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第22回 日本茶の多様性と可能性


ー PROLOGUE ー

 2024年9月マンスリーゲストは、逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主 山本睦希さん・山本唯さん。神奈川県逗子市へ、逢いに行ってきました。

逗子駅からほど近くの場所にある逗子茶寮 凛堂へ。日本茶にまつわる「いい」関係作りに日々取り組む日本茶専門店。どんな想いの込められた茶寮なのか、全5回に渡り、じっくりとお話を伺います。⁠⁠⁠⁠

2024年9月は、逗子茶寮 凛堂 Rindo へ。落ち着いた空間と日本茶のいい香りが心を落ち着かせる。

ー INTERVIEW ー

 鎌倉投信プレゼンツ「Finding the GOOD」今回のマンスリーゲストは、逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主の山本睦希さんと、山本唯さんです。どうぞ宜しくお願いします。

(睦希さん・唯さん)宜しくお願いします。

早速ですが、逗子茶寮 凛堂 Rindo についてご紹介をお願いします。

(睦希さん:以下、睦)凛堂は、日本茶専門の茶寮になります。お抹茶だけでなく、メインはお煎茶を専門にお取り扱いしています。お茶の葉は全て、茶農家さんから直接仕入れておりまして、より"畑に近い状態"でお客様に届けることを使命としています。

逗子駅からほど近くにお店がありますが、大変静かで落ち着いた空間ですね。

(睦)そうですね。逗子といいますと、多くの方が夜の賑わいをイメージされるかもしれませんが、日中は意外と静かな海街ですので、そこでゆっくりお茶でも飲んでいただきたいなと思いながら、日々お茶を淹れさせていただいております。

ご夫婦でお店を運営されているのですよね。それぞれの役割はありますか。

(睦)私も妻もお茶を淹れますが、メインでお店に立つのは私で、陰ながらの立役者として、妻に手伝ってもらっています。

先日、取材に先駆けて、お店にお邪魔いたしまして、日本茶の新体験を堪能させて頂きました。色々な種類の日本茶をご用意されていますよね。どういった基準で選ばれているのでしょうか。

(睦)凛堂のコンセプトは「現代茶室」です。急須からお茶を淹れて楽しむだけでなく、より新しい"楽しみ方"も大切にしています。「お茶って、こんなに楽しくて、自由なんだ」と、お客様ご自身にお茶の多様性や可能性を体感いただけるよう、メニューを設計しています。お茶は常に10種類以上ご用意していまして、保管庫にあるものを合わせると、とんでもない数を取り揃えています。「こんなお茶が飲みたい」と言われた時に、いつでも、どんな時でも、処方のようにお出しできることが専門店としての理想です。

まさにソムリエのようですね。逗子茶寮 凛堂を始めたきっかけを教えてください。

(睦)前職でお茶の世界に触れさせていただくきっかけがありました。恥ずかしながら、自らお茶の世界に飛び込んだわけではなく、仕事だからやってみるか、と。そこから日本茶を学ぶにつれて、その楽しさに気づいて、日本茶をもっと沢山の人に伝えていきたいと思いました。

(睦)私はそれまで、お酒にまつわる仕事をしてきました。お酒にも、もちろん、造り手がいますので、想いを持ってお客様にご提供してきました。そこで驚いたのは、お酒に対して想いを持って提供する人と、お茶に対して想いを持って提供する人の母数が全く違うということです。お茶を飲みたくても、飲める場所が飲める場所がないという現実にも気づきました。お酒は二十歳以上しか飲めませんが、お茶は年齢を問わず、誰でも楽しめて、誰でも幸せにしてくれます。それこそが、最もお茶の魅力だと感じるところです。

日々の営みの中で、唯さんが感じている、逗子茶寮 凛堂の特徴はどんなところでしょうか。

(唯さん:以下、唯)まずは日本茶をゆっくり飲める場所であるということです。且つ、新しい体験ができるというところでしょうか。お茶に初めて触れるという方も、お茶に精通した方も、新しい感覚でお楽しみいただけるところが凛堂の特徴かなと思います。

夏季限定の日本茶×パッションフルーツ。季節の食材との組み合わせや抽出方法まで全てが新感覚。

お二人は、そもそも夫婦でお店をやるビジョンをお持ちだったのでしょうか。

(睦)最初は特にそういったものはなく、まずは自分一人でやるつもりで、お店を始めていました。ただ、(唯さんとは)前職で同じところに勤めていましたので、仕事ができることはよく知っていました。支えになってくれると頼もしいな、と思っていたところ、タイミングが合って、叶えることができました。

(唯)凛堂は2021年の5月にオープンしたのですが、私たち、入籍したのが2021年の2月なんです。いわゆる新婚ホヤホヤの時期でして、誰かを雇うくらいなら、私がやった方がいいのでは、とその時は初々しくも思ってしまったんですね。

支え続けてきた唯さんから見て、逗子茶寮 凛堂の魅力とはどんなところでしょうか。

(唯)凛堂に関わるまで、私はお茶の世界に全く触れたことがありませんでした。「日本人にしか伝えることのできない、日本の良さがある」と知った時に、まずは日本茶を広めることができる立場にいられることが嬉しいなと思いました。生産者と関わることができたのも、凛堂があったおかげです。日本茶が生むこれらの関係性が面白いなと思う部分であり、お客様にお伝えしていきたい部分でもあります。

(【第23回 現代茶室「逗子茶寮 凛堂」の使命とは】に続く)


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