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ライオンの隠れ家 最終回に
ウミネコだって違う景色を見たい時があります。
第一話であまりに印象的だったエンディング。
それがこのドラマのテーマでした。
前回、ミステリアスな展開は、虐待、偽装死という事件の解決で終わるかと思いきや、
洸人の失踪で終わり、美路人と私たちを不安にさせて最終回を迎えました。
自閉症スペクトラムの弟がいることで、
やりたいことを我慢してきたのか?
いや、それを理由にして、変化のない日常を肯定してきたのか?
ライオンが来なければ、きっと今日も同じ朝を迎え決まった仕事をして夜を迎えていただろう。
でも事件をきっかけにして洸人は自分と向き合いはじめます。
美路人の兄じゃない自分と。
美路人と自分を分けてみたとき僕には一体何が残っているんだろう。
そして、そんな洸人の迷いを理解していくうちに美路人自身も変わっていきます。
そしてそれぞれが自分の行く道を見つける。
温かい光の中で交わされる兄弟の会話。離れていても家族、同じプライドの仲間。
これから離れて暮らすのに、心はずっと近づいて信じ合える家族になれた2人。
最後に描き足した絵はそれぞれの方向に飛んでゆくウミネコ
人生は自分で生き方を選んで生きなければならないことを教えてくれました。
春になってそれぞれが新しい生活を始める時、小さかったライオンはライオン色のランドセルを背負って1人で歩いていきます。
彼もまた自分の道を歩き始める
最後のシーンで空を飛ぶ3羽のウミネコ
ウミネコだって違う景色を見たい時あります。
素晴らしいドラマでした。