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年賀状、面倒くさいが懐かしい
発見された我が家の年賀状の歴史
先日は、もう年賀状は出さなくなるだろうというお話をしましたが、我が実家では懐かしいものが発掘(笑)されました。
私が小学生の頃作っていた年賀状の版画。その原版です。
いつから始まったのか覚えていませんが、冬休みになると、父、母、私はそれぞれの年賀状を彫りました。
母は花が好きで、花模様が多かったか?父は茅葺き屋根の民家や船など、時に季節や干支を意識したり、自分で彫りたいものだったり、戌年は当時買っていた愛犬ジョンの顔でした。
確かな記憶はありませんが、改めて見るとその年の年賀状の背景が思い出されます。
私は小学生でしたから、まさに子供のお絵かきレベルでしたが、子年はセロ弾きのゴーシュにネズミが出てくるので、ネズミのゴーシュにしたり、牛を引いている少年は多分何かのお話の場面だったと思います。思えばこんな下手くそでもうちの両親は私にやらせてくれました。
ただ一つ父に絶賛されたのが、パイプをふかす猪。 今思うとちょっとムーミンパパのイメージもあったように思いますが、すごく褒められたのが嬉しかった。これだけは印刷したものも残っていました。
そして、これを彫って1枚1枚インクをつけてバレンという丸い竹の皮で包んだ(なんというのか?)押すものでハガキを押しながらならして印刷していくのです。年末にはリビングは印刷工場のようにこの版画が並びました。
1970年代当時は年賀状印刷なんて注文しなかったので、宛名も手書き。
教師をしていた両親は生徒さんや卒業生から来る年賀状にどれだけ返事を書いていたことか!
昔の年末年始は年賀状作りに膨大な時間が使われていました。
面倒だったっけど、今思うと楽しかった。
そして実物が残っている版はこびりついたインクにも思い出があります。
その後1977年我が家にプリントごっこが導入されたのは夢のようでした。
好きな絵がこんなに速く、大量の年賀状になるなんて!
それから47年の時を経て、2024年、年賀状はデジタルへ移り変わっています。
データはクラウドに保存。
宛名はまとめて印刷。
そしてはがきはどんどん使われなくなりました。
ああ、あの面倒くさいが懐かしい。
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