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情熱を生み出し燃え上がらせる その1:頭であれこれ考えるのはやめて、自分の心にやりたいことを聞いてみよう

第二幕 2-5 レディネス① 情熱:自分で生み出し燃え上がらせる その1

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 あなたが自分で生み出し燃え上がらせた情熱とは、なんだろうか?

 私の最大の情熱はダンスである。これから、競技ダンスのワールドツアーに復帰し、シニアの世界チャンピオンを目指す。
 ここで困る質問は、「なんでダンス好きなんですか?」だ。
 なんでって聞かれても、別にダンス好きの家庭で育ったわけでもないし、何かダンスのすごい講演を見て運命の出合いをしたこともないし、身近にやっていた人がいたわけでもない、とくに理由はない。踊ることの素晴らしさはいくらでも説明できるけど、なんで好きなのかは説明できない。
 さらに、もしダンス好きの家庭で育っていたとしても、だからダンスが好きになったというのは、ごく表面的な理由な感じがする。同じ家庭で育っても、ダンスが好きにならない人もいるだろうし。

 そして、よく考えると、他の好きなものも一緒だなと感じる。たとえば、私はミカンが大好きで、冬は1日に20個くらい毎日食べる。ここで困る質問は、「1日にそんなに食べるのすごいですね。なんでそんなに、ミカン好きなんですか?」である。
 なんでって聞かれても、別にミカンの産地で生まれたわけでもないし、とくに小さい頃にミカンばかりをデザートで出されていたわけでもない、強いて言えば、パサパサなものよりジューシーなものが好きだけど、なんでジューシーなもののほうが好きかと聞かれても答えられないし、「好き」の階層構造になって、より複雑化していくし、答えが出ない。

 こうやっていろいろ考えていった末に私が行きついたのは、「なんで好きなんですか?」という質問に対しては、人間は本質的な答えは出せないといった仮説である。

 論理思考の三原則のひとつに、「原因と結果」の関係がある。物事をわかりやすく伝えるためには、なんでそう思ったのかの理由をちゃんと説明しましょう、というものである。
 「好き」の本質的な理由が説明できないということは、好きというのは論理の原則を満たしておらず、すなわち非論理であると考える。ビジネスでいうと、いわゆる天才社長の勘の世界。アカデミアでいうと、常人には理解できない量子力学の世界。
 
 ただ、そう考えるとしっくりくる。「なんでかの理由は説明できないけど、好きなものは好きなんだ」

 これを補強するいい情報がある。ハーバード教育大学院の個性学研究所所長であるTodd Rose氏によると、「われわれの脳は、自分の好きなことややりたいことを直接的に知る、あるいは体感するようにできている」と述べている。

 そうすると、やりたいことを考えるときも、世の中で何が必要とされているかとか、自分は何が得意かといった、理由探しはやめて、やりたいことは自分の心に直接聞いてみるのがいい。
 さらにラッキーなこととして、そのやりたいことは経済的自立をした状態であなたは実現できる(本Noteを最後まで読んで、実践した場合)。

しばらく時間をとって、自分と対話して以下の質問に答えていただきたい。

アクション:「あなたが心からやりたいこと、成し遂げたいことはなんですか?」

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