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「ポジションが人を育てる」ってホント?

ポジションが人を育てる
役職が人を育てる

という言葉がありますよね。

その役職になったことがないので、やってみないと分からないというのはその通りで、役職についてその役割に見合う人になっていくものでしょう。
ただ、実際には皆さんも周囲を見て思われてるだろうと思うのですが、その役職について育った人と育ってない人の明暗が分かれていることでしょう。

Andyコーチは、ポジションが人を育てるのは条件付きでホントだと考えています。

明暗が分かれる理由であるその条件とは、そして、ポジションが人を育てるを成り立たせるためにはどうすればいいのか、考えをご共有します。

「ポジションが人を育てる」が成り立つ条件

「ポジションが人を育てる」が成り立つ条件は3つあると考えています。

条件①

ポジションを得ることが本人の目的になっていないこと

役職・ポジションに就くことで、給与が上がり報酬が変わったり、権限をもてたりします。
認められたと思う方もいることでしょう。
中には、ポジションに就いてそのポジションでの役割を果たし貢献することでなく、お金や地位が目的になっている人もいることでしょう。
お金が地位がモチベーションになることは否定しませんが、それだけが目的になっていると要注意だと考えています。

報酬や地位を得ることが目的になっていると、そのポジションに就いて満足し、役割を果せるようになるための努力をあまりせず、育たないことでしょう。

条件②

本人が自分の課題を認識して成長する意欲と学習する力がある

自分自身のできないところに向き合うことは辛い人もいるかもしれませんが、自分の課題を理解して改善しよう・成長したいと思う気概が必要です。
無意識に成長するのはある意味ラッキーですが、成長を意識する方が成長の確率は高まることでしょう。

ただ、マネジャーは多忙な方が多いと思います。
振り返って自分自身のことを考える時間を持つ習慣を持つことが難しいからもいるかもしれません。
そのような方は、コーチングを受けるのも一つの手です。
第三者で守秘義務を持っていますし、質の高い問いを投げかけてくれるので、安心して自分自身にしっかりと向き合うことができ、伴走してくれます。

条件③

本人の成長のために適切なフィードバックを提供できる人がいる

新入社員には優しく丁寧にフィードバック・指摘するのに、年次が上がったり役職が上がっていくとフィードバックをもらいにくくなります。
ある意味、「年次が高いんだから/役職者なんだから、できて当たり前」という感覚を無意識に思ってしまっているのでしょう。
でも、それは本当でしょうか。私はそうは思いません。
それぞれ新しい挑戦をしているわけですから、それぞれの役割に対するフィードバックは各方面からあってしかるべきです。

条件②で自分自身で課題認識をできる人であっても、自分自身を客観的に見ることは難しいものです。
特に役職者は愛をもって厳しいフィードバックをくれる諫言役が必要でしょう。
ポイントは苦情や批判ではないことです。

あなたがメンバーを役職に就ける時には

あなたのメンバーがマネジャー職に就いたり、役職が上がる。
これはマネジャーとしてはうれしいことですよね。
あなたの成果にもなることでしょう。

でも、役職に就かせたという一時的な成果ではなく、その新しいポジションで育ち活躍しているというところまでを成果として見てみませんか?
これは中長期的なあなたの評価になっていくはずです。

あなたがメンバーに役職に就ける時に、今までの内容を踏まえて大事なポイントを2つご共有します。

ポイント①

「ポジションが人を育てる」が成り立つ3つの条件を満たしているか確認する

メンバーがポジションに就いて育つかどうか、この3つの条件が重要であると考えます。
逆にこの条件を満たしていないメンバーをポジションに就けてしまうと、そのメンバーにとっても、またそのメンバーがマネジャー職に就く場合メンバーになる人にとっても不幸なことになると考えています。

特に、日本の企業の多くでは、プレイヤーとして活躍している人がマネジャーになっていくことが多いことでしょう。
ただ、プレイヤーとして活躍する資質とマネジャーとして活躍する資質は異なると考えています。

ポイント②

あなたがそのメンバーのコーチとなり適切なフィードバックを共有する

気を付けなければならないのは、昔話・自慢話はNGです。
ついついやってしまう方がいらっしゃるのですが、それを喜ぶ人は少ないでしょう。
あくまで「そのメンバーのために」対話をして下さい。

特に役職が上がれば上がるほど、意思決定はより複雑化します。
緊急度合にもよるかもしれませんが、自分だったらこうするとよと答えを与えてしまうと、別の場面で考えることができなくなってしまう可能性があると考えられます。

客観的に見えてる状況は適切にフィードバックしますが、あなたはコーチとしてメンバーの成長に寄り添いましょう。


いかがだったでしょうか。
ポジションが人を育てられるよう、意思をもって取り組んでいきましょう。



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