フィガロ1周忌
昨年の今日、仲良し兄弟猫のお兄ちゃんフィガロが旅立ちました。
16年9ヶ月自分が40代から60代までの人生といえばそれなりに色々あった時間を、いつも家にかえれば変わらずいてくれるだけで、無意識にも心が救われていたと思います。
17年前のあの日、前に飼っていたしろちゃんが逝ってしまって8ヶ月
ホームセンターのペット売り場にいた2匹の子猫。
一眼見て、ディズニーのピノキオに出てくるゼペット爺さんの猫フィガロが大好きだった私は、白いソックスの黒猫に釘付けになりました。
同じケースにいたのが兄弟のしましま猫。どちらもスコティッシュフォールドですが、黒い猫の耳は折れていたけど、しましまの方の耳は立っていたので価格が安かった。
うーん。値段ってなんだか複雑だけど、こんなことで差がつくのね。と思いつつ、つい言ってしまった
「この黒い子見せてくれますか?」
あーーーー言ってしまった。買うの?飼うの?
穏やかで、クリクリした緑の目と艶々の黒い毛。久しぶりに抱っこした猫の感触。
いかん、、、たまらん、、、
でも、その時に私が見てしまったものは、1匹ケースに残されたしましまの目線。じっとこちらを見ています。
勝手な想像ですよ。でもその目が「連れてっちゃうの?」と思っている気がして、急に胸が痛みました。
しかも、そのしましまの子もとびきり可愛い! そしてつい言ってしまった
「しましまの方も見せてくれますか?」
あーーーーー言ってしまった。2匹ですよ?買えないでしょ?飼えないでしょ?
ペットショップの店員さんは
「この子は甘えん坊でねー、夏でもお布団に入ってきちゃいそうな甘ったれですよ」
甘ったれちゃんは初対面でもふわっと私の腕に体を預けて私を見上げました。
いかん、、、たまらん、、、
完全に心を掴まれたものの、私には彼らを買う経済力はありませんでした。そこでメガバンクの相方に相談してペットショップで見てもらうと、彼もこの2匹が可愛いことは納得。でもなかなか痺れるお値段。やっぱり無理だよね〜と思うも毎日会いたくて、足はペットショップに向いてしまいます。
それから数日、ペットショップに通った挙句つい言ってしまった
「2匹買うから安くしてくれません?」
あーーーーー言ってしまった。そしてねぎった!完全に買う方向でしょ?
店員さんも2匹まとめて買ってくれるならとなんと値引きに応じてくれ、ワクチン接種代も入れて値下げしてくれました。
2月14日ヴァレンタインデイ生まれの2匹の子猫は生後2ヶ月半になった5月5日の子供の日
我が家へやってきました。
黒い方はフィガロ、しましまはカールと名付けられ、その日から16年最高の家族として共に人生を過ごすことになったのです
店員さんの予告どおり、しましまカールは甘ったれで、いつも、私にくっついていましたが、フィガロはマイペース。静かでいっさい悪さもしなくて、かまわれるのもほどほどでいいタイプ。
その穏やかさはいつも優しかった。
柔らかい毛は触るといつもつるつるの感触。
それが今でも手の記憶に残っています。
仲良しすぎる兄弟だったから、甘ったれのカールはその後を追って4ヶ月後にいってしまうのですが、16年間フィガロとカールはいつも私の傍らにいてくれました。
今日はフィガロの命日
一年前を思い出すとまだ辛いけど、いまでも感謝でいっぱいです。