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収益性分析6 【勉強用】

🔵猫の日だからというわけではないんですが(我田引水?)、記事末尾に、動物にまつわる簿記参考書等を紹介させていただいております👍


損益分岐点分析


この分析、日商簿記検定だと、2級の工業簿記でグラフ(シュラッター図)を書いて解いたりする話から入ります。

しかし、建設業経理士2級だと特に現れず、1級だと手法は登場しますが、原価計算ではなくて財務分析の文脈で登場してきます。(過去問等で相互に出題・横断していたらすいません😅)

ともあれ、試験では縦割りでも、実務では渾然一体として用いるものでしょうが…。

CVP分析


とはいえ、財務活動の分析をするときに、標準原価計算の解法は再来しないですよね…(建設業経理士1級の試験は原価計算が別建てで存在します)。

あくまでも、財務活動の分析に資する範囲で考え方を援用するというものです。名は体を表すというか、下記の3要素の相関関係を見ていくぞと。

  1. Cost ➡原価(総費用)

  2. Volume ➡ 営業量(建設業では、主として完成工事高に着目)

  3. Profit ➡ 利益


※ ご参考

日商簿記検定2級合格に際し、
パブロフくんの総仕上げ問題集のお世話になりました。
ちなみに同3級はゴエモンくんのお世話になったんですよね…。


🔴損益分岐点

意義

CVP分析の文脈で、収益費用がトントン、つまり利益ゼロになってしまう点です。

上記の三分類でいうと、Profit がゼロで存在しないのですから、C=Vになる点ということです。

🔵建設業での表記

$$
完成工事高(V)=工事原価+販管費等(C)
$$

商業簿記の表記に引き直せば、売上がコストと同額なので、利益ゼロ。
くどいですねすいません😅。

※ご参考

お手製のため、点線が微妙にズレている気がしますが、受け流してくださると幸甚です😅

原価の固変分解


日常生活の家計簿でも、家のローンとか光熱費とか必ず毎月出ていくものを制御しろという助言をしつつ、ファイナンシャルプランナーの人たちが啓蒙したりしています。

企業なら、担い手は税理士さんや会計士さんかもしれませんが。😅

例の固定費コントロールという話です。固定費を把握するためには、変動費が分離できていないといけません。それがお題の固変分解の意味です。

意義

建設業経理の文脈に絞って言うと、
建設に係る原価の中身を固定費と変動費に分解しようぜ、となります。
というのも、損益分岐点分析の前提がこの作業だからです。

  • 変動費 ➡ 操業度に比例して変動する費用

  • 固定費 ➡ 操業度と無関係に、一定額が発生する費用

  • 変動費の別名:アクティビティ・コスト

  • 固定費の別名:キャパシティ・コスト

以前の勤め先で、TKCの会計システムを使っていたのですね。
マニュアルやテキスト類が充実しており、お世話になりました(使いこなせたかは別🥶)。あと皮肉ですが、そこにはコーチングスキルの高い先輩が居なかったんですよね。なので、隙間時間に自学自習するしかなかったってのもあります。

そのときに抜き書きとして走り書きしたメモでは、
月次P/Lの文脈ですが、固変分解の物差しとして、
売上に比例するか否か】で分かれると書いてるんですよね😅
売上原価じゃなく?

商業簿記と工業簿記とで物差しが変わりうるという示唆なのか…。
とりあえず、建設業経理においては、操業度としているので工業簿記の理屈(の援用)なんでしょうけれど。

いや、そもそも走り書きしたメモが間違っていたらアレなんですが…。🥶

変動費の例


コロナ禍とウクライナ情勢に因んだダブルパンチで、ウッドショックなんて造語も生まれましたが、材料費高騰などは、まさに変動費の代表例になります。

このショックの大本は会社の外部要因だけど😅、元来、多く創ろうとしたら(操業度への比例)、建材が多く要るので変動要因ですと。

固定費の例


簿記会計の教科書ライクな固定費の典型例は、減価償却費が挙げられています。

フィクションですけれども😅、フィクションだからこそ毎月きっちり定額で減額するわけですよね…コストの各会計期間への配分として(全く無使用で無傷でも)。

方法の分類

  1. 高低2点法 【変動比率法、とも】

  2. 勘定科目精査法

  3. スキャッターグラフ法

  4. 最小二乗法

過去問を全て見れたわけではないんですが😅、僕がこれまでに見た限りでは、1番の高低2点法くらいしか見たことないんですよね…。

限界利益(率)

意義

完成工事高から変動費を控除したもの。

➡ 限界利益率は、完成工事高に対する限界利益の割合。

算式

上記の固変分解で見た通り、固変分解とは結局、原価の分解です。
ざっくりいえば、利益=完成工事高ー原価のはずです。
それを転ずると、


利益=完成工事高ー変動費ー固定費

ともいえる。

ですから、限界利益の定義というのは、この末尾の固定費だけが欠けたものです。

別名、固定費だけは捻出できる利益、それで限界利益。利益=固定費【最小値だけど】になってるので😅。

$$
限界利益=完成工事高ー変動費
$$

だからさらに転ずれば、

利益とは、限界利益から固定費を回収してもまだ余るもの
というとても消極的な(?)定義もできることになりますね。

$$
利益=限界利益ー固定費
$$

限界利益率とは、

$$
限界利益率=\frac{限界利益}{完成工事高}
$$

となります。値が大きいほど◎となります👍

複数行の算式(分数込み)をnoteの数式記法にて書く練習😅:

変動費率【完成工事高に対する変動費の割合】を、
限界利益率の書き表しに用いると、下記のようになります。

$$
\begin{array}{}限界利益率&=&\frac{完成工事高ー変動費}{完成工事高}\\\\\\&=&1-\frac{変動費}{完成工事高}\\\\\\&=&1-変動費率 \end{array}
$$

なんか心なしか、イコールが、乱視気味のマイナスみたいに見えるんですが、僕が乱視なんでしょうか…😅。


🔵損益分岐点分析 中編・後編



隣の2指標を観る


🔵文中で言及した人気書籍シリーズ👇


犬派と猫派で分断したいわけではありませんが(僕はどちらも好きです)😅、お買い求めになれば、使ううちに愛着がわくと思います。

簿記に対してというより、犬や猫のキャラクターに対してかもしれませんが。僕だけですかね😅。

実際に合格に役立ってオススメなので、下記に紹介しております。

数年前、僕の時にはなかったネット試験や出題範囲変更にも対応しているそうなので、再学習要望の御用向きにも良いかもしれません👍

パブロフくんのシリーズ

以前はなかった(数年前ですが😅)Amazon限定の合格セットなるものが登場していました。

偶然にも、新発売マークでした(本日発売)。

単品ずつ買うのと値段は一緒ですが、付録で合格アイテムとしてのパブロフくん特製の付箋が付いているみたいですね。利活用すると得点がグッと伸びるかもしれません。

付箋は不要だからポイントで還元してほしいという人は、単品で揃えるとポイントの戻りが高いです(執筆時点)👍


ゴエモンくんのシリーズ

なんか今月になってリニューアルしたばかりみたいです。
いいタイミングで紹介できたようだ😅
猫の日に検索したら、犬猫ともにリニューアルしていたとは。

既にAmazonの簿記教科書ではベストセラーマークが付いていました(執筆時点)。パブロフくんのシリーズとは異なり、予想問題集はリロードされていない模様でした。じきにされるとは思いますが😅。

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変わったのは表紙デザインだけじゃなく、フルカラー版になったそうです。
うーむ、売れてるんだなあ。

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