大統領選挙を見るパックンの眼

今朝これを見て、書こうと思っていたら、すでにこの話題がネットニュースに出ていました。やはり共感した人が多かったのだと思います。
ウィークデイの朝の経済番組モーニングサテライトの金曜にレギュラー出演しているパックン。経済の面からアメリカ事情について紹介する「パックンの眼」というコーナーを担当しています。

先の大統領選挙の結果を受け、
「バイデン大統領が冷静になれ!と言っていますが」と投げかけられたパックンは
「冷静ですよ。冷静に動揺しています」
と受けました。そして、

「アメリカ国民に怒ってます。アメリカの選挙の採点基準が狂ってきたんじゃないかと思っているんですよ。バイデン政権に何ができたんだ?と言ってるんですけれど、インフラの政策も通したし、環境の法律も通したし、半導体の法律も通しましたし、G7のなかでは断然にGDPの成長率が高いし、インフレが低いんですよ、アメリカ一人勝ちにみえるのは、バイデンのおかげでしょう?なのに評価されないのはどういうわけか。一方は有罪評決を受けている、女性蔑視、差別発言とか暴言とか嘘とか2回も弾劾されているのに減点になってない。民主党がいいことをやっても得点できない。一方は悪いことをやっても減点にならない。
民主党が反省してもこの先勝てないんじゃないか?と思ってるんです。」

私も共感しました。政治の話というのはどっち派?というとまるで敵と味方のような目で見てしまいがちなので、できるだけ中立に意見を言いたいのですが、

最近の政治家は現役中は何をやっても批判される。
自分の境遇が良くならないのは政治家が悪い。と、なんら具体的な理由もなく批判して、人が変わればまた同じことを繰り返します。
良い政治家とは、税金を上げるのは悪い。下げるのはいい。などという単純なことで判断はできないはずなのです。
さらに言えば、トップの首を据え変えたとて途端によくなることはありえない。
政治の評価は最後になって何をしてきたか?がわかるのであって、国民はそれをきちんと見る目を持つべきと思います。
パックンが選挙の採点基準が狂っていると表現したのは、そういった国民の思考力が低下しているという意味と私は取りました。

これは誰が大統領になるか?誰が総理大臣になるか?
よりもずっと大きな問題です。
どのような選挙スタイルであっても、最初に政治家を選ぶのは国民なのです。
それが民主主義なのです。選挙の時だけエキサイトするのではなく、普段からリーダーがどのような行動をしているかしっかりと見て、それぞれがその正義を見極め次の選挙をする。それが国民の責任なのです。

番組最後、数分のパックンの言葉は本当に大きかった。

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