見出し画像

赤ちゃんの「寝かしつけ」で逆効果となる習慣

 寝かしつけのときに、良かれと思ってやっているのに、逆に赤ちゃんの眠りを妨げてしまう代表的なNG行為を紹介します。
なかなか赤ちゃんが寝てくれない、寝たと思ってもすぐに起きてしまう…という場合、ぜひ見直してみてください。

 1)昼寝を短めにして、夕方は眠そうでも寝かせない

「夜寝て欲しいから昼寝は短めに…!」と考えてしまいがちですが、これは夜泣きや寝かしつけトラブルの原因になりかねません。
赤ちゃんは長く起きていると疲れすぎて脳が理性を失って寝つきづらくなったり、眠りの質を下げたりしてしまいます。

 眠そうであれば夕方でもお昼寝をさせて、小休止を入れてあげましょう。特に低月齢のうちは夕方でも他のお昼寝と同じく、しっかり寝ておくことが大切です。生後6カ月頃になって就寝時刻に響くようになってきたら、30分程度で切り上げるようにします。

 起こすときはいきなり抱き上げたりせず、やさしく声をかけ、手足をさすったり頭をなでたりしながら刺激してあげましょう。

 2)暑い/寒いのにエアコンをつけない

部屋が暑すぎたり寒すぎたりすると大人でも寝づらいですよね?
赤ちゃんも同じです。
赤ちゃんは大人よりも暑がりな傾向があるので、特に暑さには大人よりも弱いと意識していただくと良いでしょう。エアコンを上手に活用し、快適な室温を保ちましょう。

 3)眠たくなる動画で寝かしつけ

YouTubeなどにはたくさんの寝かしつけ動画が存在します。
しかし、動画のためにスマホやタブレット、テレビの画面などを見ることで脳が活性化して、活動モードになってしまいやすくなります。
寝る前、最低1時間は、そうした画面を見せないように心がけましょう。

 4)豆電球をつけて寝かせる

豆電球など天井についている電気は、ねんねしている赤ちゃんがパッと目を開けたときに視界に入ってしまうため、そこで赤ちゃんを覚醒させる要因になってしまいかねません(ついていてもぐっすり寝られるのであれば、そのままで構いません)。

授乳ライトを使用するのであれば、足元(ベビーベッドの下やクッションの裏など)に直接光源が見えないようにして、暖色の明かりをできるだけ暗い照度で設置しましょう。
ライトは明るさや色が調整できるタイプのものがおすすめです。

 5)必ずパパの帰宅を待ってお風呂に入れる

パパが在宅勤務であったり、いつも同じ時間に帰宅できるのであれば良いのですが、帰宅時間がバラバラでお風呂が18時だったり21時だったりとずれてしまうのはできれば避けたいものです。

 パパの帰宅が遅くなってしまう日は、無理をしてお風呂に入れなくてもOK!代わりに沐浴でも良いですし、温かいタオルで拭き取ってあげるだけでも良いですよ。
お風呂マットなどの便利グッズも活用しながら、できるだけ同じ時刻に入浴できるように心がけてあげましょう。

 6)泣いたらすぐに声をかける

寝ている間、赤ちゃんが「ふぇ~ん」と泣き出したら、どうしますか? ヒートアップする前にいち早く「どうしたの? よしよし」と声をかけて抱き上げてあやすという方もいらっしゃるでしょう(私も光の速さで対応していました)。しかしこの行為、赤ちゃんが自分で眠る力を養うのを邪魔してしまっているかもしれません。

寝ている間に赤ちゃんが泣いたら、まず2~3分様子を見てみてください。なぜなら「寝言泣き」の可能性があるからです。
寝言泣きとは赤ちゃんが寝ているときに寝言のように泣いてしまう(頭は寝ている)ことを指します。

 大きい泣き声と小さい泣き声を波のように繰り返していたら、自分で泣き止めそうなサイン。
待って自分で泣き止むことができれば一歩前進!自分で寝る力を身につける機会をつくってあげられるよう、赤ちゃんをサポートしてあげましょう。

 待っていても全然泣き止む気配がない!
明らかに寝言ではない!という場合でも「待つ」という行為は赤ちゃんのねんね力を育てることに役立ちます。
まずは1分間でも良いので、泣いてもすぐに反応せず様子を見てみましょう。

 7)泣くたびにおむつを替える

夜中におむつを替えると、それが刺激になって赤ちゃんを起こしてしまう可能性があります。
うんちが出ていたり、漏れそうにたっぷりおしっこが出ていたりしなければ毎回替えなくても大丈夫です。
いつも漏れてしまう場合は、寝るときだけ1サイズ上のおむつをつけたり、おしっこ吸収ライナーという商品を活用したりする手もあります。

 8)泣いたら毎回何度でも母乳やミルクをあげる

泣くたびにおっぱいやミルクをあげる、という声を聞くこともあります。もちろん、お腹が空いて泣いているときもあります!
でも、たとえば1時間ごとに泣いて起きるという場合、もしくは生後10カ月で3時間ごとに起きるという場合、それは本当にお腹が空いているのでしょうか?

 赤ちゃんは(大人でも)夜寝ている間にうっすら何度か目を覚ましています。この目を覚ましたときに毎回授乳をしてもらえると認識すると、授乳なしには眠れなくなってしまうのです。
時間間隔や本人の様子を見て、「本当にお腹が空いているのかな?」と立ち止まって考え、授乳ではない方法で寝かしつける練習も取り入れてみましょう。

 9)声をかけながら授乳

授乳中は、つい「かわいいね~じょうずね~よく飲んでるね~」などと声がけしたくなりますが、夜中はグッと我慢。うとうとと眠りに向かっているところを、声で起こしてしまっているかもしれませんよ。

 10)部屋や顔をライトで照らす

大人が寝るときに赤ちゃんがどこにいるか確認するためだったり、帰宅後のパパが赤ちゃんの寝顔をひとめ見るためだったり…理由は様々ですが、赤ちゃんが反応して起きてしまうような照らし方は避けたいものです。
安全確認のため明かりが必要な場合、赤ちゃんに直接光源が見えないような足元で暖色系の明かりをうっすらつけるようにしましょう。
赤ちゃんの顔をスマホのライトで照らすようなことは避けましょう。

まとめ

 赤ちゃんにスムーズに眠りについてもらうためには、赤ちゃん自身が寝ることに納得していることが大切です。
私はこれを「ねんねの納得度」と呼んでいます。ねんねの納得度を高めるためには、毎日の習慣が大切です。

 毎日のルーティーンで、例えば赤ちゃんが「おっぱいの次は絵本の読み聞かせで、そうしたら電気が消えてねんねだな」と認識していれば、ねんねの納得度が高くなって寝やすくなるというわけです。

 生活リズムも重要で、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るリズムができていると、おおよそ寝る前の時刻になると自然と眠い状態を作り出すことができます。

とはいっても、毎日同じ時間に寝かしつけるのはなかなか難しいですよね!まずは起床時刻と就寝時刻を統一していくことをおすすめします。
眠りに落ちる時刻を統一するのは難しいですが、寝室に行って寝かしつけを始める時刻を統一するだけなら、取り組みやすいのではないでしょうか?

 夜泣きや寝かしつけのトラブルは、出口の見えない暗いトンネルの中で闘っている気分になるものですが、ルートの取り方次第で出口は意外と近いところにあったりするものです。
ガチガチに気にしすぎるのは心の毒!まずはできる範囲のことから取り組んでみましょう!

----------------------------------------------------------------------------------

ひらまめ写真館

〒125-0061 東京都葛飾区亀有4丁目33−12
☎03-6231-2535











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?