おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた 第四章
雲形ひじきと申します。
タイトルの通り、おばけキャッチで闘うために広島に行ってきた。その話をしたいと思う。
おばけキャッチとは
ところで、おぬし、そうおぬしじゃ、物好きにも読み始めたのはええが、おばけキャッチについてはご存知か?
めくられたカードの条件に合うコマを、誰よりも速くとれば勝ちというスピード勝負の遊びだ。
言ってしまえば、
「一番早く反応した人が勝ち」
それ以上でもそれ以下でもないが、シンプルなゆえに、その勝敗は短時間のうちに誰の目にも明らかとなる。鍛錬を積めば積むほど成長が実感でき、覇者の迷いのない手の動きには美しさすら感じる。
私は他とは一線を画して、このゲームが大好きなのだ。
もしもう一生1つしかボードゲームを遊べなくなるとしたら、迷わずおばけキャッチを選ぶ。
ルールの詳しい説明は、私のお気に入りの遊んでも壊れないオモチャ(人間だよ)、「かもしー隊長」のゲーム紹介記事を貼っておく。
これまでのおばけキャッチ道
広島を見つけた2023年
おばけキャッチというゲーム自体は10年くらい前に知ったのだが、
自らの腕を頼みとして本格的に世界を広げ始めたのは、ほとんど昨年からのことである。
経緯については以前したためたnoteがあるので、興味とお時間があれば読んでもらえると嬉しい。
ちなみにどれももれなく長い。
この2年というもの、身の回りにおばけキャッチエピソードが絶えないせいである。不思議だ。
別に読まなくても、ここでは
広島におばけキャッチの大会があることを知り、遠征するようになったという点がつかめていればOKである。
6月の大会(チーム戦のみ)
結果:チーム戦3位
12月の大会
結果:チーム戦1位
結果:個人戦3位
過激化する2024年
広島以外にもおばけキャッチの猛者がいると聞けば、富山、名古屋、京都、北海道と渡りをつけて旅に出るようになった。
正確にはたまたま他に目的のある旅行の予定があったので、その途中で道場破りを挟むようになった。
富山篇は、本当にただの観光旅行記である。
4月の大会
結果:個人戦2位
結果:チーム戦2位
ここまで広島の個人戦において、3位、2位と順位が上がってはいるが、いまだ1位になったことがないというのがおわかりいただけただろうか。
魔王とか呼ばれてるのにププッ
と笑われてしまうかもしれないが、
無冠であることに悔しさや恥ずかしさを感じたことはない。まだ倒してもいい遊び相手がいる、慢心せずに次の大会を心待ちにできる、未来への贈り物である。
11月のゲームマーケット
おばけキャッチ好きが高じて、
おばけキャッチの同人誌を制作し、
メビウスゲームズに筋を通し、
ボードゲームの祭典・ゲームマーケットにも出店した。
宣伝にかこつけておばけキャッチのことを投稿してもいいのが嬉しくて、ゲームマーケット直前まで1ヶ月間毎日のようにアドベント連載をしていた。
東京おばけキャッチ部
東京で見つけ出したおばけキャッチ仲間も、2023年12月の大会から、遠征するようになった。
泊りがけで広島に行くくらいやる気に満ち溢れる人達なのである。
広島のおばけキャッチャーが大会に向けてチーム練習するなら、我々だってするもん!と、部活のように定期的に集まるようになった。
大好きなおばけキャッチを遊べる機会が増える、こんなに喜ばしいことはない。
メンバーはかもしー隊長、アンディさん、谷さん、たまにワタル隊員。
部活の成果なのか、2024年4月の時点では誰にも止められない暴走剛鉄列車に見えた隊長に、夏頃からだいぶ食いつけるようになってきた。
何かを意図的に直したり、集中的に訓練した覚えはないが、「遊びたい!もっと速く!遊びたい!もっと楽しく!」を繰り返しているうちに、自然とフォームが変わったようである。
以前のソフトタッチに比べると攻撃的だし、
場合によってお手つきにも見えかねない取り方が起こるので
もう少し美しさを兼ね備えたいのは今後の課題である。
かといって何かをするわけじゃないけど。
何よ、綺麗になりたいって思ったっていいじゃないのよ!
そんな感じで回を追うごとに仕上がってきていたのに、
10月に東京で大会が開催された時は、ひどい肺炎で寝込み、泣く泣く棄権したのだった。
次の広島の大会は12月。
だが、かもしー隊長は育児に専念する期間で東京を離れており、大会には参加しない。チャンピオン不在!
東京おばけキャッチ部の練習はアンディさんと二人きりで行うことが多くなったが、
大会直前に仕事の関係で隊長がちょっとだけ東京に戻ってきたので、船乗りのお父さんにかじりつく子供のように、いつもよりたくさん遊んでもらった。
アドレナリンをガバガバ出して、汗みずくで相手をしてくれる隊長。
最終調整では3勝3敗。やっぱり隊長は強えな~キャッキャッ。
前回の個人戦はかもしー隊長が1位で、私が2位だったので、東京ではなんとなくひじきが優勝するんじゃないかという見送られ方をするが、いや、わからんよ?広島の情報なんも入ってこないじゃん。
12月7日(土)前日
広島で大会の告知が出たのは1か月前。
遠征組としては、あるのか?あるよな?とそわそわもしたが、そんなのはこっちの勝手なので知らせを待つことしかできない。
4月の大会の時点で12月8日にやるかも的なことは匂わされていたので、ホテルと新幹線は、告知よりもずいぶん前に取っておいた。
万が一大会が開かれなかったら広島観光を十分に堪能した後、会場となるはずだったボードゲームカフェにダンプで突っ込めばええじゃないの。
なんでダンプなんて発想が出てくるかというと、
広島熱を高める行動として、
11月に昭和の東映映画「仁義なき戦い」全5作が週替わりで上映していたので、全部見に行った。
舞台は広島ではあるものの、
ヤクザ映画は単なる趣味で、もちろんおばけキャッチとは1ミリも関係がない。
ひじきにびっくりするくらい欠如している闘争心を、ちょっとは呼び覚ましてくれるかもという淡い期待が……いや、ないか。
いつ抗争になってあのテーマが必要になってもいいように、サウンドトラックも購入して、スマホに入れて持ち歩くことにした。
身体の調子だけは崩さないでおこうと気を付けてはいたものの、
12月に入ると若干喉の様子が怪しくなり、まだそこまで悪くならないうちに医者に行って風邪薬をもらった。
月初の繁忙期で仕事を休むわけにいかなかったこともあるし、
ここで倒れるわけにはいかんのよ。
また棄権なんてことになったら、悔やんでも悔やみきれない。体調管理下手くそマンのレッテルを貼られてしまう。
それでも軽い咳やら耳鼻の詰まりや口内炎やらとだんだん満身創痍になっていく自分に呆れていたが
出発の日がやってきた。
片道4時間以上かかる道のり故、大会当日ではなく土曜日に広島まで移動する。
東京おばけキャッチ部の仲間とは会場で顔を合わせるだけで、基本的にすべて自由行動の一人旅である。
行きたいところは日頃からブックマークしておいて、
一人の気楽さから、おおまかな旅程は行きの新幹線に乗ってから決めた。
私による私のための広島プラン。
それによると大会当日の午前中にもアクティビティが盛り込まれているが、どういうことですか?
誰も止めなかったのか。
新幹線ではおにぎりを2つ食べ、文庫本を1冊読み終わり、
電車を乗り換えて
西条駅で下車した。
2023年6月は安芸津(ジャガイモ目当て)
2023年12月は竹原(ジャガイモ目当て)
と、どうも東広島に引き寄せられがちなひじきである。
広島は山もそうだけれど、木々がしっかり紅葉していて、秋だなあ(寒さ的には冬)
荒谷商店でスープカレーを食べる。
広島でスープカレーと言えば名前が上がる有名店だ。
和風だしの効いたスープ
ご飯のサイズが細かく選べるのが嬉しい。
さあ、西条を歩こう。
竹原に行った時に見かけて気になっていた赤茶の瓦にシャチホコのついた屋根が、西条にはたくさんある!
民家だから写真は控えたけれど(わたし闇バイトじゃありません!)
バスからガン見するのは楽しかった。
飾りは船とか波とか水に関わるものから、鳩や鷹みたいな鳥もあって、近くでもっと見たかったよ。
金光酒造の直売所へ
西条は一大銘醸地で、駅前には酒蔵通りとして伝統的な酒造りを行う7つの蔵が集まっている。
ところがお土産に頼まれた賀茂金秀が、駅前の密集してるエリアにはない酒蔵で、バスで30分の黒瀬町の直売所まで来た。
店には、こないだの酒まつりで飲んだやつがおいしかったので〜と買いに来ているお客さんもいらっしゃった。
また屋根を凝視しながら、戻ってきて
三ツ城古墳へ
三ツ城古墳は、1500年以上前に作られたものらしく
公園の中には3基の古墳があって、
丸い円墳は見た目ただの小山なので子供らが斜面を駆け上ったり駆け下りたり、頂上でカップルが睦まじく語らったりしているが、
多くの人が古墳と聞いて想像するかぎ穴型の前方後円墳もどでーんとある。
トーハクのはにわ展を見たばかりだったのもあり、古墳行ってみっかってなったのよね。
きれいに整備されており、1800本以上のはにわは見ごたえがあった。
すぐ近くの中央図書館にもガイダンスコーナーが設けられていた。
図書館ね、伝統的酒造りが無形文化財に指定されたタイミングだったからか、入り口すぐのところに酒にまつわる本がぎっしりつまった特設棚が配置されていた。
バスの待ち時間に暖を取る目的で入ったが、本を手に取ってしまったらここで時間が溶ける。いかん危険だ。
循環バスでゆめタウンへ
ここでは、書店にて文庫本を手に入れた。
おんてんこと「陰陽師と天狗眼」の4巻
作者が広島の人であり、舞台も広島なので、広島の本屋だと特典が付く。
だから御当地で買えたらいいなと思ってたのよ。
おんてんは私のおばけキャッチ同人誌にも登場している。
だんだんと日も暮れてきて
おしゃっぽい雑貨屋は閉まっていく。
くぐり門珈琲店をちらっと見て、向かいのココロンで買ったクロワッサンおいし~。
それにしても寒いぞ、このままでは明日に差し支える(全力で楽しみたい気持ちとなけなしの危機感との葛藤)
賀茂鶴酒造の公開してるところをチャチャッと眺めながら駅まで戻ってきた。
電車は遅れてはいたものの動いていたので、広島駅からホテルにチェックイン
例によって素泊まりプランである。
晩ご飯はどうしようか
そうだ、ちゃんとお好み焼きを食べよう(ちゃんと?)
つーか、体が冷えたので、鉄板の前に座りたかったの
あたためてちょうだい!あたいの体を熱くしてちょうだい!
ざく切りキャベツで餅が入ってた。
目の前の暖房装置(鉄板って言いなさい)でどんどん作られていくので、待ち時間もスマホも見ずに手際を見学しちゃう。
鉄板を預かる大将がお店全体に目を行き届かせて、店員に指示を出して回している様子も伝わってくる。
さて、おなかも温まったし、
Playful Place(プレプレ)に行こう。
オープンチャットによると、大会参加者のアンディさん、千代さん、イマムラさん、しょーちゃんさんが昼から練習しているらしい。熱心だね。
ひじきとも遊んで!
店に入ると拍手で迎えられた。なんで。
拍手は置いておいて、店に入って「あ、ひじきさんだ!いらっしゃい」って迎えられるの、きゃらべでもそうだけれどめっちゃ嬉しいのね。旅先にそういう場所があるって、いいなって思う。
プレプレは、なかとーさんのお店である。
これまでの大会ではカードをめくってくれる担当だったが、
今回は、なかとーさんも選手として参加される。
対戦相手のことを知るのは大切だし、せっかくだからと、
ゲームマーケットでご挨拶したきんさんに教えてもらって、
きんボドのなかとーさん回を事前に聞いてから来た。
まさかのたっぷり3本立て。
私はボードゲームのことちっとも知らないから内容は理解できないことも多いけれど、お人柄は話し方に出るじゃない。
おもしろい人だろうなって前から思ってましたよ!
ちょっとしか言葉を交わしたことがない人の新しい一面が知れるのはよいですな。
確かにこの日も耳を澄ませているとノンリプレイ勢の話やサイズの話が出てきて、てかサイズなるボードゲームの箱がでかでかと面陳されてて、きんボドで聞いたやつだ!(進研ゼミで見たやつだ!みたいに)
なかとーさんは、私の広島での初戦でカード出しをしてくれた人だ。
まだ他のリーグが自分たちの戦いに勤しんでいる中、大会優勝候補が集まる死のリーグと呼ばれたひじきの卓だけ「???……やべぇ、やべぇやつが来た(パニック)」とどんどん異様な空気になっていったのをいまだに覚えているという。やだぁ!もはや懐かしいわね。
前夜祭はプレプレ閉店時間まで行われた。
興味を持って近づいてきてくれた女の子たちに布教したり。来年は選手として出てほしいな!
星型やサシでバシバシ戦って、皆の手が速いの、楽しいねぇ。
千代さん・イマムラさんを倒すことを目標に練習に励んでいたアンディさんも、かなりいい勝負になっている。
理論派千代さんの編み出したカウンティング理論はすごいけど、私は野生の獣なので、そういうのできないんだごめんな。
では、明日もよろしくお願いします。
12月8日(日)大会当日
朝食
すっきりと起床し、
この日はアンデルセンのモーニングから始めましょう。
広島のアンデルセンは外観がお城みたいにつよつよの建物で
ランチは1回目の広島で食べたから、次はモーニングをやってみたかった。
なんて優雅なんでしょう。セレブか。
サラダにフルーツ入ってんぞ。セレブだ。
ブレッドバーはもちろんおかわり。デブだ。
芸術鑑賞
ひろしま美術館で「ジパング 平成を駆け抜けた現代アーティストたち」鑑賞。
私は池田学の画集を持っているのだけど、その原画がどどーんと展示されてるというから、来てみた。
そんなんいつまでも見てられるじゃん。
1周して戻ってきて、口ぽかんと開けて立ったりしゃがんだりしながら眺め続けてしまう。
現代アート、全く詳しくないけど、同じ時代を生きている肌感覚でメッセージ性がわかるものもあるし、かわいいものはかわいい。
……いや、ちょっと今何時よ?
大会に遅刻しますよ!
チーム戦・総当たり戦
昨日ぶりにプレプレに着くと、出場者はほとんどお揃い。
でかでかと「魔王」と書かれたTシャツはここでも受けがいい。
というか、会場は人の熱気で温かく、12月だというのにTシャツ1枚でちょうどいい。
まずは、チーム戦。
3人1チームとなり、5チームが総当たりで闘う。
私は福岡のバニラさん、その父カケヤさんと「強敵と書いて友」を結成した。
千代さん・イマムラさん・しょーちゃんさんが組んだ「ちよかわニオンズ」
アンディさん・なかとーさん・ぺるてぃさんが組んだ「魔王バスターズ」
さわこさん・はるかさん・はるきさんが組んだ「広島キッズ」
ぴーこさん・きじとらさん・まるさんが組んだ「ぴことらまる」
前回まではそれぞれ別のチームを率いていたベスト8同士の千代さんとイマムラさんが組んだことに、広島の意志を感じる。
チームの中で3人のうち2人が出て4人で卓を囲み、チームの合計獲得枚数で2本先取したチームが勝ちとなる。
ぴことらまる戦は
1戦目:バニラ×ひじき
2戦目:バニラ×カケヤ
魔王バスターズ戦は
1戦目:カケヤ×ひじき
2戦目:バニラ×ひじき
というように
誰と誰が出るかはその都度、カケヤさんと相談してオーダーを決めた。
間に1回戦わない試合があって、その時はカードめくりを担当する。
広島出し(掌に載せて全員に同じタイミングで見えるようにパッと出すやり方)は部活でみっちりやってるので、任せなさい。
結果は以下の通り。
うちのチーム、平均獲得枚数51.4枚て、えぐっ!
過去の結果から言って、私とバニラさんが組むのは強すぎんのよね~。
わかってるけど、チーム戦出たかったんだもん!
各戦40枚以上獲得のストレート無敗で突き進み、決勝へ。
チーム戦・決勝戦
広島の平和は、まだあどけない小学生・中学生で構成される「広島キッズ」に託された。
予選最後の相手が広島キッズだったので、2回連続だったが、
さすが決勝戦
魔王討伐・ボス戦を想起させる激しいBGMが会場に流れ始めた。
大人たち「頼んだぞ、広島の希望!」
魔王から見てもそれは荷が重いよ!
私は2試合連続で出ることにして、
1戦目:バニラ×ひじき
2戦目:カケヤ×ひじき
「なんかまたいる~」
私を見て苦い顔をするさわこさん
素直でよろしい
「勝てる気がしない~やばい~」を連呼するはるきさん
素直でよろしい
ママさん「さわこが遅く見える」
いや、けっして遅くないよ!ちょっとでも遅れたら取られている。気が抜けないさわこさんの速さにキャッキャしてるよ!
激しすぎて誰が一番早くつかんだのか審判も判定できずに
じゃんけん大会になりつつ、魔王はじゃんけんも強い。
でもね、2戦目の途中から
私の集中が切れてる時間があった。
相手に連続で取られてて、いままでになく接戦。
さっきの1戦目が濃厚で、勝ったあと、あ、そっかもう1戦やるのかと思ったくらいだったのもあるけれど、
あ、これ、以前のチーム戦でもあっただめな流れだなと、プレイの最中にもかかわらず客観的に思い出す。
余裕かと思ってたのに、隊長ががんばらなきゃいけないはめになったやつ。
私はペース配分ができないから誰が相手でも最初から同じように力を出しているわけで、何回も戦った後での決勝戦のような更なる集中を要するバトルの時に、こういうことが起こるのかもしれない。
いかんいかん気を付けようと最後戻して
強敵と書いて友、優勝です!
段位認定会
個人戦までの休憩時間は
おばけキャッチ段位認定会を開催した。
段位認定は、おばけキャッチの実力を計る1人で行う1分間のタイムアタックのことを指す。
おばけキャッチの取り扱い元であるメビウスゲームズが考案したもので、いわば公認。
ゲームマーケットで実施した際も100人以上が参加してくれた。
私はメビウスゲームズに広島でやっていいか個別で問い合わせたのだが、
この2日後
メビウスゲームズが全国のボードゲームカフェでやっていいですよとルールを公開した。
皆さんのお近くのボードゲームカフェで実施される日も来るかもしれない。見かけたら、ぜひ挑戦してみてほしい。
ちなみに、ゲームマーケットでは110人チャレンジして名人は3人しか生まれなかった。
今回は強豪並居る広島大会内での開催
どうなるかというと……
広島では名人がインフレしています。
広島の大会で活躍するには「名人」が必須資格なのか?と思うほど名人が出る。
名人の取得は難しいはずなのに、その感覚が薄れる。
60枚置き切る人もいる。エリート校すぎんか?
お手つきもなく、というか、段位なしの人は当たり前のようにいない(飛び込み参加だったシンヤさんはナイスチャレンジ、今後に期待)
9人の名人が誕生しました!おめでとうございます!
これはすごいことよ。私が広島に通う理由もわかるでしょ?
今後も認定員が必要でしたら、いつでもお声がけください!
そして、全国のボードゲームカフェ各位、名人が輩出されたら、ぜひご連絡ください。
俺より強い奴に会いに行きます!
個人戦・予選
パンやおにぎりやアイスでカロリー補給して、個人戦に突入!
カードを引いてグループを決定
2位までが準決勝に進める。
Aグループは、なんとしても2位通過したいアンディさんが、本当はもっと取れるだろうにお手つきしないように3枚から攻めない守りの姿勢に入ったので
ひじき57枚とかいう気持ち悪い結果になっており、
「アンディさん、セコいですよ!」(戦略とかないおばけキャッチバカ魔王)
敗者復活戦
ぴことらまるの3人が同じ卓を囲むことになるのおもしろいね
実質チーム内での1位決定戦だ
各グループの1位が準決勝進出
個人戦・準決勝
敗者復活戦も含めて獲得枚数の少ない人から2つのうちどっちのテーブルに着くか希望決めていく。
みんな少しでも勝てる可能性に賭けるから結局予選の1位抜けが固められ
ひじき・バニラ・イマムラ・さわこ
と準決勝1のテーブルがヤバい感じになってしまった。
もはや四天王戦感ありますけど。
四方から一気に手が伸びてさ
ちょっとの差で勝負が決してさ
「この速さで取れてないのか」
「◯◯が遠い(取らしてもらえない)」ってなる感覚が一番楽しいよね(ジャンキー発言)
決勝戦進出!
個人戦・決勝
決勝戦は千代さんと
去年は3位決定戦を戦いましたね。
千代さんと言えば、今回千代さんがカードめくりのときに言った「お手つき取りません」が前回までの主催のむらやまさんっぽいとみんなで言い合った。
ついでに「ジューゴジューゴジューゴジューゴで出します」も言ってほしいな。あの知らない人には呪文にしか聞こえないやつ(むらやまさんを何だと思ってるんだ)
昨日の練習で、1直線のサシだと、星型ほどひじきさんと差がつかない、まだ希望が見える気がすると述べていた千代さん
結果……
優勝しました!
前回優勝者、日本最速を名乗るかもしー隊長不在の大会で甘いと言われるかもしれないけれど(言われなくても私は甘いと思ってるけど)、
広島の地でもらえる一等賞は格別です。
トロフィーは持って帰らしてもらうぜ(隊長の代理で運んできたのは私だ)
バニラさんも3位おめでとう〜。
投稿に対してお祝いのいいね、コメントたくさんありがとうございました!
余韻
大会が終わって、
さわこさんやバニラさんと野良試合
やりましょうって、さわこさんから声をかけてくれたのが嬉しいし、
私から20枚以上取ってくれるふたりがかわいくてしょうがない。魔王、ツヨイコ、スキ!
次回以降の大会のレギュレーションやチームの組み方についても意見を交わした。
星型だと、誰が先に取ったのかわかりにくいから枚数を減らしてでも対面一直線勝負がいいかもとか、
2人ずつ出るんじゃなくて各チーム1人ずつ出る形式の方がいいかもとか、
遠征組はどうしてもチームを組みにくい、組もうとするとある程度やる気と強さを持つ遠征組同士になってしまうという悩ましさもあるので、
広島の人と当日いきなり組んでもいいのよ!ドラフトっぽいくじ引きとか、
段位認定会によって、だいたいのレベルが図れるようになったから、クラスを分けた大会やそれに基づくチーム組みもできるかもしれない。
みんなの予定が埋まる前に日にちの告知は早めにして、新しい参加者も現れるとよい。
みたいなみたいななー。
いままでの経験があるからこそ、ブラッシュアップできる余地がまだある。
魔王も、出禁にならない限りは参加していきたい所存。百年続きますように!
なかとーさんやぺるてぃさんに「獲った首の一覧にしか見えないのよ」と言われるツリー #おばキャ顔
Twitterやnoteに目を通して「ちゃんと魔王してる」って活動を知ってくれてるの、ニコニコしちゃう。
なかとーさん、ぺるてぃさん、ありたさん、千代さん、アンディさんとお好み焼きの次郎吉へ。
今回の旅は2回もお好み焼きを食べたわ。
1回目0枚
2回目0枚
3回目1枚(大丸堂)
4回目2枚(常太郎・次郎吉)
ありたさんにヘラの使い方が慣れてる風に見えたと言われたけど、この通り初心者よ。迷いなくギュギュッと動かしたのでそう見えたのでしょう。
進行形で更新される思い出補正によって、広島でのお好み焼きがどんどんいいものになっていく。
なかとーさんがお店をやっているマーダーミステリーの話などしながら、もぐもぐ。
打ち上げご飯があると、距離縮まった感があって好きだよ!
プレプレに戻り、
ぺるてぃさん、ありたさんは謎ときのラミネート作業、
なかとーさんはハグルを作る。
当然だが皆おばけキャッチ以外の活動がある。
むしろ普段はそっちの人達なのである。
魔法が解けておばけキャッチじゃない世界に戻ってしまっても、なんとなく名残惜しくて最後までお邪魔してしまった。
大会の後って、やっぱり体が興奮しているのか、ホテルに戻っても全然眠くならない。
12月9日(月)翌日
3日目はエクストリーム出社……はしなくてすむように、有給休暇をもぎ取っていた。
8時頃起床し、本通駅まで路面電車、そこからアストラムラインなる新たな乗り物、さらにバスに乗ってたどり着いたのは
広島市安佐動物公園
月曜日に営業してくれてる施設ありがたい。
動物園、水族館はいくらでも滞在できる好きなスポット
前回は宮島水族館に行ったから、今度は動物園ね
山の上だからか、まだ朝だからか結構冷える
リクガメ、種類もだけどめっちゃ数おる。
ハツカネズミの生育経過(生まれたて、10日後、20日後って水族館のクラゲとかであるやつ)が分かる展示は、生まれて数日の赤ちゃんとかかわいいのだけれど、「もしかして、このあと爬虫類などにおいしくいただかれてしまうのかしら」と思ったとか思わなかったとか。
アルマジロトカゲ、見たかったけど展示されているケース内で見つけられなかった(ひじきはヤモリ・トカゲのたぐいが好きです)
漫画を交えた掲示物や園内の装飾もかわいい。
2時間ちょっとじゃ見足りなかったが、
帰りはバスで八丁堀まで。
この近くにはプレプレがあり、行けば、またあの楽しい大会が始まるのではないかと錯覚する。
兵どもが夢の跡
プレプレは私の広島最初の観光地であり、最高の観光地である。
新幹線で食べる弁当を駅ビルで入手。あなごと迷ったけど、孤狼の血的にはたこ飯よね。
仁多屋のおにぎりも大会のおかげで存在を知った。お米の粒がしっかり感じられてよい。
4時間もあるんだからこの旅行記も車内で結構書けるだろうと思ったら、東広島通過する頃に早くも弁当を食べ終わり、「赤茶シャチホコ屋根、新幹線からでもちょこちょこ見えるんだ!」と思ったところまでの記憶はあるが、その後、意識を失っていた。
……いまどこじゃ?名古屋……もう名古屋?広島近いわね……いや寝すぎてて怖っ!
ここで一句(12.17追記)
12月15日にこのnoteを書き上げて、は~今年のおばけキャッチネタもおさまったおさまったと、街に遊びに繰り出したら、思いもよらぬことがあったので、ここに追記させていただく。
詳細バージョンはむらくもやま交換日記に掲載した。書かれている内容はほとんど同じだが、説明が省略されすぎてちょっと状況がつかめんなという方は、そちらもご参照いただきたい。
わたし雲形ひじきは、創作文芸界隈の末席にゆるく浅く身を置かせていただいて、掌編、短編小説などを書くこともあるが、「俳句」については作る習慣がない。
ここまで読んでいただいたように何百字でも何万字でも垂れ流していい世界(いいとは誰も言っていないぞ)で生きていると、あえてあの形で状況や気持ちを切り取って残そうという気が起きにくいというのもある。
経験がないので、さあ作れと言われても全然作れない。
そんなある日、俳句を嗜む友人から俳句のイベントに誘われた。
俳句初心者でも楽しめる「句会ライブ」というものに行かないかと。
たいていの誘いは断らない私なので、行くことにした。
……句会ライブって何?
ライブを行うのは家藤正人氏。
これだけではピンと来なくても、プレバトの夏井いつき先生をご存知の方は多いかもしれない。
ほとんどテレビを見ない私ですら、何かの折りに、着物を召した老婦人が、芸能人の作った俳句をはっきりばっさりした批評でズバッと赤をいれつつ、でもたしかに添削後の句が見違えるように生まれ変わった様を見かけたことがある。
家藤氏はその夏井先生のご子息であり、ご自身も俳人である。
200名満員の会場では、最前列に熱心なファンが陣取り、ライブらしくうちわなどを振っている。
家藤氏のトークは軽快で、そんな常連にくすぐりをいれつつも、初参加者を置いて行かないような配慮もあり、客席を巻き込む形で、ユーモアを交え、ライブはなごやかに進行した。
句会ライブ、果たして何をやるのかというと
まず、家藤氏が誰でも簡単にできる俳句の作り方を教えてくれる。
ふ~んそんなもんかねぇと聞いていたら、
さあ、お手元の細長い白い紙を取り出して、とおっしゃる。
……白い紙、たしかにありますね?
1人1句作って提出してください、とおっしゃる。
提出してください?
講義を聞いた後、参加者全員が俳句を作り、その中から家藤氏が選んだ特選句7句についてみんなで鑑賞しようという、それが句会ライブの全容らしい。
作らされるなんて聞いてませんけど?どうすんのよ?
でも、参加しちゃった以上しょうがないので、
真面目な優等生のひじきはさっき教わったことに忠実に従うことにした。
私は俳句の人ではないのだから、選ばれる選ばれないに一喜一憂することもない。俳句歴20年のような歴戦の猛者がひしめく中で肩ひじ張らなくていいじゃないか。
家藤氏が全ての句に目を通し、正面のスクリーンにババーンと特選7句が映し出された。
……ん?
私の入っとるやんけ!!
ナンデ?ナンデ?
私が詠んだのは
「冬の夜わたし魔王になりました」
だ。
広島のおばけキャッチ大会のことを詠んだのである。
講義で聞いた通り、何気ない日常の一コマから12音を掬い上げ、季語はもらったプリントに載っていた一覧から適当につけた。
広島とかボードゲームといった情報を入れたくなったが、ぐっとこらえて、もはや意味の分からないままお出しした。
家藤氏が音読すると、会場から聞こえる笑い声。おもしろいですか?
どの句が気に入ってどういう読みをしたか発表し合う中でいただいた意見は
「魔王っていう焼酎があるので、飲んだくれて魔王になったのかなと思いました」
「ゲームで魔王役になったのかなと思いました」
「魔王って悪いことをしていても堂々としているので、そういう悪びれない様子が伝わってきました」
「夜って誰もいない一人の世界だから、俺は魔王だ~って気分になったのかなって思った」
わかる~私も第三者としてこれ見たら、焼酎魔王説に賛成する気がする。
季語の選び方も「凍星や」のようなピンポイントではなく「冬の夜」が広がりを感じさせるポイントだったかなと思いますと言ってもらって、変に背伸びしなくてよかったね!
他の句はやはり常連さんの作が多かったようだし、言葉の選び方にレベルの高さがうかがえた。なんで同じ土俵に立てたのか皆目わからない。
こういうことを詠んだんじゃないかと想像する読み合いも、様々な視点の意見が出てきて、それによって句の印象ががらっと変わったりして、おもしろく、満足して会場を後にすることができた。
というわけで、畑違いの俳句の世界にも、おばけキャッチは有効というお話でした。
予定
「次はどこに道場破りに行くんですか?」
と訊かれますが、
特に予定はなくってねぇ。むしろ破りに行っていい道場・猛者の情報をお待ちしております。
おばけキャッチ同人誌は増刷したので、まだまだ通販やイベントでお求めいただけます。
なんとEngamesさんでも買えるよ
noteもだいぶ書き溜まってきたし、
続編として、この大会までの記録を同人誌にまとめてもいいかなと思っている。
読みたい人がいるかは知らんが、
おばけキャッチに限らず自分の活動を紙の冊子で残すのは、趣味の一つなので。
1作目は大会主催だったむらやまさんに寄稿&インタビューをもらったのだが、
今度は、なかとーさんとかかもしー隊長に一筆もらいたいなぁと勝手に妄想を膨らませてみる(ひじきDМ被害者店長の会に?!)
この辺は動き出したらTwitter(X)で騒ぎますね。
私のことを理解してくれているむらやまさんの投稿
競技おばけキャッチ研鑽勢に突っ込んでいって「遊んで遊んで!」する悲しき獣ひじきを「イノセント」と表現してもらいました。ありがとうございます!
そんな感じで、おばけキャッチのためなら私はわりとどこにでも行きます。
そしていつかきたる全国大会に向けたネットワーク作りにも焦らず気長に勤しみたいと思っていますので、
おばけキャッチに関する情報はささいなことでも、いつでもお待ちしております!
付き合いの度合いに関係なくお気軽にご連絡ください。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。
以上、あなたの魔王こと雲形ひじきでした。