私たちはどう生きるか

人生100年時代そう言われるようになった昨今
私はそんなに生きたくない…。
そう思っていた
しかし、2024年8月8日宮崎県を中心とした最大震度6弱の地震後南海トラフに警戒するように呼びかけられ翌日9日にも神奈川県で最大震度5弱の地震があり私は恐怖に震えた……。

思えば今年2024年は1月1日に大地震があり1月2日に飛行機が燃えとんでもないスタートを切った。個人的にも色々あり今年に入ってからぐっと白髪が増えた気がする。
なのに毎日の楽しみである朝の連続ドラマ小説を観ていても「巨大地震注意」の大きな文字が端に陣取り日常を狭めて恐怖心を煽ってくる。
そんな中私はどう行動を起こしたかというと、
100円均一の店を連日はしごしていた。
この猛暑の中クーラーバッグに水と保冷剤を入れ汗だくで自転車で3〜4軒回る
目的はキャンプ用品。100均でキャンプ用品。
もしも大規模の地震が来て避難生活になれば物資もそう届かない…ザバイバルに突入する
そうなった時にもなんとかした飯を炊けるスキルは身につけておかなければ！

「生きる事は食べる事、食べる事は生きる事」
が信条の私。どんな状況でもまずは腹を満たす事が先決なのだ。そう、生きる気満々なのである。

ゴリゴリのインドア派である私が今まで興味のなかったキャンプ用品コーナーに立ち入る
いや、実を言うと興味が全く無いわけではなかったモンハンを20年以上愛する私は不便を楽しむ事が好きであろう気がしていた故に。故にあえて釣りやキャンプには手を出さなかった部分もある。

どうやらメスティンという物を買えば米が炊けるらしい。…1合用？1.5合用？どちらにしようか…
「迷ったら両方買え」が信条の私、両方買う。
ついでになんだこれ？クッカー3点セット？3つで700円？しかもステンレス製じゃないか！？
ステンレスに絶対的な信頼を寄せる私、買う。
あとはポケットストーブとやらと固形燃料があればいいらしい…が、ポケットストーブがない！
next！という具合に1日目からはしごして何とか米を炊くセットは手に入れた。
にしてもクッカー3点セットにメスティン2つはさすがにやり過ぎだと思い買い物が下手なんではないかと少し落ち込んだ。
しかし後にこれが功を奏する事となる。

そしてこれをきっかけにどんどんキャンプにのめり込んで行く事となる。

実を言うと8月の地震の直後初期のガンが見つかった。その以前から検査を何度か重ねており、その結果だった。
しかも他の疾病で休職をし療養中に。

踏んだり蹴ったりとはまさにこの事かと落ち込んだ…のは意外にもほんの少しだった。
なんと自分でも意外なほど逆に元気になったのだ。なぜならば…

「ヤバい！俺！もっとやりたい事（キャンプとかキャンプとかキャンプとか）がたくさんあっぞ！」という気力が湧いてきた。

冒頭で述べたように、私は生きる事に疲れそんなに長く生きてどうするんだ…とまで考えていたのに、思いの外"生"に対する執着が強い事をこの後思い知った、そのきっかけとなったのが
「過去の自分」である。
入院、手術をした病院は偶然にも元職場であり手続きや段取りがスムーズに出来た。
そして保険会社への給付金請求もこれまた元職場での経験や知識が生かされて段取り良く進んだ。
これまで自分は何も成し遂げて来ていないと思って生きていたがちゃんと自分の知識や経験が血となり肉となっていたのだと初めて実感出来た。

「なんだよ…ちゃんと人生やってんじゃん…」

そう思うとこんな事で躓いてられるか！
ワンピースとコナンの最終回を見届けてからじゃないと死ねないし！と生きる力がどんどん湧いて来た。

それからは少しでも興味を持っていた事を次々と実行に移して行った。
好きな事、興味のある事に遠慮はいらない赴くままにやれば良い！もう釣りも始めてしまおうと思う。
初めて飛行機に乗り他県へ出向いたりもした。
会いたい人にも会ってきた。まだまだ時間が足りないとさえ思えて来た！たった数ヶ月で！
今は職場復帰に向けてすり減ってしまった筋力と体力の回復に努めている。

次のキャンプの食材を仕込みながら。