今月安く買える野菜はどれ!?
台風や大雪、水不足などによって収穫量が大きく変わる野菜。旬の時季は比較的安価で手に入るイメージがありますが、生育状況によっては意外と高かったりすることも。今回は日々刻々と価格が変動する野菜の価格見通しを農林水産省のデータから解説します♪
「そろそろ春キャベツの時季だなあ」なんて思ってスーパーを覗いてみたはずが、なぜか旬ではない野菜が安くなっている……なんてこと、ありますよね。野菜は天候などの影響で育ち方が変わるもの。
収穫量によって常に価格は変動していますが、実は農林水産省が野菜の価格について聞き取り調査をしているのはご存知でしたか?
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、例年と比較した価格の見通しを毎月発表しているんです。
今回は令和4年1月分時点での野菜の価格動向について、発表されている資料からわかりやすく解説します。
1月の野菜生育状況
令和4年度1月は、はくさい・キャベツ・きゅうりがお買い得に買える見込みです。
だいこん・にんじんともに生育は良好。一部の産地では天候に恵まれ、だいこんは生育が前進しています。にんじんも大きく育っています。
キャベツは天候が良かったことから、生育が進んでいます。ほうれんそうは順調に育っているものの、一部の産地では気温が低かったため生育が緩やかになっています。はくさい・ねぎ・レタスも生育が良好。ねぎは生育期は温暖で雨にも恵まれたため、太く育っているそうです。
きゅうり・なす・トマト・ピーマンは、順調に生育しています。
ばれいしょ・たまねぎは主な生産地である北海道で干ばつの影響を受け、小玉傾向にあります。鹿児島県のばれいしょは、順調に育っています。静岡県の玉ねぎも、順調に育っているそうです。さといもは順調に生育しています。
はくさい
令和4年1月に東京都中央卸売市場で扱うはくさいのうち、89%が茨城県産です。主産地での生育は良好で、潤沢な出荷が見込まれます。1月を通して出荷数量が多くなり、お安く購入できそうです。
キャベツ
令和4年1月に東京都中央卸売市場で扱うキャベツのうち、60%が愛知産、18%が千葉県産。主産地において生育が順調だったため、1月の出荷数は平年を上回る見込みです。1月を通して、お買い得な価格で食べられそうです。
きゅうり
令和4年1月に東京都中央卸売市場で扱うきゅうりのうち、44%が宮崎県産、18%が高知県産、15%が千葉県産です。主産地での生育は良好で、潤沢な出荷が見込まれます。価格は1月を通して、平年よりお安くなりそうです。
価格が高騰する可能性がある野菜
ばれいしょ
ばれいしょは主産地である北海道・長崎県・鹿児島県で干ばつが続いたことから成長が遅れ、小玉傾向に。1月を通して出荷数は平年を下回り、価格は平年より高くなりそうです。
たまねぎ
たまねぎも主産地である北海道で干ばつが続いた影響で生育が遅延傾向にあり、小玉傾向です。1月を通して出荷数は平年を下回り、価格は平年より高くなりそうです。後続の生産地である静岡県産の玉ねぎは、順調に育っています。
価格は平年並みの野菜
その他、価格が平年並みに落ち着きそうな野菜は次の通りです。
・だいこん
・にんじん
・ほうれんそう
・ねぎ
・レタス
・なす
・トマト
・ピーマン
・さといも
2022年の1月は葉物野菜が狙い目!
今月は、はくさい・キャベツ・きゅうりの葉物野菜たちがお買い得になりそうです。そのままサラダでおいしく食べられる上、じっくり煮込んでスープでも、パリッと炒めてもおいしい万能野菜ばかり。毎日の食卓に、ぜひ取り入れてくださいね~!
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