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全ての『推し』を持つ人々に捧ぐ

推しとの出会い、ファンサ、炎上、結婚、脱退、解散。推しがいる全ての人にとって無関係ではいられない議題であり、それぞれのスタンスは違っている。例えば結婚に対して、めでたいと祝える人がいる一方で、ショックでしばらくやんでしまう人もいる。しかもその結婚の報告がにおわせなら、真っ先にファンに伝えてくれたら、熱愛が発覚してからなら、状況によってスランスの変わるファンも多くいるだろう。どれについても1ファンとして語れるし、きっとどのファンコミュニティにいてもそうだろうと感じている。基本ファンは自分語りが好きだから。

この主人公はある意味、人生丸ごと推しに支えられており、推し中心に世界は回っている。作品読むからに、摂食障害、適応障害は持っていると感じられた。精神疾患を持つ方のなかには、ある意味依存していることで生活できることもあり、衝動行動を押さえられること、その世界の人となら会話ができることがありうるのだ。だからこそ、この主人公にとって、疾患を持ち、適応できない世界の中で、適応していくための手段として推しが必要だったのだろうと考えることができた。

推しをつくることで広がる世界がある。だからこそ、推しに出会うこと、推しが結婚していくこと、推しが誰かのものになるということ、推しが推しとしての役割を終えること、それは他人ごととしてとらえることができない生き物がファンなのだろうと思う。

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