コーチングの原点、『新・インナー・ゲーム』 を読みました
赤ちゃんも言葉で教えられて歩けるようになるわけではない(もちろん”語りがけ”などはあるとしても)。スポーツも言葉で教えられると、頭でっかちになり、本番で、練習で培ったパフォーマンスを存分に発揮できない。スポーツの世界は、心理戦だとか己との戦いだとか言うことがあるが、インナー・ゲームはまさにそのことについて深ぼっている。
著者のティモシー・ガルウェイがテニスコーチとして、プレイヤーには2つの自分がいることに気づき、それらをセルフ1とセルフ2と呼んだ。
コーチングの原点とも呼ばれる『インナー・ゲーム』だが、仕事の世界で何に活かせるのだろうか?
コーチングとティーチングは異なる、ということはよく言われるが、言葉で説明したとしてもセルフ1が強くなりすぎて余計な思考がぐるぐるまわってしまい、言われたとおりに頑張らなければとなってしまったりするだろう。一方で自分自身でなぜ失敗したか、どうすれば成功するかを自分自身を観察することの方がより良い改善につながっていたりする。
コーチングとはコーチ自身が観察をすることであり、プレイヤーの観察を促すこと、であり、この感覚で教えるのではなく、促すコーチとしての感覚を掴むのにはスポーツの例から学ぶことは多いと思います。ただ、スポーツから仕事の世界への転化については、なかなかイメージしづらいこともあり、もう少し本書や関連書を読み込む必要があるかもしれません。
Bill Gatesが最近の生涯におけるお気に入りの本として『インナー・ゲーム』をあげており、その紹介記事では、自身の体験にインナー・ゲームでの学びが活かせたことを説明している。以下はその記事の一部をDeepLによる翻訳したものだ。
つまり自らがコントロールできないアウター・ゲームに矛先を向けるのではなく、コントロールできる我々に目線を向け、改善を促すという感じだろうか。
最後にインナー・ゲームとは何かについてまとまった文章を引用して終えたいと思う。
もしも活動をサポートいただけるようでしたら、書籍の購入費用に当てさせていただきますm(_ _)m