お金を学べる本3冊。読書感想文の自由課題にも(低学年向け)
お金について子どもに教えたいけれど、時間もないし、どうやって教えれば良いか分からない、という方でも家庭ですぐにできる「絵本の読み聞かせ」。お金に関連する絵本をフィナンシェの会では紹介しています。
今回は、小学校低学年の子が読みやすい「お金を学べる本」を選びました。課題図書じゃない本を読みたい、というお子さんにオススメしてみてはいかがでしょうか?
1)差別のことと、お金を貯める意味が見えてくる
最初にオススメするのは、こちらの絵本。金融教育の面では「貯める」がテーマです。
black lives matterが話題になったものの、子どもたちにとって差別はイメージしにくいのではないでしょうか。こちらの絵本では、これまでどのような人種差別がなされてきたのか親子で理解を深めることができます。
加えて、主人公が夢に向かってお金を貯める姿も描かれています。日本では「お金を貯めることが大事」という思考になっていませんか? お金を貯めることが目的になりがちな私たちですが、その先にある「なんのために?」が重要なのだということが伝わる絵本です。
2)自由研究にも。プラスチック問題の理解を深めてみて。
2冊目は、カラフルなイラストと一緒に環境問題を学べる本。金融教育の面では「買い物」がテーマです。
一度は耳にしたことがあるかもしれないプラスチック問題。プラスチックは普段生活をする上で欠かせないものですが、様々な環境問題を引き起こす要因にもなっています。具体的なプラスチック製品の紹介や、動物たちが被害を受けた痛々しい姿の写真が多く載っています。私たちがお金を払ったその先には、このような環境問題があることを、親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
読書感想文としてだけでなく、自由研究としても活用できます。家の中にはどんなプラスチック製品があるのか、それを少なくするにはどうしたら良いのか? など掘り下げる視点がたくさんあります。
3)小学2年生が主人公。自分なら何ができるか想像したくなる
最後の絵本。金融教育の面では、「寄付」がテーマです。
お子さんと「寄付」について話したことはありますか? 小学校では、赤い羽根や緑の羽根募金、ベルマークなどに触れる機会があるかもしれませんが、なぜ寄付をするのか? どう寄付を集めるのか? 寄付したお金がどう使われるのか? ・・・といった寄付のことを教わる機会はほとんどありません。
舞台は、小学校2年生のあるクラス。飼っているうさぎのミミちゃんのために、子どもたちが自分にできることは何かを考え、周りの人から協力を得ようとする姿が描かれています。実話ということもあり、読んでいる親も思わず涙してしまうかも…。「寄付は良いこと」「みんな寄付した方が良い」なんて視点ではなく、寄付を理解できる本です。
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