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【アイディア#20】親子でプラスチック探し
ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「これは何からできている?」です。
随分前からレジ袋で地球がお熱になっちゃう(=温暖化)こと、鳥や海の生き物たちが間違って食べてしまうことを小1と年中の子どもたちに伝えていた我が家。自然と買い物袋を使う習慣がついていました。でも、有料化が始まったレジ袋のでは、プラスチックごみの2%しか削減できないそうです。
◾️きっかけは夫婦の会話から
そんな中、家族で久しぶりに近所のカフェに立ち寄りました。お店のストローが紙製になっているのを初めて見て、夫婦で話題にしているところ、「何のこと話してるの?」と子どもたちが興味を持ちました。
そこで、ストローがプラスチックで作られていたこと、プラスチックを作るのも燃やすのも地球がお熱になることにつながっていること、地球がお熱になると困るのでプラスチックを使わないストローにしようとしている、という話をしました。
「でも、ストロー変えるだけじゃなくて、これも変えないといけないんだよね」と、私がアイスコーヒーの入ったプラスチックカップを指差すと、「これもプラスチックなの??」と子どもたち。ここからプラスチック探しが始まりました。
◾️4歳が一番楽しんで色々聞いてくる
「このコップはプラスチック?」「机は?」「椅子は?」「お菓子が入った袋は?」「おてふきは?」「おてふきの袋は?」「飲み物の蓋は?」…
子どもたちは次々にプラスチック探しを始めます。「プラ」と書いてあるものはプラスチックでできているよ、と説明すると、自分たちで「プラ」のマークを見つけ始めました。
しばらく日にちが経った後、我が家の年中さんはまだプラスチック探しを続けていました。「保育園のお皿の裏を見たらね、『プラ』って書いてあったんだよ!」とふと口にして、私が驚かされることも。また、「ヒーローってプラスチックでできてるの?」「お姉ちゃんってプラ?」とか、ちょっと面白い質問もしています。
身近なものが一体何からできているのか。それは子どもにとってとても不思議で好奇心をくすぐるものなのかもしれません。
◾️意識すると見えてくるプラスチック
プラスチック探しをしていると、気付くのはやはりプラスチックの多さ。子どもたちも「え?これもプラスチック?」「ちょっとプラスチック多くない?」と驚いています。各国がプラスチックを減らす目標を掲げたというニュースを聞いて、「日本はプラスチックがなかったら生活できないね」と反応するほど。子どものおもちゃ(お店でよくもらうオマケのも)には特にプラスチックが多く、今の子ども時代を楽しく過ごすために、未来の大人になった時の温暖化が深刻になる可能性を高めているような気がしてなりません。
今すぐにプラスチックがない生活をするのはとても難しい。でも、普段から「何からできているのか?」を意識して生活するだけで、少しずつ買い物の時の判断が変わっていくのではないか。そう思い、子どもと楽しみながらプラスチック探しをしています。
プラスチックが自然環境にどのような影響を与えているのか、についてはぜひこちらの本を親子で読んでみてください。
「何からできているか?」を考えることは、株式の投資先を考えることにも似ています。どんな原材料の影響を受ける会社なのか、この会社が作る素材は環境に悪くないのか…、などなど。そういう意味では、このプラスチック探しは環境教育にも、買い物や投資の金融教育にもつながるのではないでしょうか。
小学校に入る前のお子さんでも、小学生のお子さんでも気軽に楽しめるこの遊び。まずは親がやって見せることで、子どもたちに興味を持ってもらう方法で始めてみてはいかがですか?
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フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。
(文:Mari Kamei)
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