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映画『ポゼッサー』、親子のDNA (R18+)
デヴィッド・クローネンバーグは「映画好きなら知らぬ者はいない」と言われていそうな映画監督の一人だ。そのデヴィッドの息子である、ブランドンの監督第2作目が『ポゼッサー』だ。この映画を観た映画好きたちは「やっぱ父親ゆずりだよね〜」とか言っているのだろう。わたしはデヴィッドもブランドンもクローネンバーグも聞いたこともなかったが、クローネンバーグという響きがいかにも巨匠っぽかったので観に行く事にした。
観て正解だった。
理解出来ないところも正直かなりある。しかし、なんだかよく分からないけど凄い。としか言いようがない。でも「分からないけど凄い」は個人的には当たりだ。クローネンバーグは伊達じゃない。アナログな質感から生まれる最高に気持ち悪いビジュアル。痛覚を刺激するグロい暴力描写も不快極まりない。これは体験してみないと分からない。
ブランドンを体験した今、次は父・デヴィッドだ。だから映画はやめられない。