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沖縄のシールもらえるんだよ コントかよ!

4月からピアノを受講し始めた小3女子Aちゃん、先月自分の同級生が私の教室に英語を習いにきていることを知り、英語も習いたくなって今日から英語のレッスンにも加わった。
そのクラスは小4男子小3の男子1名Aちゃんを入れて女子2名みんな同じ小学校に通っている。

4月から入った小3の男子B君は落ち着きがないタイプで、離席するし、1人で大きな声で自分の話をし続けるので、5分に1回くらい黙らせないと、うるさくて私の言っていることも聞こえない。おそらく自分でコントロールできないので、時間かけて分からせるしかないのだが、こちらも言い方に工夫が必要で、注意するにも優しく言ったり強く言ったり。彼が入ってからレッスン時間は静かになったことがない。

さてさて、先日高校生の生徒が修学旅行に沖縄に行ってお土産にシールをくれた。
シーサーとかヤンバルクイナとか沖縄に因んだものがシールになっている。
昨日ピアノのレッスンに来たAちゃんはその時出席シールをもらっているので
「これ沖縄に行ったお姉ちゃんがおみやげにくれたんだよ」
と教えたら、嬉しそうに選んでいた。

そして今日、英語の初レッスンに来たAちゃんは、友達のCちゃんに会うなり

「ねえ、ねえ、今日沖縄のシールもらえるんだよ」

と教えている。
よっぽど気に入ったんだね
と思っていると、レッスン中、ひとしきり単語の書き方が終わってテキストを片付けたところで、
レッスンが終わったと思ったのか

「ねえ、今日沖縄のシールもらえるんでしょ?」

と聞いてきたので
私:そうだよ、でもまだ終わりじゃないよ
とまたレッスンを続ける

そのうちに落ち着きのないB君の声が今日も大きくなってきた

私:はい!静かにできる? まずお口を閉じようか

と注意しているとAちゃんは隣のCちゃんにコソコソっと

「沖縄のシールだよ」
と言っている

それからだんだんB君のボルテージが上がってくる
「Brazil?イェイBrazil!Brazil」
「Here you are. Here you are.Here you are」
何か言うといちいち3回言う

私:1回言えばいい!

彼のおしゃべりが止まらない

私:静かに!

ふとみると席についていない

私:座りなさい!

立とうとする

私:立つな!

そして最後に映画のシーンを見ながらダンスのシーンになるとついに踊り始めた

「僕なんだか踊りたくなっちゃう」

私:踊ってないで観なさい!

完全にカオスになったところでAちゃんが踊っているB君の肩を叩いた

「ねえねえ」

ん?

「今日沖縄のシールもらえるんだよ」

もう私は崩壊した

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