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ミュージカルやろう2

真っ先に思いついたのは主人公のスクルージ。ケチで強欲な金貸の男です。
痩せ型で見た目おじいさんぽい人。高校の同級生で俳優をしているOくんが思い浮かびました。彼ならイメージにピッタリだし、本職の俳優です。
同じエンタメ界に生きてきた彼は、昨年「鳥の歌をやった時も欠かさず練習に来てくれて、舞台を作るスタンスがわかっている人。そう思ったら
突然何かが降りてきたように、心が決まりました。

思えば、小学校の頃から、台本書いて、友達集めてお芝居するのが好きでした。
台本を書くために担任の先生にガリ版を借りに行くと
「あなたがガリ版仮に来る時は目がキラキラしてるわね」と言われました。
あれから半世紀以上経ってるのにやっぱり楽しい。
そしてもう余生も長くないんだからやりたいことやって生きよう。

年が明けてから私の頭はカチカチと音を立ててプランニングを始めました。
どの程度まで実現可能なのか?誰でも歌える歌なのか?歌うには何を準備すればいいのか?配役は揃えられるのか?
都合の良い自問自答だから、全部できるはず。
大まかな算段をして、2月にOくんに連絡しました。
「ミュージカルなんてやったことないけど、なんとかんるんじゃない」
彼らしい、柔軟性のある返事はOKってことで、もう私の前に道はできる(高村光太郎feat.の逆)

まず劇中から合唱曲をピックアップして、Muse Scoreで楽譜を作る、Garage Bandと編集アプリで練習動画をYouTubeにアップして、4月からレッスンで生徒たちに教え始めました。
生徒たちは新しい曲を教えられるのはいつものことなので、これが年末ミュージカルになることなんて知りもせずに練習してくれます。
それも、Thank you very much!はフレーズが覚えやすいのですぐに歌えるようになりました。
さらにはレッスンで少しずつスクルージのミュージカル映画も見せ始めると、初めは興味を示さなかった子も次第に楽しみにするようになりました。
うーむ、先生の作戦はじわじわ思い通りに進んでいます。

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