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安全性分析7 【勉強用】
資金保有月数分析
意義
流動性分析のひとつ。
資金の保有程度を月数で測定し、その余裕がどうか、度合を分析すること。
🔵区分ツリー
資金保有月数分析は二つに分岐します。
運転資本保有月数
現金預金手持月数
運転資本保有月数
意義
ひと月分の完成工事高に対する運転資本(運転資金、以前調べたらしき走り書きのメモでは、working captial とあり😅)の割合。
運転資本については後述します。
これも企業の短期的支払い能力を示す指標のひとつ。
※ 自戒かつ試験対策っぽいことですが、完成工事高は期末の財務諸表の形で与えられるので、12分の1にしてから用いないとうっかり引っかかるところです。
算式
$$
運転資本保有月数【月】=\frac{運転資本}{完成工事高÷12}
$$
➡ 他でよくある、「×100」がないので良く見ると、単位が月なんですよね。ホントは2.5ヶ月が正解なのに、うっかり100倍すると250%なんてことに😅
※🔵運転資本とは
下記の使いまわし図には書き込めていない資本概念が登場します😅
1枚で全て解説するような人はホントにすごいと思います。
運転資本とは、企業の経常的な経営活動を円滑に遂行するための必要資金。
$$
(正味)運転資本【円】=流動資産ー流動負債
$$
ということは学術的には、
営業利益だけを見越しているんではなくて、
経常利益まで見越している概念なんですかね…うーむ😅
運転資本なる概念には、ダブルミーニングがあるらしくて、
僕ら初学者には困惑の種みたいです。
例えば、流動資産の総額を以て運転資本と称することもあるというのですね😅
でも、財務分析のこの文脈では、流動負債を引いて正味運転資本(口語?っぽくいうと実質の運転資本)を用いると解説されています。
要するに、相手の話者が、流動負債という足かせをカウントに入れたままなのか、ちゃんと引いて可処分のお金の話をしているのかを聴き取らないと判断を間違う可能性があるということです…😅
※使いまわし図【資本の分類】
➡ここには通常の流動資産や流動負債が載ってませんので、運転資本を可視化できてませんが😅
ボックスのグリーンの界隈からブルーの界隈で引き算が起こる👇というイメージ喚起にだけなればと…😅
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🔵横断?
お隣の分析領域、活動性分析で、回転期間という概念がありました😅
あれも、単位が【月】で、分母が12分の1になった対象要素を用いてました…。でも、指し示すのは、各資産や資本が、(売上に貢献しながら)1回転するのに要した期間だというんですよね…。
※ ブラックユーモラスな蛇足:
明らかな違いとしては(?)、こちらは、分析に際し、
運転資本を・完成工事高の12分の1で割っています。
それに対して、
回転期間のひとつ、例えば総資本回転期間でいえば、
総資本を・完成工事高の12分の1(単位が日のときは365分の1ですが)で割っています…😅
いや明確かな?
分子の違いだけで分析の体系的位置づけが変わってしまう?
現金預金手持月数
意義
ひと月分の完成工事高に対する、現金預金の割合。
➡完成工事高何ヶ月分の現金預金を保有しているのかが示される。
思考実験ですが、前期と当期の完成工事高が完全に同額だとして、分子の現金預金だけが増額したと仮定すると(下記算式ご参照)、ひと月分の完成工事高に対して現金預金の余裕が前期比で増えていることになるので、銀行や投資家に好まれるわけです。
…いや、キチンと把握したい専門家は、ということであって、「財務の安定性が多少損なわれても、一連の投資効率の指標しか興味ねーよ」という個人投資家の人などは見ていないかもしれません😅。
算式
$$
現金預金手持月数【月】=\frac{現金預金}{完成工事高÷12}
$$
最も確実性の高い支払い手段たる現金預金の手許保有に依拠しているためか、上述の運転資本保有月数よりも、より確実性の高い支払い能力指標とみなされています。
なので、銀行等の融資の判断でも選好されるのではないかと😅。キチンとした専門家はということであって、以下略
※ 🔵類似比率
以下の2つは、
現金預金手持月数と似ていて、
流動比率にも似ています😅。
いずれも、流動資産として用いられていた分子が、確実性の高い現金預金に絞り込まれているので、好ましい指標と思われます。
流動比率の内訳比率なんて表現もされています。
形式論理の部分肯定みたいな感じですかね…(違)😅
①現金比率
$$
現金比率【%】=\frac{現金}{流動負債ー未成工事受入金(巨額なため)}×100
$$
②現金預金比率
$$
現金預金比率【%】=\frac{現金預金}{流動負債ー未成工事受入金(巨額なため)}×100
$$
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