ジョン・クレイマーという男。泣かされるとは思ってなかった【SAW Ⅹ】

公開初日。観てきました。

今度はどんな残酷なゲームなんだろう
被験者の罪はなんだったのだろう
伏線はどう回収されるのだろうか

そんなところに焦点をあてつつ観るのがSAW醍醐味だろう。

シリーズ1作目から観てきた人たちはきっとね、ジグソウこと、ジョン・クレイマーを嫌いになれないはず。
むしろ彼の魅力に惹き込まれてしまっているからこそ、10作品目まで観てるんでしょ？

そんな私達が求め欲しているジョンが思う存分楽しめる、ファンを裏切らない、想像の斜め上をいく仕上がりになっていて正直ビックリした！！！

いつものSAWなら
ゲームが主体のストーリーで
ジョンは[ジグソウ]としてボソボソっと少し話す程度。
シリーズ後半では、回想の中で[ジルの夫としての優しいジョン］を何度かお見かけすることが出来るけど、そうじゃない！！！
もっと

[ジョン・クレイマー]としての[ジョン本人]を見たい。

そう思ってなかったとしても、本作を観終わったあとにきっと
「欲してたのはこれだったんだ」って感じると思う。

シリーズ後半に出てくる[ジグソウを崇拝する者]達が存在するのもわかる。こんな世の中だし。それはね、あくまでも猟奇的な殺人を犯す狂人ジグソウの崇拝であって、中の人のことはそっちのけ。
だけど、私達はシリーズを通して知らず知らずのうちに[ジョン・クレイマーを崇拝する者]になっちゃってたんだよね！

もちろんただただゲームが好き、グロが好き、中の人達のヒューマンストーリーはどうでもいいって観方をしている方もいると思う。
本作は、登場人物が少ないし部屋の移動もしないので9作品目まで観ちゃってからのこのゲームだと物足りなさを感じるかも。
というか製作側がゲーム主体で作った作品じゃないとも思うし。
ただね、
シリーズ1と2の間のストーリーって設定なので「ゲーム設定は少し粗削り。ここから洗練されていくんだ」なんて観方をしたらいいと思うよ！

以下
▼▼▼簡単にだけどゲームネタバレ▼▼▼
ゲームの内容読みたくない人は目次から飛ばして！

ポスターになってるゲーム

・窃盗する悪い子はお指とお目目をないないしちゃいますゲーム

重症患者の部屋で物色する病院内清掃係の男
そんな彼を陰からずっと見ているジョン。
頭の中で空想するのさ、そんなゲームを。
まさかポスターになってるゲームがただの空想上のゲームだったとは！！！男はジョンに見られていることに気づき、慌てて金品を棚に戻す。

ジョン「good choice」

え、まって、まあ罪だけどさ、金目の物を盗んだだけでこんなゲームは割に合わない！！笑

僕ちんをだましたな！医療詐欺グループには医療ゲームで懲らしめるゲーム

・がん細胞にみたてた爆弾切除術ゲーム
ディエゴ（運転手・偽外科医）

まさかの成功
というか成功するように作られてるんだろうな、尋問用に生かしておかないとだもん。

・太もも切断して骨髄絞り出すのかい？首ちょんぱがいいのかい？ゲーム
ヴァレンティーナ（偽看護師）

太もも切るだけでも痛いのに、骨髄チューチューしなくちゃいけないのも最悪。今回のゲームで一番可哀想だと思う。

・ちょ、マテオ！脳みそ捧げないとアステカの神になっちゃうゲーム
マテオ（偽麻酔科医）

麻酔無しで頭蓋骨電メスで切ってたけど、もちろん音や振動や自分で執刀する恐怖はあるのはわかるんだけど、もしかして頭蓋骨切るのって皮膚を抉るのと違うからそんなに痛くないのかな？

・手足砕いて放射線治療を逃れたいゲーム
カブリエラ（お世話役的な）

薬物依存のガブリエラ。
アマンダもそうだったから、感情移入してたのがよかった。
てかガブリエラほわほわして可愛いのよ。
一応生き残ったんだけどなぁ。・・・・

ミスリードゲーム
・銃は使わないルールだったでしょゲーム
パーカー（偽甲状腺がん）

泣いてるジョン
笑ってるジョン
友を抱きしめるジョン
いろんなジョンを楽しめる本作だけど、
まさかジョン本人がゲーム被験者になる日がくるなんて…

・自転車修理の伏線ここだったのねノー・ハラ ゲーム
ジョン
カルロス

今までの最年少被験者はエリックの息子ダニエル（SAW2）だったはず。その時も直接は危害は与えてないし。（プレイヤーではなく生贄的に拉致られた子は数名いる）
今回、こんな純粋無垢な少年をゲームに参加させるなんて！！！！
ノーハラ（JALAR）！！！（Don't Pull）

・はーい残念でしたお金はありません毒ガス呼吸穴奪い合いゲーム
セシリア（代表）
パーカー

セシリアさぁ、、、性根腐り過ぎてるぜこの女…ｗ
トイストーリーでいったらロッツォだよ。
すごい演技力ですごい説得力あるのに詐欺なんかしてないで違うとこで活躍して！

**ゲームネタバレ終わり**

てか、もう身を潜めて監視してるんじゃなくて、ジョンとアマンダが直接そこにいる中でのゲームっていうのが新しい。
お前らラッキーじゃないか！！！！これから世界的に有名になる[ジグソウ]様だぞ？！
最前列が好きってセリフがシリーズ序盤にあるけど、

最前列ってかオンステージｗｗ

お馴染みのテープもあるけど直接マイク通して喋っちゃってるしｗｗ
ビリー人形ってシリーズを増すごとに大きくなってくイメージあるけど
1と2の間設定なのにすでにめちゃでかいのも可愛いwｗｗ

そして。SAWを語るうえで外せない。不完全だけど最高の弟子アマンダ。
ずっとジョンを支えてきたアマンダ！
アマンダの不安定なところも含めて好き！
アマンダがジョンのこと崇拝し過ぎて、尊師なのか、もうLOVEなのか、父なのか、みたいな愛も好き！

シリーズ1，2，3と成長を遂げたアマンダ
今回は1と2の間って設定を汲むと、慣れ過ぎてるし感情の不安定さもあまりなく「ちょっと貫禄出すぎ！！！ｗ」とも思うけど
18年ぶりに演じるアマンダ、やっぱりアマンダで良かったよ！
もうね、1と2の間の話ね、とか観てる間は関係ないから！
やっぱりアマンダよ。アマンダ（何回でもアマンダ言いたい勢）

ゲーム終了後
屋敷をあとにする三人の後ろ姿。
扉をあけて陽が差し込む。

SAWって陰湿なわけじゃん、始まりも終わりも便所室だし

ずっと【陰】

なんだよね。内容もえぐいし、コミカルなシーンも一切ない。
そこに
シリーズとして初めてなんじゃないかな、、、

【陽】が取り入れられた

この対比。
すごい対比だよ。
そこにグッときちゃってさ、なんか泣いた。
まさかSAWで泣くとは思ってなかった。

これが最終章です

とは公式から言ってない。むしろⅪの公開決まってる。
だけどさ
もう遺作でいいわけですよトビン・ベルさんの。（まだ死んでない）

【陽】を取り入れたことで
美しかったんだよね。やってることはアレだけど。
本作品も「え、まってあそこはどうなったの？」みたいな取りこぼしもなくスッキリ終わられてるし、総じてまとまりの良さ。見たかったものを見せてもらえた。
まさに有終の美。有終の美を飾る【陽】

きれいにエンドロール。

からの、

ホ　フ　マ　ン!!!!!!!

そうだよね！！！警察のお友達に電話してたもんね！！
ホフマンも大好きだよｗ
会えてうれしいよ！！！！

有終の美で美しく泣いてたのに
不意打ちホフマンで嬉ション泣きになったよ！！！

・なんかわかんないけど、お腹の当たりグチョグチョされるゲーム
ヘンリー（すい臓がんステージ4（嘘））

やっぱり便所室ENDでありがとう！！！！！

20年間、「好きな映画はSAWです」と言い続けてきて良かった！！！
ほんとこの一言に尽きます！ありがとう！！！

●ソウ10 / ソウ・エックス
原題：SAW X
制作：ツイステッド・ピクチャーズ
配給：ライオンズゲート
公開：2024年10月18日
ジャンル：ソウシリーズ
鑑賞日：2024年10月18日（劇場）

お気に入り度
★★★★★★★★★★

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