【FIDFF2020特別プログラム】釜山独立映画祭 招待作品上映レポート
11月の三連休中日となる11月22日は、釜山独立映画祭からのセレクション上映でスタートしました。
福岡インディペンデント映画祭と釜山独立映画協会の交流は今年で12年目。互いの推薦作品を映画祭で上映するのはもちろん、監督や関係者が来場してのトークイベントなども例年は実施しております。
今年は新型コロナウイルスの影響で、残念ながら作品関係者の来場は叶わなかったものの、初めての試みとしてビデオメッセージ付き上映を行いました。
ソウル国際プライド映画祭の支援を受けて制作され、昨年から今年にかけて韓国の主要独立映画祭での入選・受賞が相次いだクィア作品の『アイス』(イ・ソンウク監督)。
アート色が非常に強く、昨年の釜山独立映画祭で審査員特別賞を受賞した『木曜日』(ユン・ジヘ監督)。
そして昨年の釜山独立映画祭グランプリ作品。映画を撮ること、そして家族との葛藤を生々しく撮り上げたドキュメンタリー『Sibal, Movie』(クォン・ヘリン監督)の3作品を上映しました。
今年は年初の『パラサイト 半地下の家族』を筆頭に、『はちどり』『EXIT』『エクストリーム・ジョブ』『悪人伝』『詩人の恋』など独立系・商業作品を問わず評価の高い韓国映画が続々と上映されていますが、彼らの作品は更に粗削りでメインストリームからは離れた「自分の映画」を追及しています。
大学生・20代の作家が何を考え、何をやろうとしているのかを見ることは、今、そして今後の韓国映画の動向を考える上での重要なリトマス試験紙でもあると言えるでしょう。
もし来場が叶っていれば国内の出品者と刺激的なディスカッションができていたのに…と思うと、少し寂しくもある今年の招待プログラムでした。
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