本郷にて
まさかこの大学の校内に入る日がくるとは、、、
合唱が縁で知り合いになったここの卒業生が、OBとして参加しているサークルが
出演すると知らせてくれました。
演奏スケジュール 9:40
なんとも早いけれど、大所帯の大学だから発表のスケジュールもいっぱい。
1組目は9:15から始まります。
いつも早起きには慣れているので、よし!行ったろ!
と早々に出かけて初めての駅で降りると、びっくりするくらいの混雑で、人々は流れるように同じ方向へ向かっています。
卒業生や在校生とは限らない、老若男女。そしてあの有名な門の前では記念写真を撮る人もいっぱい。
開場より若干早く着いたので、門の前で待機していると、ファンファーレが聞こえてきました。それから(内容は聞き取れなかったけれど)開会宣言があり、いざ開場!人々が一斉に門を入っていきます。
まずは案内所でパンフレットをもらうと、内容は1cmくらいの厚みのパンフレットにぎっしり!初めて入った校内は右も左もわからない。
ともかくはあの時計がついてる茶色い建物目指してキョロキョロ
若者は皆背が高くて、チビのおばさんは前が見えない
地図を見ながら、人を避けながら、すでに大音量でダンスを披露している屋外ステージの後ろにそれを発見しました。
夏日の予報通り、すでに暑い。
まだ始まって10分しか経ってないのに、軽く疲労する60代。
そそくさと屋外ステージの裏へ周り。この歴史的講堂に足を踏み入れました。
そこは別世界、関東大震災を経て大正14年に竣工した建物。整然と並ん客席の背には名前のプレートが貼られています。
舞台はさほど大きくなくてアーチ型の壁画が描かれています。
午前中の合唱団は4組
司会のアナウンスとともに入場する合唱団は白ブラウスに黒いスカート
やっぱり真面目なんだなあ
ふと見ると、、ピアノはありません。
下手に小さな電子ピアノが置いてあるだけ、、これほどの講堂でもピアノはないのか??演奏はアカペラも多くて、静かな佇まいの会場には心地よく若人の声が響きます。少人数でも学生生活で合唱を楽しんでいることが伝わってきます。
男声合唱で歌われた
「大空と」北原白秋作詞 山田耕筰作曲
知らなかったこんな曲。歌詞を聞くとこの大学のために作られた曲らしい
あとで調べたところ運動会歌として昭和7年に作られた曲でした。
その昔から世の第一人者たちがこの大学に関わっていたことがわかります。
長きにわたり、18歳から20代くらいの学生が毎年入学と卒業を繰り返してきたこの建物。関東大震災があったり、紛争の舞台になったり、激動する歴史の中で、活躍する人材を輩出してきたこの大学。外の賑やかな音から離れて静かに歌声を包み込むこの講堂でその歴史が目に浮かんでくるようでした
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