをしっかり習得できているコーチであれば、問いの質もかなり高いので、ただ愚痴を吐いて終わりにならず、気づきや学びを得る時間にできるはずです。
いかがだったでしょうか。
昨今、マネジャーになりたくない方が増えていると聞いています。
Andyコーチは、「幸せなマネジャーを増やしマネジャーによって不幸せになるメンバーを減らすこと」が使命だと思っています。
また、金銭面だけではなくマネジャーの役割に魅力を感じる人が1人でも増えればと考えています。
マネジャーがネガティブな感情を一人で抱え込まず、マネジャー自身が幸せに仕事できる世界観を作ることにこれからも挑戦していきます。