「英語独学プラクティス」
「英語独学プラクティス」(横山カズ DHC)
独学で英語力を磨き上げたプロ通訳者の著者による、英語学習者のリアルな悩みに答える本。著者は英語を日本国内で独学し、さまざまな分野で同時通訳者として活躍されているそうである。本は左のページが独学術のQAで、右のページがそれに対応する英文(とダウンロード可能な音声)であるが、左のページだけでもいいのではないかと思った。英語の勉強法はいろいろあると思うが、この本は発音の習得が重要だと強く主張していて、印象的だった。
Q19 英語学習で最優先するべきことは?
A19 発音の習得です。
...まずは内容が理解できていなくてもいいので発音練習を徹底します。発音が上達するにしたがって「ところでこの英文、どういう意味なんだろう?そろそろ内容を知りたいな」と思い始めたら、しめたものです。(48ページ)
Q21 発音が「ヘタだ」と周りに言われているみたいで凹みます。自信を持つには?
A21 発音は「客観的基準」がすべて。発音の資格試験で実力の証明を!
「客観的評価(英語発音テストEPT/ELSA Speak/Versantなど)」で数値化し、上達を確認し、自信をつけられます。(52ページ)
他にも、自分と意見や思考が似ているネイティブのブログやツイートなどを読んでみよう(18ページ)とか、YouTubeのコメント欄、外国から飛んでくる英語のツイート、Facebookのコメント欄は、今この瞬間もあなたが英語で書き込むことを待っています(38ページ)など、いろいろヒントがあり、面白かった。
Q13 英会話力を上げたいです。暗唱するのにオススメの英文素材はありますか?
A13 「英語面接での自己アピール」を使うと実践的かつ実用的!(36ページ)
・あなたについて聞かせてください。
・あなたの最大の強み/弱点は何ですか?
・なぜ、この仕事が適任だと思いますか?
・5年後/10年後の自分のビジョンは?
・他の候補者よりもあなたを選ぶべき理由は?
Q16 シャドーイングがただしくできているかどうか自信がありません。
A16 正しいシャドーイングに必要なのは「事前準備」!(42ページ)
・使用する英文の内容と文法をしっかり理解しておく
・発音、リンキング、リダクション(特に機能語である代名詞・前置詞・接続詞・助動詞などのコンビネーション)等の音声のポイントは、あらかじめスクリプトを見て声に出し練習しておく
Q27 感情移入しやすい音読素材ってありますか?
A27 The Japan Times Alphaのインタビュー記事が好適。(64ページ)
Q29 早口で流ちょうな英語に憧れます。オススメのトレーニング方法はありますか?
A29 「もともと早口のスピーカーの英語」を素材にして「音を減らす」練習を!(68ページ)
Q35 英会話で相手と打ち解ける方法はありますか?
A35 「相手を上手に褒める」パターンをマスターする!(80ページ)
Q36 どうしたら会話でとっさに英語が出てくるようになりますか?
A36 手っ取り早く話せるようになりたければ、自分の日本語をまずは把握しよう。(82ページ)
Q39 どうしたらラクに英語を話せるようになりますか?
A39 The thing, Thingsを使い倒す!(88ページ)
Q40 さまざまなジャンルの英語を多読したいです。オススメはありますか?
A40 「ラダーシリーズ」を活用する。(90ページ)
Q44 どうしたら映画やドラマ、YouTubeなどの動画の聞き取りができますか?
A44 「一定レベル」に到達したら、字幕機能を補助輪にする!(98ページ)
Q49 英語を英語のまま理解するには、どうやって学習すればいいですか?
A49 「音読」を学習時間の先頭に持ってくる!(108ページ)
Q50 どうしたら自分の英語に自信が持てるようになりますか?
A50 まずは発音を徹底的に磨きましょう!(110ページ)
Q73 英語の「話し言葉」と「書き言葉」の違いは、どうしたらわかりますか?
A73 同じ人物の「インタビュー」と「著作」を読み比べる!(156ページ)
Q75 音読のほかにオススメのスピーキング練習法はありますか?
A75 オーバーラッピングがオススメ!中毒性とゲーム性を最大限に生かそう!(160ページ)
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