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ゲストハウス備忘録②ココルーム@釜ヶ崎
大学時代から、多くはないけど、色々なゲストハウスを訪ねてきました
落ち着く古民家風、アットホームな地域密着型、国際色が強い所
その中で、ただ1つ、分類することができないゲストハウスがありました
「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」
ゲストハウスやカフェである以上に「表現する」を大事にしている場所
今回は、ココルームでの体験を書いていきたいと思います
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釜ヶ崎にゲストハウスってあるの…?
はじまりは、大阪で友人と会う約束をしたことでした
「ゲストハウスとらなきゃ」
いつものように、宿を探していると
1つだけ、天王寺に宿を見つけました
『西成、釜ヶ崎』
聞いたことがある地名で、日雇い労働者の街という印象が強い場所
かつて騒動があったりして、治安が悪い場所ということも聞いていました
しかし、それを見た私は、むしろ好奇心が湧いてきてしまったんです
「一体、どんな人がいるんだろうか?本当に物騒な場所なんだろうか?」
気づいた時には、予約ボタンを押していました
商店街の中にアートがあった
![](https://assets.st-note.com/img/1703558439913-hLXJ62Mj30.png?width=1200)
そして、迎えた宿泊当日
地図アプリを見ながら、向かうと、ある商店街に到着
カラオケ、カラオケスナック、カラオケ、喫茶…
地元の人行きつけであろう店が並ぶアーケード内
しばらく歩くと、地図アプリが終了
目の前には、アートがありました
「支援者じゃなくて…」
![](https://assets.st-note.com/img/1703558295074-0JotTbCPNW.png?width=1200)
所せましと置かれた雑貨たち、カフェらしきスペース
チェックインを済ませ、荷物を置き、共有スペースへ
庭が見えるダイニングでは、近所の人、旅人、スタッフ皆で夕食
「もし良かったら、ご飯あるので食べてください」
アートで家みたいな場所だなと思いました
その時は、夕食を済ませていたので食べずにダイニングでゴロゴロ
その横で、昔の釜ヶ崎についてお話している方がいたので聞き入ってました
多くの日雇い労働者がいたこと、運動が起こったこと、今の釜ヶ崎
来る前に抱いていたイメージとは異なる点もありました
何より、そのおっちゃんが生きた証人でした
私と同じようにお話を聞いていた方がいました
福祉関係のお仕事をしていて、釜ヶ崎にも興味を持ち宿泊しているとのこと
一緒になって、スタッフの方に地元の方の様子について聞いていた時
スタッフの方が放った一言で、今までの認識がガラッと変わりました
「私達スタッフは支援者じゃなくて、一緒に悩んで成長しているんです」
「どんな人でも表現できるようにしているだけなんです」
![](https://assets.st-note.com/img/1703558056811-zkkMu0qIXy.png?width=1200)
詩を読む会、絵を描く会など
どんな人でも表現できる場をつくる
その根底には、人の可能性への信頼があります
支援ではなく、信じて伴走する
たしかに、支援者-被支援者という1対1の構図はわかりやすい
教師-生徒、上司-部下、親-子供
世の中には、同じ構図が溢れています
しかし、それで本当にお互いに心地よくなれるのだろうか?
関係性について考えさせられる機会になりました
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今回は「ゲストハウス備忘録②」をお届けしました
旅は一期一会
人や出来事との出会いは続きます
では、また