『GREAT BOSS(グレートボス) ―シリコンバレー式ずけずけ言う力』を読みました & 図解
完全に邦訳のタイトルで失敗しているタイプの本書・・。英語版はすごく有名なようで、よく聞いているプロダクトマネジメント領域のポッドキャストで、コーチングをやっている方が「Radical Candor」という本がおすすめと言っていて本書を知り、検索してみたところ邦訳があると。
タイトルは「ずけずけ言う力」なのですが、本文中では「徹底的なホンネ」であったり色々残念ではありますが、これが良書でした。
Radical Candor=徹底的なホンネが上司→部下でできることはひいては組織全体が徹底的なホンネができるようになり、組織としての成長や本質的な変化につながるというのが本書の主張です。本書で提示されるフレームワークによると、「心から気にかけること」と「言いにくいことをズバリという」この2つの掛け合わせが「Radical Candor=徹底的なホンネ」であり、その度合が低いものの場合には、組織メンバーにマイナスの方向へ向かわせてしまうなどの弊害があるということです。
例えば本当は直してもらったほうが、本人のとっても、チームにとっても良い成果をあげることに繋がるような内容でも、相手に気を使いすぎて言いにくくなってしまうなどということは、上司になったことがなくとも誰しも経験があること思います。こういったことをしっかりと伝えられる土壌を作り、タイミングよく伝えられるようにするためにはどうしたら良いかのTipsなど多数提示していて、何度も見返したくなる本となりそうです。
フィードバック文化大事だよね、とマクロレベルで重要性は理解しつつも、じゃあそのフィードバック文化ってどう作っていくのか?について実例も多数紹介されているので、この点でも非常に価値のある本でした。また、以前読んだNVC関連の書籍ともつながりがある気がして、この本に出会えてよかったです。
本書のほんの一部のご紹介&自分の理解も含むものですが、簡単なまとめの図を作ってみたのでご参考になれば!
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