思い出のミュシャ展
2017.6.1の記録から
手のかからない母(81歳)なので、めったに親孝行しない娘だから、その日は一肌脱いだ。どうしても観たくて2回も来たのに待ち時間長くて諦めたというミュシャ展
ミュシャといえば、アールヌーボーの画家としてポスターなどは良く見かけるが、今回は彼の生涯の大作。スラブ叙事詩という作品が来ている。
スラブ民族の神話や歴史を壁画サイズの大きさで20作品を1910年から1928年まで17年かけて描いている。
それまでは商業作品だけを綺麗に描く画家だとばかり思っていたし、正直チェコ(出生時はオーストリア帝国)の生まれとも思っていなかった。ところがこの作品には彼の愛国心、生きる哲学とエネルギーが目一杯込められている。
このチャンスを逃したらもう本物を見ることはなかろう81歳のため
3度目の正直!娘は7:30に家を出て、美術館の正門前を陣取った!
8:17 3番目!
そして入れましたミュシャ展!前日からツィッターでリサーチして、8時すぎなら確実と、普段は乗らないラッシュアワーの電車に乗って行った甲斐あり。
9時にはもう長蛇の列で警備員さんがパイロンを立てて列の整理。開門すると、前から順番に係員に誘導され、乃木坂口から来てる人2列と合流するという手慣れた段取り!その時はもう100人越えの待ち人!
あまりの多さに10時前に開場すると言われ、まだ母と合流できていなかった私は焦りましたが、事情を話したら入り口のすぐ横で待たせてくれました。
(そりゃそうだよね1時間半待ってたんだから)かくして関節痛持ちの母はお帽子に青いお花まで付け意気揚々と杖を振りながら登場!もう少しあわれに登場して孝行娘の株を上げて欲しかったなあ!
3度目の正直でついに入場を果たした母!
巨大な絵を前に脈々と流れるスラブの人々の熱い想い。その美しさ。
もう観られないかもしれないと思うと隅から隅まで目に焼き付けて
1時間スラブ叙事詩満喫!
時にご都合で足が痛くなったり、ならかったりする老婆も大満足でした
出て来てみたら外はすごいことになってた!一階のフロアいっぱいに埋め尽くされた人の波!上から見るとおびただしい数の蟻んこにも見える。ただいまの待ち時間70分!!ひえーーーーー!
でも、今や我々は勝利者気取りでこの人混みから脱出し、ご褒美はビールとお寿司!
たまの親孝行 中身の濃〜い半日でした。