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姉が糞で女神はアホの子【女神の継承】
イッヌ無事じゃない。全然無事じゃない。ひどい。
とりあえずモキュメンタリーが凄すぎる。めちゃくちゃリアル。
ごめんなさいだけど、アジアン俳優さん達ぜんぜん知らないから…まじでその辺の村の人っぽい。
姪のミンは綺麗すぎて「ああ、女優さんだな」ってわかるけど。
あらすじ
タイ東北部の村で脈々と受け継がれてきた祈祷師一族。後継者を襲う不可解な現象の数々…
小さな村で暮らす若く美しい女性ミンが、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返す。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。もしやミンは一族の新たな後継者として選ばれて憑依され、その影響でもがき苦しんでいるのではないかー。
主人公は祈祷師として活動するニム。
彼女の家系は代々祈祷師の役割が受け継がれてきた。
発端は姉のノイ。
当初引き継ぐ予定だったのはノイだけど、拒否ってキリスト教に入信。
仕方なくという感じで妹のニムが引き継いだ。
ノイの娘、ミン(ニムからしたら姪)に不調が現れて
そろそろ引き継ぎの時期かと。
ノイ、娘に祈祷師になってほしくないからどうにかしてってニムに頼む。
だけど継承のための不調かと思いきやどうやら違うものが色々憑依してるっぽい。
アジア版悪魔祓い系。
そもそもノイは、継承を逃れるためにニムに自分の服を着せたりしてバヤンをニムに引き付けたわけ。
女神バヤン表面的な情報や儀式的な行為をそのまま信じてしまう結構あやふやな神。
バヤン、村の人にすごい頼りにされてる割には物事を深く疑ったり、複雑な人間の心理や意図を見抜く力には欠けている。
だからグレー?の色の車に「この車は赤い」ってステッカー貼っただけでも信じちゃう。アホの子。
※タイ文化における赤の象徴性=力、守護、魔除け
ニムは知らなかったのよ。
服を着せられて自分に仕向けられたことを。
自分はなんだかんだで結局は「選ばれた人」だと思ってたから。
それがそうじゃなかった。
一気に自信喪失。
だってさ、ニムだってやりたくてやってるんじゃないのよ。
自分の人生を捧げて祈祷師になったのに、なんやねんって話よ。
自分の今まで培ってきた祈祷師としてのパワーはなんだったの?
嘘だったのかと。
確かに選ばれたわけじゃないから祈祷師としてのパワーは嘘っ子だったかもしれない。
でもちゃんと使えたてじゃん?
自分で頑張って身につけた努力の結果の本当の力だったと思うんだよね。
ニムは自己評価低い系女子なんだわ。
まじ可哀想。
後半はなぜかノイが儀式仕切り始めてちょっと胸糞だし
まさかのバッドエンドだったのは衝撃。
カメラマンが
なぜ「この車は赤い」ってステッカー貼ってるんですか?
って聞いたときの男性祈祷師の顔がすべてを物語ってる
こいつらもわかってやってるんだよ。
そんな騙されやすい神を逆手に取ることも才能だと思うけど
神の在り方とか儀式の意味とか、形式的だってこと。
伝承の意味含め、信仰の危うさ
そういうことをこの映画は伝えたかったのかなと。
後味悪い系とはちょっと違う
新しい感じのホラー作品でした!
●女神の継承
原題: 랑종 / ร่างทรง (The Medium)
制作: GDH 559、Showbox、Northern Cross
配給: アスミック・エース
公開: 2021年7月
ジャンル: ホラー / スリラー
鑑賞日:2024年12月30日
お気に入り度
★★★☆☆
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