50歳差親子

50歳差親子の奮闘記を、書いていこうと思います。

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最近の記事

「もう一度読みたい 教科書の泣ける名作 新装版」

「もう一度読みたい 教科書の泣ける名作 新装版」(Gakken) 小学校の国語の教科書で読んだ記憶に残る物語の短編集。各作品の最後に、「授業では、次のような指導が行われた」と、国語の授業で物語を扱う際のポイントが書かれている。小学生向けの物語のはずだが、教科書と違って挿絵が少ないので、情景を把握するのはなかなか難しかった。忘れてしまったのかも知れないが、初めて読んだ物語もかなりあった。「泣ける名作」と書いてあるが、「ごんぎつね」などは確かにそうかも知れないが、「注文の多い料

    • 「異次元緩和の罪と罰」

      「異次元緩和の罪と罰」(山本謙三 講談社現代新書) 元日銀理事の著者による、異次元緩和の問題点や現在の日銀の苦境をわかりやすく書いた本。異次元緩和によって日銀が大量に国債を買い入れ、それによって金利を抑え経済を活性化させるための政策だったが、「意外にも、異次元緩和の前後で、実質GDP成長率はほぼ横ばいである。」(27ページ)とあるように効果はほとんどなく、「日銀が保有する国債残高は約590兆円に上り、普通国債の発行残高の56%に達する(24年3月末時点)。」とあるように日銀

      • 「世間とズレちゃうのはしょうがない」

        東大名誉教授と元落語家の二人による、世間とのズレについての対談の本。ズレると言っても、世間の外にいるのと、世間の中に踏みとどまっているのとの違い(22ページ)という表現はなかなか面白かった。いろいろな話を通じて、世間からズレることを穏やかに勧めている本だった。 伊集院:先生の話がおもしろいのは、世間の外にいることを自覚している先生が、外から冷静に中を見て、逆に「中の人ってこういうことしないんだ」ってスタンスで世間とのズレを書くからなんですね。 養老:逆にね。 伊集院:僕のほ

        • 「生きる場所を、もう一度選ぶ」

          「生きる場所を、もう一度選ぶ」(小林菜穂子 インプレス) ライターの著者による、全労済のWebコンテンツでの連載記事を再構成した本。地方に移住した23人の生き方、働き方を丁寧に書いている。各記事の最後に「生きるヒント」として、移住者からのメッセージがまとめられていて、それがすごく心に響いた。  「やってみよう!」  興味を持ったら、まずやってみる。結果を得るにはやってみる以外にないのだから。むずかしいことを考えるより、実践してみるって大事です。田舎に移住しての暮らしもそう

          「世界一流エンジニアの思考法」

          「世界一流エンジニアの思考法」(牛尾剛 文藝春秋) 米マイクロソフトエンジニアの著者による、一流エンジニアの仕事術や行動様式についての本。非常に示唆に富んでいて、考えさせられる内容だった。試行錯誤は「悪」である(24ページ)や、「Be Lazy」というマインドセット(58ページ)など、日本流の頑張りとは真逆のやり方で成果を出しているのは驚きであり、今までの自分の心構えをいろいろ再検討しなくてはいけないと思った。  「理解に時間をかける」を実践する  そもそも学習における「

          「世界一流エンジニアの思考法」

          「パパもママも知っておきたい子どもが幸せになる8つの極意」

          「パパもママも知っておきたい子どもが幸せになる8つの極意」(成田奈緒子 上岡勇二 産業編集センター) 小児科医と心理師の著者による、子育てにおける心がけについての本。「幸せの形は、家庭の数だけあっていい」(16ページ)、「よく寝て、朝になったら元気に起きてきて「おなかがすいた!」と言える子どもに育てられたら、それだけでその子は一生幸せでいられる」(23ページ)、「家庭を子どもが安心できる居場所にするためには、親御さんも心に余裕を持つことが欠かせません」(24-25ページ)な

          「パパもママも知っておきたい子どもが幸せになる8つの極意」

          「子どもの能力が伸びるマインクラフトの使い方」

          「子どもの能力が伸びるマインクラフトの使い方」(タツナミシュウイチ ポプラ社) 日本で最初のプロマインクラフターの著者による、マインクラフトの教育への有用性を語る本。「マインクラフトは、世界で一番プレイヤーが多いゲームです」(32ページ)とのことである。「マインクラフトは無限に広い砂場のような、自由な場です」(35ページ)と書かれているように、ユーザが自由に創造するバーチャル空間であり、英語教育や、JAXA、東京大学とのコラボレーションについて書かれている。 ただ、マインク

          「子どもの能力が伸びるマインクラフトの使い方」

          「エイゴは、辛いよ。」

          「エイゴは、辛いよ。」(大矢俊雄 東洋経済新報社) 元大蔵省官僚の著者による、英語での海外業務の苦労話を綴った本。会議で自分と違う意見が多数を占めて押し切られそうな場合の話(39ページ)など、官僚ならではのいろいろな話が出てきて面白かった。気の利いた英語の言い回しの話もコラムでたくさん出てくるが、海外での苦労話、笑い話がメインの本である。  会議で自分と違う意見が多数を占め、このままでは押し切られそうな場合  組織を背負って会議に出ているのに、自分と違う意見が多数で全滅の

          「エイゴは、辛いよ。」

          「自分の薬をつくる」

          「自分の薬をつくる」(坂口恭平 晶文社) 作家、画家、音楽家、建築家である著者による、20名程度の参加者の悩みに対して回答するワークショップについての本。躁鬱病を患っていて薬を飲んでいた著者は、「自分に合った、自分の症状や調子に合わせた新しい日課をつくる」(18ページ)ことで、いわば自分で薬をつくり、症状を改善させていったそうで、ワークショップでは著者が医師役となり、参加者の悩みを聞いて、○○をしなさいという処方箋というか解決策を提示している。 他の参加者が聞いているところ

          「自分の薬をつくる」

          「新版 今日が人生最後の日だと思って生きなさい」

          「新版 今日が人生最後の日だと思って生きなさい」(小澤竹俊 アスコム) 4000人を看取ってきたホスピスの著者による、人生の意味や本当の幸せについて考えるための本。「忙しく過ぎていく日々の中で、立ち止まり考えたいこと」(5ページ)とあるように、ときどきは立ち止まって考えることが必要なのだろうと思う。  ディグニティセラピーは、人生最後のときが近づいている人だけでなく、大きな苦しみを抱え、自分や自分の人生を肯定できずにいる人にとっても有効だと私は思います。  九つの質問に沿

          「新版 今日が人生最後の日だと思って生きなさい」

          「日本人は「やめる練習」がたりてない」

          「日本人は「やめる練習」がたりてない」(野本響子 集英社新書) マレーシア在住の著者による、マレーシアでの子育てや生活を通して見た、日本社会における問題を指摘した本。非常に面白かった。東南アジアはいろいろ非効率だという偏見を持っていたが、「ハッピーじゃなければ居場所を変える」(68ページ)、「いろんなことをさせて、子供の反応をみる」(92ページ)、「自分で判断し、自分で責任を取る能力」(153ページ)など、冷静に考えれば当たり前のことを彼らはやっているのであろう。日本と違っ

          「日本人は「やめる練習」がたりてない」

          ベルマークを台紙に貼る

          (子)が寝た後、(父)と(母)とでベルマークを台紙に貼る作業をする。まずベルマークの周りの余分な余白をハサミで切り取る。そして、A4の台紙1枚に、会社毎に分けたベルマークを100枚ずつのりで貼っていく。2人がかりで1時間かけて250枚くらい貼った。1枚0.5点のベルマークだから、全部で125円分だ。しかも我が家だけではなく、数十世帯が同じ作業をしているとのことである。もちろんこれでお金を貯めて学校の備品を買い揃えるのはとてもありがたいことなんだけれども、もう昭和ではなく令和の

          ベルマークを台紙に貼る

          「50歳からのごきげんひとり旅」

          「50歳からのごきげんひとり旅」(山脇りこ だいわ文庫) 料理家の著者による、ひとり旅のコツや国内・海外の旅行のエッセイの本。 本当に旅を楽しんでいるんだなというのが伝わってくる本で、読んでいて楽しくなる。仏像の話(107ページ)とか、「大阪とニューヨークは似ている。」(117ページ)とか、竹の箸で食べると食べ物がおいしくなる話(139ページ)とか、旅先での朝のランニングの話(271ページ)とか、自然派ワインの話(281ページ)とか、文化や食、旅先の風景など、さまざまな話が

          「50歳からのごきげんひとり旅」

          「現代英語基礎語辞典」

          「現代英語基礎語辞典」(杉田敏 集英社インターナショナル) NHKラジオ「実践ビジネス英語」講師を32年半担当していた著者による、1文字語、2文字語、3文字語、4文字語からなる基礎語を例文やイディオムと共に収録した本。かつてのラジオ講座を思い出すような内容だった。本の帯の「Penは筆記用具ではない。Zooも動物園とは限らない。突然、Duck!と言われたら、どうしたらいいのか。」も印象的である。答えはそれぞれ「囲い」(128ページ)、「混乱状態」(158ページ)、「伏せろ」(

          「現代英語基礎語辞典」

          「生きのびるための事務」

          「生きのびるための事務」(坂口恭平 道草晴子 マガジンハウス) 作家、画家、音楽家、建築家である著者による、夢を現実にするための「事務」の重要性を述べた本。創造的な作業を支える作業として、現在と将来の姿をノートで見える化して、やるべきことを明確化することを「事務」と呼んでいるようである。自分の将来の理想の姿を現実化していくやり方について、マンガでわかりやすく描かれている。印象的な言葉が散りばめられていて、なかなか面白かった。ただ、後半は(実話なのだろうけど)やや現実離れした

          「生きのびるための事務」

          「50代からのやり直し英語術」

          「50代からのやり直し英語術」(野本響子 サウスイーストプレス) マレーシアに滞在して、米国のオンライン大学院に入ったり教育事情など情報発信をしたりしている文筆家の著者による、英語の効率的な勉強法の本。Amazon Kindleの本で、読みやすい。「一つのポイントは、「楽しく、無理なく、ずっと続けられる」方法を見つけることです」(13ページ)がこの本全体の主張で、自分に向いていて長続きするやり方を見つけて、時間をかけて勉強していくということに尽きるようである。とにかく頑張っ

          「50代からのやり直し英語術」