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虎に翼 第69話 俺にはわ〜か〜る〜!

このドラマの始まった時から寅子は私自身と重なっていた。

ドラマの主人公と重なって感じるなんておこがましいと思いますか?
でも素晴らしいのはこの作品であって、寅子の人柄というのは決して完璧ではない(その描き方すら素晴らしいのですが)
朝ドラの主人公は優等生じゃなきゃいけないってことはないでしょう。

初回の寅子がお見合いの席でブーたれていた様子が一気に親近感を持ったのは
私も綺麗なおべべを着せられて、お行儀良くさせられるのが大嫌いだったから
その気持ち

俺にはわかる!

納得できないことはしたくない!

そして今日。ずっと許せなかった穂高先生
せめて最後まで自分のやってきたことを貫いて達成して欲しかったのに
「結局私は大岩に落ちた雨だれの一雫に過ぎなかった」
の言葉を聞いていよいよ悔し涙を流す寅子

あの大先生たちを前にして、猛烈に毒づいた日の自分の思い出が蘇る
文化庁国内研修員の審査会場で
「そんなことだから日本のオペラは良くならないんです」と啖呵を切ってしまった日のことを。

今日の寅子は、完全にあの日の自分を見ているようだった。
過去は消せないのだ。許せなかったことはずっと許せないのだ。

「謝りませんよ私は、先生の一言で心が折れても、そのあと気まずくても、感謝と尊敬はしていました。世の中そう言うものと流される辛さを知る、それでも、理想のために周りを納得させようと踏ん張る側の人だと思っていたから、、、私は最後の最後で花束で、あの日のことをそういうものだと流せません。先生に、自分も雨だれの一雫なんて言ってほしくありません」

「あー!謝ってもダメ、反省してもダメ、じゃあ私はどうすればいい?」

「どうもできませんよ!

中略

だから私は先生に感謝はしますが、許さない
納得できない花束は渡さない
世の中そういうものだと流されない
それでいいじゃないですか!
以上です」

Xを見ていたら、寅子の態度が許せない、とか、ひどい人だ的なコメントがダーーっと流れてきだけれど

正義感が強いからこそ、法律の道に入った。正しいことを貫くために生きる寅子
お利口な人はどこかで相手のことを考えて許すけど、穂高先生を許せなかった寅子の気持ち
納得できないことは

できない!

俺にはわかる


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