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Horizon Forbidden Westが『最高の続編』だと言い切れる理由【クリアレビュー】
いやー、もう大傑作ですよ『Horizon Forbidden West(ホライゾンフォビドゥンウェスト)』
オープンワールドのゲームが飽和しきった現代だけど、間違いなく語り継がれるべき作品だと思う。
しかしながら、この作品は巷で大絶賛されている訳ではない。
「1は好きだけど2はね…」みたいな意見も目立つ。その意見も分かるし、気になる部分があるのも事実。
だが、それでも僕はこの作品をべた褒めしたい。いや、しなきゃいけない。
ということでクリアレビューをします。
※ゼロドーンリマスターをプレイしてそのままフォビドゥンウェストをプレイしました。
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難易度はベリーハードでした
前提として
Horizon Forbidden Westはホライゾンシリーズ”2作目”のゲームだ。
前作『Horizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)』の成功を受け、制作陣はウッキウキで続編を作り始めただろう。
実際、前作はどこの媒体でも絶賛の嵐だった。
僕もゼロドーンでホライゾンにどっぷりやられた口だ。
とにかく全てが新鮮だったし、ストーリー・設定の奥深さに脳天をぶち抜かれた。
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しかし、ゼロドーンが発売されたのは2017年
そして2作目が出たのは2022年である。
この”5年の開き”が評価に大きく影響しているのは間違いない。
だってこのゲーム、あまりにも前作の知識が前提なんだもん。
平気な顔して前作のサイドクエストで出てきたキャラが「よ!久しぶり!」みたいなテンションで話しかけてくる。
さらに会話で出てくる単語も専門用語が非常に多い。
パルスのファルシのルシがパージでコクーンどころの話じゃない。
前作をやっていないと序盤からストーリーに置いて行かれ、ポカンとしてしまっても仕方ないだろう。
実は僕も2022年に買ったのに、中々ハマれず一度断念した。
今回やり直したのは『ゼロドーン』のリマスターが出たからだ。
「お!ゼロドーンのリマスター出たんだ!やり直そ!」と思ってプレイしたらまんまとドハマり。
1をクリアした次の日から2をプレイし始めた。
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こっちはクリアまで65時間くらい
おそらく開発は「1を愛してくれた人向け」に2を作ったのだろう。
ゲームの節々からファンサービス的な要素を感じる。
ただ、発売当時はどうだろう。
一体どれだけの人が5年前に発売したゲームをやり直すorプレイしてみるだろうか?
「とりあえず前作面白かったし、やってみるか」というテンションのユーザーがほとんどだったと思う。
そんなライトホライゾンユーザーにとって2は面白くない。
海外ドラマをシーズン2から見始める感覚になってしまい、ハマり切れずに低評価をした人も沢山いるはず。
分かる。分かるよぉ。
とにかくこのゲームは『前作をプレイし、なおかつ前作のことをよく覚えている人向け』なのは間違いない。
というか、そうじゃないと芯から楽しめないだろう。
評価点
前作をやっていないと厳しいと言った『Horizon Forbidden West』だが、そもそもゲームとしては普通に面白い。
てか面白すぎて拍手しちゃうレベル。ではどんな点が楽しいのかを語っていく。
飽きない戦闘
僕がホライゾンを愛する理由の多くは戦闘にある。
まあとにかく飽きない。
本作では主に機械獣と呼ばれるゾイドみたいな敵を相手にする。
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機械獣の倒し方は千差万別。本当に人によって定番のムーブが違う。
ガンガン正面切って戦うのも良し、罠を使ってハメ殺しするのも楽しい。
1回攻撃して隠れて、攻撃してまた隠れるなんて戦法も正しい戦い方だ。
そう、このゲームは『どんな戦法も正攻法になる』のだ
アクションゲームである以上、人はカッコよくてスタイリッシュな戦闘に憧れる。
それでもって効率よく敵を倒したい。
ホライゾンはそんなアクションゲームユーザーの欲求を簡単に満たしてくれる。
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慣れたらめちゃくちゃスムーズにできる
どんな大型機械獣でも、そこまで体力が多くない。
だからどの戦法を使っても時間がかからない。相手によっては卑怯臭い戦い方が一番やりやすい場合だってある。
この無数にある戦闘パターンを試していく過程も楽しくて楽しくて…
頭の中で描いた「あれ、この倒し方いけんじゃね?」がすぐ試せる。そして大体が思った通りに進んでいく。
俺ゲーム上手いじゃん!と思える瞬間が何度も来るからバトル中毒になってしまう。
こんな風に後半は大型相手でもプレーヤー有利で戦闘を進められる。
と言っても2連続被弾とかすると瀕死にはなる。
だからいい。
RPGである以上、後半は適度にヒリつきつつ俺ツエーしたい。
オープンワールドだから敵と戦う機会は数えきれない。
なのに、よく有りがちな戦闘への飽きが全くなかった。
「こんな倒し方しよう」「次はこの武器を練習してみよう」という欲求が延々と湧いてくる。
最初から使える弓だけに頼る人もいるだろうけど、それは本当に勿体ないよ!!
冗談抜きで全部の武器が強く、死に武器は存在しない。
ほぼ完璧に近いバランスで戦闘が成り立っていると感じた。
実は『キャラゲー』
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ホライゾンはキャラゲーなんです。
前作ゼロドーンは『アーロイ一人の旅』という側面が強かった。助けてくれる理解者は現れるが、それでもアーロイは孤高だった。
打って変わって、フォビドゥンウェストでは魅力ある仲間キャラが沢山出てくる。
アーロイを軸にした物語ではあるが、仲間の助けによって窮地を免れるシーンが何度もある。
また、前作よりもアーロイを大切にして愛してくれるキャラが増えた。
「このキャラ達を好きになれるかどうか?」もフォビドゥンウェストを評価できるか否かの重要な要素となるだろう。
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・1からアーロイを傍で見守ってくれる最大の理解者『ヴァール』
・飲んだくれの頼れる熱いおじさん『エレンド』
・キレイなのに戦闘狂なお姉さん『ゾー』
・絶対に信念を曲げない熱い男『コターロ』
・茶目っ気あるけど持ってる夢は壮大な女子『アルヴァ』
・アーロイ大好きツンデレジジイ『サイレンス』
・分身であり妹『ベータ』
もうこいつら全員大好きや!!
それぞれが抱える重い背景や戦う理由に胸が熱くなるのは勿論なんだけど、何より嬉しいのが『アーロイを否定しない』という点だ。
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アーロイはずっと孤独で疎まれてきた。周りから否定され続ける人生だったのだ。
しかし彼らは違う。アーロイの考えを尊重し、きちんと対話をしてくれる。
物語後半になると、アーロイの表情からも彼らを安心しきっているのが分かる。
アーロイが仲間のことを『私の友達だ』と言うところなんかもうね…。感涙の嵐ですよ。
だからこそ、親友のヴァールが殺される場面はショッキングだった。
仲間が死ぬシーンは『舞台装置のために死ぬこと』が多い。大切なキャラが物語の都合で殺されるとユーザーは冷めてしまう。
しかし、ヴァールの場面に関しては違った。
そこまで順調に来ていた自分たちが圧倒的な戦力の前に跪くしかない感じ。
RIPだよヴァール。
ある意味ペルソナ3じゃんこんなの…。
とにかく素晴らしい仲間たちに感謝。
グラフィックがとんでもねえよ
本当にとんでもねえ。
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「道中の景色も楽しみたい」なんて人は今すぐホライゾンを買ってプレイしたほうがいい。
あまりにキレイすぎて慣れるのが怖かった。
自分の中でこのグラフィックが当たり前になってしまうと、他のゲームで絶対に満足できなくなってしまうから。
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どんな道を歩いていても絵になる。が故にファストトラベルは最低限しか使わなかった。
だって歩くのが楽しいから。
前述したような戦闘の面白さも相まって、オープンワールド特有の”移動のダルさ”が一切なかった。
本作は全ての場面が美しい。
目的もなくボーっとして鳥の囀りを聴くだけでも風情を感じる。効率よく進めようとするのはNGだ。
ゆっくり、やりたいこともないままマップを歩くだけでいい。
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空を飛べるようになってから探索の楽しさも加速度的に増す。
そりゃファストトラベルしたほうが早いのよ。でも空飛んでるだけで楽しいんだよな!
圧倒的なグラフィックのおかげでゲームへの没入感が増したのは間違いない。
孤独から解放される物語
ゼロドーンは”始まりの物語”だった。
世界に散りばめられた謎、ポストアポカリプス的世界観の訴求力、綿密に作られた設定
全てが新しく丁寧だったからこそ、多くのユーザーが夢中になったのだ。
そんな退廃的世界でエリザベトソベックのクローンとして”生み出された存在”であるアーロイ。
彼女はどこまでも孤独で馴れ合わないカリスマだった。
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ゼロドーン内で1000年前の記録に触れるたび「ソベックも孤高の人だったこと」が語られる。
しかし、孤独ながらも彼女は世界を救おうとした。
そしてクローンであるアーロイも異端者として孤独に生きていながら、たった一人で世界を救おうとする。
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に対して本作は『孤独だったアーロイが心を開いて、独りじゃなくなる過程』を描いた。
そう、ソベックとは逆だ。
ソベックは天才だったが故に”心からの理解者”を作れなかった。でもアーロイは違う。
彼女にはこれ以上ない友達が出来た。
強調したいのが「決してアーロイは媚びない」という点だ。
安っぽい駆け引きや分かりやすい受け答えもない。
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アーロイは彼女にしかないカリスマ性・実力で周囲を黙らせる。
そして溢れ出る優しさで仲間を包み込んでもみせるのだ。
この”孤独のカリスマ”から”慕われるリーダー”になるまでを描いたのがフォビドゥンウェストなのである。
ゼロドーンからプレイしていると、アーロイの変化に驚きつつもニッコリしてしまう。
何度も「ああ、いいお姉さんになったなあ!なあ!」と感じた。
旧体制オープンワールドの安心感
オープンワールドゲームが当たり前になった現代。
革新的なゲームが何作も出ている。
1作目が出た2017年はオープンワールドの名作が出揃っていなかった時代だ。
言ってしまえば、大型オープンワールドゲームを作っただけで一定の評価が得られた。
ではオープンワールドの名作が出揃い、ゲーム自体の進化も目覚ましい現代において本作『フォビドゥンウェスト』はどうなのか?
ぶっちゃけ古臭い。
サイド・サブクエストの発生方法は話しかけるだけだし、クエスト内容もおつかいが9割。
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ただ、僕的にはこれでよかった。
というか「ああ、こういうオープンワールドゲームは安心するわ」という感覚だ。
難しいフラグ管理もなければ、やたら難しいサブクエもない。だからいい。
敷居が低く、すぐにゲームに慣れる。
ハッキリ言って目新しい要素は皆無のゲームだ。
でも、何にも変えられない安定感に包まれている。
アーロイにしかない魅力
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今やソニーの看板娘になったアーロイ
「ホライゾンを好きになれるかどうか」はイコールで「アーロイを好きになれるかどうか?」に繋がる。
実際のところ、彼女は多くのプレイヤーから愛されている。
僕もアーロイが大好きだ。
どのゲームを見ても、彼女ほど魅力ある主人公は中々いない。
ここでは、アーロイにしかない魅力を語りたい。
カッケえんだ
本当にね、めちゃくちゃカッコいい。
どんな窮地に立たされてもポジティブで信念を曲げない。
火を吹く強ボスが出てきても「コイツは火を吹くのか!最高だな!」とか言っちゃう。
意地悪なキャラが出てきても鼻で笑ってウィットの飛んだ皮肉を言い放つ。
自分を見下してくる相手にはとことん立ち向かって、自分を理解してくれる人にはとことん優しい。
こんな人間になりてえなが詰まった主人公と言えるだろう。
とにかく動かしていて気持ちのいいキャラなのだ。
自然に「まあ、アーロイなら大丈夫だろ」と考えながら動かしている。
ジャンプオールスターズに出ても圧倒しそうなくらいなカリスマ性がある。
感情移入できるキャラではないかもしれない。
ただ誰よりも「この子に恥かかすんじゃねえ!!!」と思わせてくれる。
そのままでいてねアーロイ
『美しい主人公である』ということ
よくアーロイは「ブスだ」とネットで揶揄される。
確かに日本人ウケするような萌え系とは正反対の見た目だ。
でも、アーロイは誰よりも綺麗で美しい。そして逞しい。
言動で仲間を引っ張る姿なんて、どんな主人公より美しく見える。
そして何より”生き方そのもの”に感動する。
世界から蔑まれ、誰にも媚びないで生きてきた彼女。唯一の味方だったロストも若くして失ってしまう。
普通こんな人生を経験したら世界が憎たらしくて仕方ないはずだ。
それなのにアーロイは、誰よりも世界を愛している。可能性を信じて突き進み、泥まみれになっても歩みを止めない。
この生き方が美しくなくて何が美しいと言えるだろうか。
ブス論争について
よくアーロイの容姿は悪口を言われる。
主にエアプでネットの情報を鵜呑みにするような人たちが馬鹿にしている。
実際、僕も2017年当時はビジュアルに驚いた。
それまでほぼ和ゲーしかしていなかった僕にとってアーロイの容姿は初めて目にするタイプ。
正直受け入れられるか心配になったほどだ。
ただ、プレイすればするほどアーロイは綺麗に見える。これはやらないと分からない感覚だろう。
というかグラフィックが進化したゼロドーンリマスターやフォビドゥンウェストは最初から「アーロイ美人だなあ」という印象しか受けなかった。
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つまり、アーロイは綺麗だし可愛いんだ。
実在するモデルさんをフェイスキャプチャに使ってるからそりゃそうなんだけど。
よくネットで使われるアーロイの画像は加工されてたり、写りが悪い瞬間を切り取られたものが多い。
プレイをしないでアーロイを語るのは良くない。
彼女ほど「プレイしないと分からない良さ」が詰まった主人公もいないんだから。
不満点
個人的にフォビドゥンウェストの点数を付けるなら100点中99点
本当に素晴らしいゲーム体験だった。ただ、ここまでホライゾン愛があっても気になる部分はあります。
戦闘が難しい
戦闘難易度は難しいほうだと思う。というか慣れるまで時間がかかる。
倒し方のセオリーに気付いて、属性の有用性を活用できるようになると一気に楽しさが増す。抜け出せない。
ただ!戦闘の楽しさに気付くまでが長い!
武器が揃って、そこそこ強化も出来るようになるまでがなげえ!
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序盤で「つまんね」と感じて投げるプレイヤーがいても批判できない。
登らせすぎ
何回クライミングさせんねん!!!
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ホライゾンにおいてパルクールも重要なアクションなのは分かる。
でも流石に数が多すぎ。後半はダルさのほうが勝ってしまう。
登るアクションもスムーズとは言い難く、ストレスに感じる場面が…。
面倒な謎解き
収集要素である遺跡や機械炉では謎解きを要求される。
この謎解きが、うーん。
難易度が高いわけではないんだけど、無駄な時間がかかるものが多い。
オブジェクトを引っ張って遠いところに足場作って、登って、また足場作って…。
キツイものがあるよね。
謎の解き方も1パターンで、解いたあとに脳汁が出ない。
「ああ、やっと終わったか」のほうが強い。
終盤が駆け足気味
ゼロドーンで散りばめられた謎が次々と明らかになる展開はプレイしていて高揚感が止まらなかった。
また謎が解かれるだけではなく、本作で新たに浮かび上がる敵や謎も全てが魅力的。
毎日「おいおい、次はどうなっちまうんだよ!」と思っていたのは事実だ。
しかし、本作は最終盤だけスピード感が出すぎだ。
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次回作の布石を残すのは構わない。
ただ本作の敵としっかり戦いたかった。
結局ジェラルドはティルダが倒しちゃうし、ティルダも急に強めな思想ブチまけてくるし……
ゼニスの基地へ行ってからの展開をもっと丁寧にゆっくり描いてくれれば文句なしだった。
セイカとの恋愛要素
DLC『焦熱の海辺』では新キャラ・セイカとのやり取りがふんだんに用意されている。
なんとアーロイちゃんの恋愛模様まで…
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別に恋愛対象が女性なのはどうでもいい。
大事なのは「人を好きになった」という点にあるから。
ホライゾンとはアーロイの物語だ。
その時点でアーロイの恋愛を描くのは理解できる。むしろ描かなきゃいけないポイントともいえる。
ただ、なぜセイカなのか?というのは疑問が残ってしまった。
いや分かる、分かるよ。
セイカの境遇は「集落で疎まれて孤独」&「それでも何とか環境を変えようと努力している」というものだ。
つまりアーロイは自分とセイカを重ねて心惹かれたんだろう。
でも、それならもっと細かくイベントを足して心情表現してほしかった。
アーロイもセイカも互いに惹かれあうのが急に思えて仕方ない。
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別に本作だけで恋愛を描こうとしなくて良かったのに。
DLCと次回作でじっくり描くとかしてくれたら全然納得はできた。
あと焦熱の海辺はラスボスがクソすぎてモヤモヤしたままだったから、イマイチ乗り切れなかったな。
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総評
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戦闘は楽しいし、次々とストーリーで解き明かされる事実も衝撃のものばかりだった。
ただ、思うにホライゾンの良さとはそこじゃない。
このゲームには美しさが漂っているのだ。
他のゲームじゃ体験できないであろう景色へのワクワク感、人との繋がり、そして人生賛歌
同時に生きることの過酷さを叩きつけてくるゲームだ。
だからこそ、アーロイをはじめとするキャラたちが必死に生きている様が儚くて綺麗に見える。
ゲームシステム自体は古臭くて、ありきたりに感じる人もいるだろう。
でも、こんなに情緒あふれる景色を味わえるゲームを他に知らない。
これからもアーロイの旅路は続く。次はどこに連れて行ってくれるんだろうか。