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透明人間マーロウ
2021年8月6日 18:46
砂漠の中で水筒が空になるように、この猛暑の中、僕の食欲はすっかり空っぽになってしまった。逆さにして振っても一滴も出てこない。 それでも、生きるためには何かを食べないといけないので、スーパーのお惣菜売り場に行って、半額シールが貼られてしまった孤独なお弁当たちを家に連れて帰った。寂しいのは君たちだけじゃない、と僕はお弁当に話しかけた。人気者になれなくったっていいじゃないか。自分が正しいと思うこと