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大河ドラマと政治 望月の夜

昨夜の大河ドラマ「光る君へ」
摂政と左大臣兼任という頂点を極めた道長に対して藤原公任がストップをかける。
独裁者になることの危険性を旧友だからこそと忠告する。
道長は、今までは朝廷に攘夷を促すばかりの立場だった自分が、ついに言われる側になったことを知り、まひろのもとへその思いを話にいく
まひろは、代替わりすることは、伝わらないこともあると思うけれども、代を重ねるごとに思いが達成できるかもしれない。それを願おうと説得する。

どんな優れたトップであろうと、どこかで交代しなければならない時が来る。
道長は、今がその時と役職から離れる決心をする。
その時に詠んだ句が

この世をば、我が世とぞ思う望月のかけたることもなしと思えば

ドラマはこの歌を何回も唱和するシーンで終わる

明けて月曜日のモーサテ
いつも柔らかい語り口で、人情味ある解説をしてくださるエコノミスト吉崎達彦さんが、番組最後のコメントで「望月のかけたることもなしと思えば」をフリップに書いて出した。
「昨日の大河ドラマでもやっていたようですが」と前置きをして

道長がこの句を詠んだ後の衰退が早かったことを指摘した。
それに合わせたのがトランプ政権
アメリカ大統領とは二期目の前半2年までがピークで、やりたいことができる時期。つまりトランプ氏は今ここにあるけれど、中間選挙が2年後に終わると、もう選挙は関係ないから途端に人は去っていくと解説。
最後に
「そういうものだと思ってみておくと良いと思います」と付け加えた。

大河ドラマで描かれる歴史は、まさに今も当てはまっていることを見事にリンクして説明するとはあっぱれ!

そういえば、平家物語の冒頭にも
盛者必衰のことは理を表す
とあった。

何もできない民は、盛者の衰退を静かに待つとしよう



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