おすそ分けはつながりを作る
今時、昔ながらの「ご近所さん」がなくなっていると感じる
私自身、小学生の頃までは「隣のおばちゃん」という「ご近所さん」がいまたのだが、年々付き合いが減っていたり、どんな人なのかわからなかったり
ガチガチした関係はニガテだけど、寂しいし、たまにタコパとか鍋パとかできるぐらいは、ゆる〜くつながっておきたいという下心だけはある
そこで、個人的にやりたいことが「おかずのおすそ分け」「料理を振る舞うこと」
ギョーザがビールになった
先日、めちゃくちゃギョーザを包みたくなって気づけば30個も作っていた
冷凍するという手もあったが、冬なので冷蔵庫はオフだし、そもそも冷凍機能というものをあまり使わない
ここで、必殺技「おすそ分け」である
料理が大好きで、たまーにご飯を一緒に食べるおむかいさんに渡すことにした
おむかいさん「絶対美味しいやん。こないだ買ったプレモルの黒ビールとちょうどいいわ。」
私「えっ、最高やん。黒ビールって飲みやすい?」
おむかいさん「そんなに苦くないよ」
私「へー今度買ってみるわ」
そんなカンジで軽ーく立ち話して、帰ろうとしたその時
おむかいさん「1本いる?」
別に期待していたわけでもなく、「棚から牡丹餅ってこういうことか…」とホクホクしながら黒ビールをもらった
そして、これが作りたてのギョーザとめちゃくちゃ合った
自分がつくったものでつながれるって最高だな
今回は、ギョーザとビールだったが、食べ物の「おすそ分け」によるつながりは暖かく、記憶に残るものになると思う
自分の手で何かをつくって誰かに喜んでもらえるのはもちろん、相手の「ギョーザと言えばビール」という気持ちが乗ったビールが飲めるのは気持ちいいから
それに、顔の見える交換はプライスレスだと思う
普段、お金でサービスやモノを買っている時は、「より安いモノを」と値段ばかり気にしてしまう
けれど、些細なことでも自分のつくったものとお向かいさんのモノを交換すると、「あの時『ギョーザにはビールやろ』というノリと一緒に飲んだビール美味しかったな」とモノの持つストーリーに浸れることでより美味しく感じられると思う
実際、今でも「隣のおばちゃん」のしゃばしゃばカレー、鮭と酒粕たっぷりのかす汁、味の素で出汁をとっていない筑前煮を思い出すと、心がホッコリする
それに、「お好み焼きパーティー」や「たこ焼きパーティー」を通じて、親しくなっていったのである
書いていたら、おばちゃんのかす汁が飲みたくなってきた
↓ おばちゃんについては、以前書いた記事をみていただけると嬉しい
↓ 藤原辰史さんの『縁食論』、『ひらやすみ』を読むとホッとする料理が食べたくなるのでオススメ