マガジンのカバー画像

民俗音楽雑記

11
幅広い民俗音楽のお話です。
運営しているクリエイター

記事一覧

緊張の処方箋

アイルランドの伝統的な音楽も、今やスーパースターがステージに立ち、華やかでアピール豊かな…

15

民俗音楽における「楽譜」の存在とその役割

アイルランド音楽において、曲は聴き覚えで伝えられてきました。そもそも楽譜が読めない奏者も…

ロイヤルを冠しても、すなわち王立ではない英国事情 ~ヴァイオリンの音楽検定から 

みなさんにご愛好いただいている『フィドルが弾きたい!』の「まえがき」には、ヴァイオリンの…

43

John Ryan’s Polka にみる曲の流行

John Ryan’s Polka という曲をご存じですか。ディカプリオ主演、1997年のハリウッド映画『タ…

47

民俗音楽に息づくアマチュアリズム

アマチュアというと、『広辞苑』には「職業としてでなしに趣味や余技として携わる人。愛好家。…

63

音楽の歴史を狭めることで見えなくなるもの

「民間伝承(folklore)は、三世代(一世代=約30年、つまり約90年)以上にわたって伝承されて…

クラシックギター音楽と民俗音楽のクロスオーバーの新発見をしたかも!?というお話

民俗音楽研究は、クロスオーバーの発見の歴史と言っても過言ではありません。研究者が範囲を広げて調べてみると、「その地で生まれた固有の音楽」と思われた歌や曲が他の地域でも見つかることがよくあるからです。そして、それぞれの曲の年代が推定できると、曲のたどってきた軌跡が分かり、人々の暮らしぶりまで想像できることもあるのです。 民俗音楽での地域間のクロスオーバー アイルランドとイギリス諸島のクロスオーバーの例は、枚挙にいとまがありません。例えば、アイルランドのリール曲の有名なものは

私のnoteの記事が、アイルランド音楽の海外の有名サイトで紹介された件

私のnoteを読んでくださっているみなさん、いつも、ありがとうございます!私は、かねてから、…

ロマ、トラベラーズ、放浪の音楽家たち

家族単位で移動するロマやトラベラーズや放浪の音楽家たちは、常に社会の偏見にさらされてきた…

音楽は褒め育て

アイルランドなどの民俗音楽は、人々の暮らしの中で娯楽として楽しまれてきました。演奏する人…

ホイッスルの伝統的な奏法は失われてしまったのか?

アイルランドの伝統的な音楽を語る上で欠くことができないバイブルのような書物があります。そ…