時計が壊れた

　今日の朝、気がつくとベッド脇に置いている目覚まし時計が止まっていた。深夜の1時43分辺りで完全に止まってしまったらしい。おそらく完全に壊れてしまったのだと思う。

　その時計は今から4年ほど前に買った物だった。前に使っていたものがそろそろ壊れそうだとなったタイミングで買った覚えがある。電波式のアナログ時計で、毎朝起こしてくれた。ところが、私の扱いが荒かったこともあって、時計は2年ほどで秒針が動かなくなっていた。そして買ってから3年くらいが経つと、電波をキャッチすることすらできなくなったのか、時間が狂い始めた。

　私はこの時計が狂い始めた頃には、もう新しいデジタル時計に乗り換えていたのだが、惰性的にその場に置き続けることにしてそのままにしていた。それから一年と少しが経った昨日、ついに時計は時を刻むのを止めた。

　4年間で様々なことがあって、その間ずっと時を刻み続けてくれた時計だった。笑ったり、泣いたり、怒ったり、眠ったり。私のあらゆる物を見てきた時計は長いこと役目を全うしてくれた。時計に感謝の意を込めてこの文を終える。