そこに愛はあるんか?【女王陛下のお気に入り】
大西さんち、実は夫婦アカウントでして!
私(妻)はもともと昔から映画感想文を自分メモ用にPCのメモ帳に書いたりしてて。※あ、でもnoteにあげてるのは2人で観た映画にしてます!てことで、今回は夫に初投稿!テンションの違いもお楽しみいただければと思います(*^^*)
やっと⁉︎初投稿デース!
妻の文才にビビってるけど頑張って書きます!
さてさて…妻からバトンを受けて紹介するのは「女王陛下のお気に入り」
エマ・ストーンつながりで観た作品。
製作的には「哀れなる~」より前ですが。
この作品
2018年8月30日の第75回ヴェネツィア国際映画賞で世界初上映され、審査員大賞とオリヴィア・コールマンが女優賞を取り、他94もの賞を取った作品。
1371年~1714年まで続いたスコットランド起源の王朝であり、1702〜1714に在位したスチュアート家最後の君主の実話を元にしたお話。(統治中の1707年にはグレートブリテン王国となり初代国王なのかな?)
17回子供を授かっているけど、双子を含め6回の流産、6回の死産、無事に生まれても、天然痘・水頭症等で亡くなっており、1番長生きした息子も11歳にしょう紅熱で亡くなっている。
映画にはないが、歴史上、この後和平推進派のトーリー党が政権の座につき、和平交渉が開始され、1713年にユトレヒト条約が締結された。この条約でイギリスは、現在に至るまで領有しているジブラルタルなど複数の海外領土を獲得した。
って歴史の勉強になってるやん!
主な登場人物
女王アン:オリヴィア・コールマン
側近のサラ(幼馴染):レイチェル・ワイズ
アビゲイル(サラの従姉妹):エマ・ストーンハーレー卿(トーリー党):ニコラス・ホルト
さて、作品の中身だが…
めっちゃ難しい!誰視点で書けばいいのかってなってしまう!それくらい各々の出来が良い!
ものすごく簡単にいうと、アン女王の側近を巡って起こるザ女の戦いなのだが、そんな生ぬるいものではない!
戦いではないのかもしれないが、女優としての演技の戦いみたいな感じでもある。
というのも、オリヴィア・コールマンもレイチェル・ワイズもエマ・ストーンも演技がヤバイくらいすごい‼︎
私の中では、特に2人オリヴィア・コールマンとエマ・ストーンがよくて、アン女王はそこまでセリフがあるわけでないが、気まぐれなところや心の揺れ動く様の表現がスゴイ!女優賞を受賞しているのがよくわかる!
エマ・ストーンについては、徐々に女王に近づき、自分の身の振り方をどうすればいいのか、サラをどう追放していけばイイのかの演じ方の変化がうまい!
そしてラストのシーン…
アン女王とウサギのシーン…
ウサギは亡くなった子どもを表しており、ある意味ではアン女王の大切にしているものの象徴とも言える。
それを映し出しているのは、追放してしまったサラを失った悲壮感、そしてアビゲイルに騙された虚無感を表しているように見える。
映画とはまた離れてしまうが、実際にはサラの回顧録でアン女王のことを悪く書いており、歴史家ではアン女王は悪い女王という認識がありましたが、20世紀後半に見直されアン女王は再評価されたそうです。
話があっちこっちいってしまったけど、この映画は表現力の高さがうかがえる映画とも言えると思う。
【妻後書き】
私はてっきりベルばらのマリーアントワネットとポリニャック夫人の話しかと思ってて。ベルばらにはないけど、あの二人のレズビアン噂とかもあったしね。けど、始まって早々にサラがアン女王に「アナグマみたい!」とか言ってる時点で「あぁ!違うんだ!」と。
ポリニャック夫人はもっとしたたかだったもんね。
で、ロザリーに当てはまるのがアビゲイル。
ロザリーは血統的には貴族だったけど町娘として生活しててオスカルに拾われた子だったはず。
そういう背景もアビゲイルに少し当てはまるけど、性格は全然違う。
結局
【 勇ましく高貴なサラの実直な愛 】なのか
【 女の子の魅力を最大限活用して可愛いけど裏では悍ましいアビゲイルの取り繕いの愛 】なのか。
サラ支持者の方が多いし、失ったら大きいのは前者だけど、実際の女はアビゲイルタイプの方が多いと思う(´-`)oO
残念だけどサラのように強く芯のある女性であることのリスクは大きい世の中だよね。
コールマン扮するアン女王が駄々っ子でありつつも女王の風格を持ち合わせてるのはやっぱり女優賞とってるだけある!
とにかくセットや衣装、ライティングとかもめちゃくちゃ綺麗で高級な見応えある映画だった!
●女王陛下のお気に入り
原題:The Favourite
製作:サーチライト / スカーレット•フィルムズ / エレメント•ピクチャーズ / アルカナ / フィルム4 / ウェイポイント•エンターテインメント
配給:サーチライト / 20世紀フォックス
公開:2018年
ジャンル:ドラマ・コメディ・歴史劇
鑑賞日:2024年5月
お気に入り度 ★★★★☆
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