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第16回 「いま在るもの」の再定義



ー PROLOGUE ー

 2024年7月マンスリーゲストは、株式会社ほぼ日 取締役副社長の小泉絢子さん。東京都千代田区にある株式会社ほぼ日の本社へ、逢いにいってきました。

株式会社ほぼ日 本社社屋 おもしろい企画を生み出す大きなキッチンもある

日本を代表するコピーライター、糸井重里さんが代表を務める「ほぼ日」。常に時代を切り開き、ワクワクを世に生み出し続けるほぼ日の「良さ」に今回は注目します。

ほぼ日手帳など、永く人びとに愛され続けるものがつくられるプロセスとは、どんなものなのか。「いい」ものが未来にもたらすこととは。

インタビューの様子を全4回にわたり配信します。

2024年7月マンスリーゲスト 株式会社ほぼ日 取締役副社長小泉絢子さん

ー INTERVIEW ー

 今回のマンスリーゲスト 株式会社ほぼ日 取締役 副社長の小泉絢子さんです。小泉さん、引き続き宜しくお願いします。

 宜しくお願いします。

ここまで「ほぼ日手帳」のお話をしてきました。そもそも、なぜ糸井さんは「手帳」に着目されたのでしょう。

 そうですね。「いま在るもの」を、もう一度、再定義するってことが糸井の好きなことなんですよね。手帳というものに対して、私たちができることがまだまだあると感じたんだと思います。

実際に「ほぼ日手帳」を使ってみると、ただスケジュールだけを書き連ねる手帳とは違って、新たな自分の発見が叶いますよね。日々の「好き」が重なることで、好きな路線とか、好きな質感とか、自分に対する新たな発見につながる感覚があります。

 そうですよね。

「ほぼ日手帳」が完成して、誰かの手に届ける段階になった時の、周りの反応はいかがでしたか。

 すでに糸井が、ほぼ日の誌面上で、「自分たちで手帳を作ろうと思ってるんだけど、どう思いますか」と、読者の皆さんに語りかけていたんです。その時、「手帳が欲しい!」という反響が沢山あったんです。「手帳」の好かれかたというか、「手帳」というものが持っている可能性を感じましたし、好意的なプロダクトであり、欲しがられているものなんだなということは、発売前から感じていました。

 「ほぼ日手帳」が作られる過程を、全部レポートして、公開していったんです。「今はこんな合宿をしています」とか、「サンプルできました!こういうデザインになります!」とか。「どんな手帳ができるんだろう」「これが完成したら欲しい!」と思ってもらえるように、ドキュメンタリーを発信していたんです。その時点から、読者の皆さんがついてきてくれているのを感じていましたね。

今やSNSがあって、ものづくりの過程についても発信が簡単になりましたけど、当時は無いですもんね。

 はい、そうですね。SNS等がなかった当時から、そういったものづくりの過程を人びとは読みたいんだということに、糸井自身が気づいていたんだと思います。

ものづくりの過程におもしろさが在るということを、知っていらっしゃる方だからこその発想ですね。

 本当にそう思います。

ここで、小泉さんが愛着を持っているものにも注目したいのですが。

 まずはこの「ほぼ日手帳」はもちろん日々使っています。あとは、意外かもしれませんが、この「水筒」ですね。

 『多忙は怠惰の隠れ蓑』という言葉がありまして、糸井がよく言うんですよ。忙しそうにパソコンの前で作業をしていても、実は考えるべきことを考えていない。つまり、忙しさが怠惰の隠れ蓑になっていませんか、と。この会社で大事にしていることの一つが、「雑談」なんです。普段の、どうでもいい話の中から、「こういうことをやってみよう!」が生まれるんですよね。だからこそ、雑談とか息抜きとかがとても大事で、その良き相棒が、この「水筒」なんです。

この水筒が、ある意味、スイッチの役割をしてくれるんですね。たった1分でも、飲み物を飲む時間があれば、人にやさしくいられますもんね。

 本当にそうですね。すみません、ちょっと、飲んじゃいますね(笑)。 


『第17回  ほぼ日がもたらす「いい」時間とは』に続く)

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ー Podcast ー

今回のインタビューを聴きたい人はプレイリストでチェック!

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ー CONCEPT ー

〜これからの社会に本当に必要な「いい会社」に投資する〜
鎌倉投信が提供するラジオ番組『Finding the GOOD』
全国を飛び回りゲストとクロストーク。
ものごとの「よさ」とはどこにあるのか。
さぁ。「いい」を探す旅に出よう。

ー PLAY LIST ー

これまでの放送は公式チャンネルプレイリストでチェック!

ー Instagram ー


写真家モロイユウダイ撮り下ろしインタビューショット
イラストレーターほりはる描き下ろし線画など
見つけた「いい」を集めています。

ー Youtube ー

収録前後の様子やインタビューの全貌をノーカット版で公開しています

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