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かの有名な胸糞映画【SE7EN】

「ショーシャンクの空に」のモーガンフリーマンと
当時まだぴちぴちのブラピ(なんかまだ演技が粗々しくて良いよね)
作中の役もピッタリなお二人。
後味悪い映画ランキングで度々目にする「SE7EN」、ようやく鑑賞いたしました!



まずイッヌは無事。きっとサマセットがお世話してくれてるはず。
あと妊娠を隠してると死ぬフラグ回収されます。



キリスト教の七つの大罪に沿って犯行が進められていく物語。
どこのサイトでも解説ないんだけど、
とりあえずなんで毎日雨なの?
なんか関係あるんじゃないのかなぁ。


あと、一番の謎。
結局サマセットは後味悪いけど定年退職するわけじゃん。(最後のセリフからすると退職してないかもだけど)
「SLOTH(怠惰)」の犯行で、この計画は1年前から始まってたわけ。
最終的にロックオンされちゃったのはミルズ刑事だけど、そもそもはサマセットの退職に合わせての犯行だとすると、ジョンはサマセットに何か恨みでもあったの?
なぜ定年間際の1週間にこんな大役を与えたのか。

てかミルズの移動も計画通りだったの?


七つに加えて実は九つある‼的な説だと
「虚栄」「憂鬱」
サマセットとトレイシーに当てはまるのかなぁ。



そもそもね。
こういう猟奇的犯罪、サイコパス的な
自分は救世主です、みたいな犯人って当たり前だけど意味わかんないんだわ。

あのデブちゃんが糞デブ過ぎて見てて不愉快とか
強欲弁護士の嘘っぱち野郎とかさ
鼻までそがれちゃった可哀想なモデルちゃんとか
その被害者じゃなくても、それに当てはまる人達って他にもいるわけじゃん。

自分が救世主だとか世間に知らしめるみたいなこと言うなら
そういうお前が思ってる歪んだ「悪」に当てはまる奴、一斉排除しろよって思うわけ。
なぜその人たちが選ばれたのか。
たまたま目に留まった、近くにいただけなんだろうけど
今回のように知能犯?みたいなスマートなジョンみたいな面の奴だと特に。
それって綿密に計画を練ってる割には理由としてダサくないか?といつも思う。

お前の言う「罪」に当てはまる人が世の中にたくさんいる中で
なぜこの人を選んだのか、っていう意味もちゃんとほしい。実はこの部分しっかりしてる物語って少ないと思う。



サマセットが「この一連の事件は七つの大罪や!」って気づいた後に何度も出てくる「神曲」とカントリーベアみたいなやつ。「カンタベリー物語」

どちらも七つの大罪に繋がるものなんだろうけど
やっぱこういう歴史的文献や宗教的なものにもっと詳しければ
もっと見応えとか、隠された何かに気づくことが出来る作りになってるんだろうなーって。

こういう「昔のなんか」「宗教のなんか」がヒントになってるやつって
結局それが何なのか作中であまり解説がない。
けど、視聴者にはそれが事件に繋がる何かであって、まぁ内容知らなくてもわかるように描かれてるわけじゃん。
うまいなーって。

製作時間的な問題で組み込めないのもあるんだけどうけど、人はこうして結局なんだったのかよくわからない「それ」に「興味」を持って鑑賞後に調べたりするよね。
それだけで作者側の思惑通りなんじゃないのかなって。
【ダ・ヴィンチ・コード】なんかはほんとそう、もう鑑賞後の検索大会楽しくなっちゃうもんね。
うまく作られてるよなー。(感心)

あ、作中にクラシックが使われるのも「何かヒントか?!」と思っちゃうよね。聴き馴染みがある曲なのに不穏に感じたり。
※今作ではサマセットが図書館を訪れるシーンで警備員がG線上のアリアを流してくれて、何かの伏線かと思った。




以下、自分用まとめ


■月曜日

・定年間際のサマセットと若手ミルズが出会う

・最初の大罪
「GLUTTONY(暴食)」
スパゲッティ頭突っ込みうんこ漏れマン発見

■火曜日

・2つめの大罪
「GREED(強欲)」
強欲弁護士、2日間かけて自分のお肉天秤にかける刑

・サマセット、昨日のおでぶちゃんのご遺体から「GLUTTONY(暴食)」を発見し『神曲』、『カンタベリー物語 牧師の話』だと気付く
※鬼滅にまったく興味はないんだけど煉獄さんって神曲から来てるんだなw

■水曜日

・ミルズの妻トレイシー、夕飯にサマセットを招く

・弁護士の部屋の壁から「HELP ME」指紋発見

■木曜日

・3つめの大罪
「SLOTH(怠惰)」
指紋保持者ヴィクターの家に行くとベッドに縛られ衰弱。皮膚もヘドヘド
犯人の計算から1年前からこの状態だった模様

■金曜日

・トレイシー、サマセットに妊娠したことを相談

・FBIにお金渡して調べてもらった図書館の履歴から犯人宅へ。
犯人ジョン・ドゥと鉢合わせし銃撃戦へ。しかし逃げられる。

・ジョンの部屋の捜査
「あいつあの時の報道カメラマンや!」

■土曜日

・4つめの大罪
「LUST(肉欲)」
刃物がついたSM道具で娼婦殺害(男性は銃で脅されて仕方なくの犯行)

■日曜日

・5つめの大罪
「PRIDE(高慢)」
モデルさん、電話機か睡眠薬かで自分の死の選択権を与えられていた。

・6つめの大罪
「ENVY(嫉妬)」
犯人ジョン自身。ミルズの妻トレイシー殺害して首を郵送。
トレイシーと赤ちゃんは7つに含まれない模様。

・7つめの大罪
「WRATH(憤怒)」
ミルズ、妻を殺された怒りでジョンを銃殺。よくやった。






ベテランと若手の信頼関係が徐々に深まっていく
なんかその最後の魅せ方よかったな。
最後のトレイシー首ちょんぱ事件の時すごくその二人のを感じた。

ミルズの性格をわかってて
「銃を捨てろー!罠だー!」って走ってかけよるサマセットと

サマセットの行動言動から、自分で確認したわけじゃないのにその箱の中身が大切な人の“本物”だって、
あの状況で全てを理解したミルズ

妊娠してることを口走ったジョンの顔をぶん殴るサマセットも良かった。


でもさ、自分だったらどう?
あそこでミルズがジョンをぶち抜くのは正解だと思わない?
例えそれが犯人の計画の内だったとしてもだよ
事実愛する人を殺害されてるんだもん。
私はあの瞬間
「良くやった!」とガッツポーズとともに声を出しちゃいました(笑)

ちなみに箱の中身(おそらく首)は映らない。
その代わりにサブリミナル効果なのかトレイシーの顔がスンッッって一瞬映るんだけど。個人的にいらない演出だったww
サブリミナルって言いたいだけの人みたいでww
※1995年公開ってドンピシャやん。サブリミナルって日本では当時あれで有名になったよね。あれ。


まあ、ミルズ刑事は残念ながら殺人罪ではあるけど
第一級殺人ではないことと、相手からの挑発があった故殺?なわけだから量刑は低いだろうけど、どのくらいの罪になるんだろう。
そういう意味では胸くそわりぃよな。だって仕方ないじゃん!!!!


エンドロール。しっかり見てますか?めちゃ気になった!
下から上へのスクロールで且つ、
一番最初の名前がブラピでもモーガンでもなく、犯人のジョン:Kevin Spaceyなの

なんでかなーーってすごい違和感だったんだけど、公開までシークレットキャストだったそうですね。
なので冒頭のクレジットにも名前は出てこない。
作中で初めてケヴィーン!ってわかる仕様になってるみたいだけど
どっかの記者が公開前に書いちゃって激怒された模様ww




正直言うと、普段B級よりの観過ぎてて、こういう王道っていうか
ハリウッドの有名なあの人、出てますみたいな映画は敬遠しがち。
キレイに作られ過ぎてて無駄がなくて、それがまあプロの仕事なんだけど
退屈になっちゃうんだよね、あ、話自体は面白い!面白んだよ!やっぱちゃんとした映画すげーってなる。まじで無駄がない。
でもなんかこうもっと欲しちゃうよね(伝われ)



●セブン
原題:Seven
配給:New Line Cinema
公開:1995年
ジャンル:サイコ・サスペンス
鑑賞日:2024年7月14.15日

お気に入り度
★★★★☆

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